半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第92話

2023-06-22 08:39:04 | webブログ

バレエ教師の半澤です。

平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、水曜日、金曜日の
夕方5時20分は子供の初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日と祭日も朝11時から初級のレッスン、ポアントもあります。

皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/

連絡をお待ちしてますね!

2023年12月24日(日曜日)枚方(ひらかた)芸術文化センターにて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。

Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

バリエーションは「海賊」二幕から花園より、グルナーラのヴァリエーションです。
男子は「ラ・シルフィード」のヴァリエーションです。
さ、やりましょう!!

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第92話
ショージは極限に近いマイナスの気温の中で、
その公園の中だけが群衆の吐く息で真っ白く
霧がかかったようにぼんやりと霞む中、人々が
物を売りさばく姿や、少しでも安く多くゲット
したい人たちを見ながら再び驚くのは、どの人の
表情に笑顔が全く無い事だ。厳しい顔をして
黙々とうごめいている。公園の群衆だけでなく、
道を歩いている無数の群衆もザッザッザッ…
と雪を蹴り散らしながらその誰にも笑顔がないのだ。
そこに人間の温かみなどを感じる事が出来な
かった。皆一様に暗い。ただ何処かに行き着く
事だけを考えて黙って歩く無数の恐ろしい程の群衆。

これに似た群衆をショージは見た事がある。
それはショージがサーフィンに行こうと川崎を
通った時に、おそらく競馬場だと思うが、
その催し物が終わって帰る、負け男たちの群衆が
皆、やはり一様に押し黙って、暗く重い足取りで
一定の方向に歩く姿がこのモスクワの群衆に似て
いた。競馬場の群衆は既にポケットの中の財布の
中身をスッテンテンにしてしまって、愕然として
いる事だろう。群衆の男たちの目には未来も
無ければ、希望も全く無いような…

それならばショージは理解出来るのだが、何故、
モスクワの群衆の顔には表情が無いのだろうか…?
生きるためだけの恐ろしいほどのエネルギーが
充満している市場で、今ショージ一人だけが
大きな笑顔で走り回っていた。

勉学の場

ショージにとって言葉を学ぶ最も適した場所と
言うのが市場なのだ。これはイタリアに
行った際に覚えた事であった。イタリアに初めて
仕事として行った時に数字の1,2,3も
「お早うございます、さようなら…」も全く
分らなかったショージに市場のおばちゃんや
おじちゃんが笑いながら教えてくれたお蔭で、
ショージも楽しくて、毎日のようにノートと
鉛筆を持って習った。特に魚屋は見ているだけ
でも楽しかった。何故ならばショージは魚に
大きな興味を持っていたからだ。

ショージが手に持って書き込んでいるこの
ノートは後に辞書となり手放した事はない。
ただ、文法が滅茶苦茶なのでイタリア人と
話す時には申し訳無かったと思っているが、
それでもショージの言いたい事は話せる
ようになり、向こうの言いたい事も分るように
なった。

スウェーデンでも同じようにして言葉を
学ぼうと思ったのだが、北欧の市場を見た
時には唖然とした。寒さのせいなのか、魚も
肉も鶏肉も野菜も、イタリアの物と比べたら
大人と子供くらいの差がありミニチュア
サイズのようなものに値段だけはイタリア
よりもずっと高いからだ。これでは興味も
失せてしまう。人間というのは面白いもので
自分が学ぼうなどと思わなくても、それを
している事で実に楽しい、充実感がある、
やりがいがある!と思える時は脳が勝手に
学んでくれるようだ。
(つづく)



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