半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)第76話

2019-03-21 07:31:14 | webブログ
おはようございます、バレエ教師の半澤です!

皆様、4月3日より新しくキッズクラス(3歳から)、そしてジュニアクラス(小学生)
が開設します!講師は小野杏菜です。たくさんのコンクールでも受賞歴があり、
魅力たっぷりなレッスンになりますよ!どうぞよろしくお願い致します。

通常の平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、夕方5時20分から初級レベルの
レッスン、夜7時から中級レベルのレッスンがあります。
皆さま、お待ちしております!

インスタグラム https://www.instagram.com/hanzawashoji_openballet/?hl=ja
ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP
(オフィシャル ウエブサイト) オフィシャルサイトハピタス
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皆様、2019年12月26日(木)に私の発表会があります。
もし、良かったら出演してみませんか?バリエーションでも良いですし、
グランパドドゥでも良いですよ!もちろんコンテンポラリーでも
良いですし、オペラでも舞台で歌います?
どうぞ、どんどん出演してください。
私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

連絡をお待ちしてますね!!

Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

日曜日のバリエーションは眠りの森の見所から妖精リラのバリエーションです。
ではクリスタル・ルームでお待ちしておりますね
連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ハピタス
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ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第76話
素っ頓狂な声を上げた秘書を軽く制するように
ディレクターのウルフ氏がショージに向って、
「君はこれからイタリアまでビザ申請に行かな
ければならないし、何週間掛かるか判らない
から、半分の給料の前払いなら大丈夫だ。」
その言葉にまた、秘書は仰天しながら白目を
剥いた。

「そうだ、ここは事務局じゃないか…スザンナ、
早速手配してあげなさい!バレエ団の費用と
言えば良いじゃないか、そうだろ?私は先に
劇場に行っているから。じゃ、バーイ!」
スザンナは、「ちょっと、ちょっ…」

信頼は直感!

グレゴリーというイギリス籍の黒人ダンサーは、
ショージがゴッセンブルグの稽古場に突然やって
来た日、彼は周りのダンサーたちに向かって
度肝を抜くような痛烈な皮肉や毒舌を混じえ
ながら、その話の内容には完璧に筋が通っており、
その話しぶりにショージは魅了された。
ショージが今、実際に彼と稽古場内にある
リラックスルームで話をする時は全く別人の
ように静かで、彼の話す英語の流れに美しさを
感じた。ショージはグレゴリーに初めて会話を
するのに「僕はショージ…僕の友だちになって
くれませんか?」と申し出た。

彼がショージに問い返した。「友だちに?何故、
僕なんだね?君はこんなに沢山いるダンサーたちの
中から、どうして僕を選んだんだね…?」澄んだ
黒い瞳でショージの眼を見つめた。「僕はこの
稽古場で初めてあなたを見かけた時から、
あなたの話を静かに聞いていました。あなたの
話の中に矛盾点は無く、はっきりとした筋が
見えました。何故、あなたを選んだか…それは
インスピレーションです。つまり直感です!
私は、あなたが信頼出来る人間なのだと直感
したのです。そしてその直感にきっと間違いは
無いと信じるからです。」

 グレゴリーは、初めて出会うショージのような
人間からこのような事を言われて、かなり
戸惑ったであろう。しかし、「そうか…。多分
君は正しいかもしれない。僕は物事をはっきりと
言う性質だから、このバレエ団でも異種的に
見られがちだが嘘は言わない主義なんだ。それでも
良かったら、僕も君の事に大いに助言させて
貰うよ。」ショージはグレゴリーとがっちり
握手すると、彼は電話番号を書いたメモを
ショージに差出した。そして、グレゴリーは
リハーサルをするために消えて行きった。

翌朝、早速電車に乗り、またイタリアへと向かった。
もう慣れたものだ。今回はレッジオエミリアに
帰るのではなく、スウェーデン領事館のある
ミラノに向けてチケットを買った。片道切符だ。
何故、片道切符なのか…それはイタリアに戻れば、
領事館で労働許可証の申請後に一体どれくらいの
時間がかかるのか全く見当がつかない。その
申請中に何をすれば良いかショージには
はっきり分っているからであった。

つまり武者修行の続行である。武者修行をする
のには再びインターレイルパスが必要になる。
レッジオエミリアまで行けばこのユーロ鉄道
パスを買う事が出来るのだ。この特別なチケットは
在住先でしか買う事が出来ない。そしてイタリアに
到着し、ショージは鉄道パスをゲットした。
領事館で労働許可を申請すると、その足で
武者修行の続行が始まった。
(つづく)



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