半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第39話

2023-04-20 08:38:49 | webブログ

バレエ教師の半澤です。

平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、水曜日、金曜日の
夕方5時20分は子供の初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日と祭日も朝11時から初級のレッスン、ポアントもあります。

皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/

連絡をお待ちしてますね!

2023年12月24日(日曜日)枚方(ひらかた)芸術文化センターにて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。

Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

バリエーションは「ファラオの娘」からアスピシアのヴァリエーションです。
男子は「エスメラルダ」のヴァリエーションです。
さ、やりましょう!!

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第39話
メール校長は不安顔のショージに優しく言った。
「今、フランスのモナコという場所で、私が信頼
できる方に電話をしているのよ…マリカ先生と言う
のだけれど、モナコ王立バレエ学校の創設者よ。
そのマリカ先生が、あなたがお掃除と買い物を
こなせるんだったら、マリカ先生の自宅から通わ
せてくれ、奨学金の代わりに学費は要らないって
言ってくださっているわ…フランスへ渡りなさい!
こんなチャンスは普通無いのよ…良かったわね!」

 なんと優しい言葉であろうか。異国人のショージを
思いやってくれる人間身溢れたメール・パーク校長。
こんなに素晴らしい世話をしてくれる人は滅多に居ない。
しかし、ショージと言う人間の頭は何処まで馬鹿
なのか、次のこんな言葉を聞くと情けなくなる。
 
ショージはメール校長に「私はこの学校のメソードを
勉強したいためにやって来て、今はお金がありませんが、
お金がないからといってフランスへ渡ろうなどと思って
おりません。私の憧れはロイヤルバレエ学校であり、
このメソードが学びたいのです!
なのに聞いた事も無い先生を訪ねて遥々フランスには
行きません。今日は本当にありがとうございました!」
と言ってしまったのだ。
 
秘書や校長もショージの事を心配してくれたが
「皆さんには、突然の出来事で申し訳なかったです、
本当にありがとうございました」と深々と頭を下げ
メール・パーク校長に礼を言うとロイヤルバレエ
学校を後にした。
 
メール・パーク校長にはあんな事を言ってしまった
のだが本当のところは「今日の食べる物さえ買え
ない僕がどうしてフランスなど行くお金があるのか…
今日、持っていたお金はこの地下鉄の切符代を払うと
無くなってしまったと言うのに…」おにぎり目当てで
バイト先へ行く駅に向かって歩いている途中、自分の
想像していた夢が途絶えたのだとはっきりと感じた。
あまりの悲しさでショージは涙が止まらなかった。
 ところが歩くうちに心の何処かで何か大事なものを
失ったのと同時にブワーンと何かが広がって行く
ような気がした。「心の隙間を不思議な物が埋めて
行く様だ…一体これは何なんだろう…。」

ダンサーでごった返すダンスワークス!

ショージは学校を卒業したが担任教師のビビアンの
事が好きで、ビビアンもショージが皿洗いのバイトで
生活しているのを知っていたから「オープンクラスの
料金は要らないわよ」と言ってくれた。これは
ショージにとっても、とても助かる事だった。
ロイヤルバレエ学校のオーディションの結果も
報告した。ビビアンは心配してくれていた。

ある日、オープン・バレエ・クラスを受け持っている
人気バレエ教師のパスィがレッスン前に「ショージ、
ちょっとこっちに…」と皆が居ないカフェで、ショージを
呼んで言った。

 「僕の奥さんが言ってたけど、君、大変なんだってね…
僕のクラスは料金払わなくても良いから、頑張りなさい!」
「…えーと、奥さんって誰でしょう? え、ビビアン?
ビビアンって僕の担任のビビアン先生の事ですか!?
うわーっ凄いな!人気抜群の二人がご夫婦なんですね…
ありがとうございます、本当に助かります!」
(つづく)



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