半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第26話

2023-04-05 08:24:36 | webブログ

バレエ教師の半澤です。

平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、水曜日、金曜日の
夕方5時20分は子供の初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日と祭日も朝11時から初級のレッスン、ポアントもあります。

皆さま、お待ちしております!

ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)

私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/

連絡をお待ちしてますね!

2023年12月24日(日曜日)枚方(ひらかた)芸術文化センターにて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。

Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。

スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。

バリエーションは「ファラオの娘」からアスピシアのヴァリエーションです。
男子は「エスメラルダ」のヴァリエーションです。
さ、やりましょう!!

連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
招待してくれたロンドンの先生、ショージの絶望
第26話
結局ショージはタクシーの運転手に泣く泣く料金を
払うとその足で鉄道の駅を探した。ロンドンに向かって
電車で行き直したのだ。到着次第、ショージはロンドン
に招待してくれた元ロイヤルバレエの教師テレンスに
市内から電話をして会いたいと伝えた。

電話口では「テレンス先生!アイアム、ショージ!
ジャパニーズ!ドゥユ-リメンバー?アイ、カム、
ロンドン!」すると先生は「オ~、ショージ?
イエス、リメンバーユー!ロンドンに?いつ?」
ショージは英語がほとんど喋れないので、電話で
相手には見えないにもかかわらず身振り手振りで
話ながら「え?いつですって?今です!今、ロンドン
です!」

テレンスは「エ~ッ!?ロンドンに来ただと!?
一体、ロンドンの何処にいると言うのだっ!?」
ショージは嬉しさのあまり大きな声で「コヴェント
ガーデンですっ!」と答えるとテレンスは「ま、
待っていろ!直ぐにそこに行くから地下鉄の駅前で
動かずに待っているんだぞっ!」と言って電話を
切った。

会いに来たテレンスは困惑した表情をした。まさか
ショージが本当に遥々日本からやって来るとは
思わなかったのだ。ショージはテレンスに「私は
ロイヤルバレエに本当に入れますか?」と聞くと
教師はその事には答えず、「とりあえず私の家に
来なさい…そして相談しよう…」と言った。
ショージには何の相談なのか見当がつかなかった。

やがてテレンスの家に着き、「ショージ、確かに
私は君に、君の才能だったらロイヤルバレエ学校に
入れると言った。だが、ロイヤルバレエ学校に入る
のには莫大な金がいるんだよ…持っているか?」
教師と彼の妻は真顔でじっとショージの顔を見つめ
ながら聞いた。ショージは「5万円くらいなら
大丈夫です!それ以上は持っていません…」と
答えた。テレンスが大きな溜息を吐いた。そして
テレンス夫妻は眉間に皺(しわ)を寄せて頭を横に
振ってショージの持ち合わせている金では到底
無理なのだと言った。

「ロイヤルバレエ学校に入るのには年間350万円
以上必要なのだ…」ショージはロイヤルバレエ学校
に入りたいがためにここロンドンまで来たのだ。
だが、それが駄目だと分かった今、帰りのチケットも
金も持っていない。ショージにあるのは「絶望」と
言う2文字のみであった。ショージは身体の震えが
止まらなかった…。だが、ここでテレンスが口に
した。「ま、心配するな!泣くのはもうよせ!お前を
ロイヤルバレエではないが、他のバレエ学校に入れる
ように考えるから私の力を信用しなさい!」
ショージは肩を震わせるほど泣いてボロボロと
零した涙と、顎まで垂れた鼻水を拭き、ようやく
泣き止んだ。
(つづく)