Katou Ikuo Gallery

SKETCH & CROQUIS

渋川Ⅱ「電化の坂と赤城山」(群馬県)

2024-03-28 | スケッチ2024
2枚目、今度は母の実家の玄関を出て右手に見える景色です。遠くに赤城山が見えます。母はよく若い頃に赤城山へ登った時の話をしますが、どんな話だったか?覚えていません…。(笑)僕も子供の頃に一度だけ連れて行ってもらった事があります。その時初めて雲海を見ました。そして雲の上にいる自分に感動しました。夏の夜、カブトムシを捕りに行ったのも赤城だったかな? 実家の向かい側には「石関商店」というスーパーマーケットがあり、そこで塩鮭の切り身を買ってきて、いなかのおばさんに焼いてもらうのですが、アルミホイルに包んで焼くので、それが何故か不思議で美味しかった事を忘れられません。おばさんは、手打ちうどんの名人でもあり、いつも打ってくれるので、僕もよくお手伝いをしていましたね。このスケッチで、手前にある大きな坂を地元では「電化の坂」と呼びます。理由は、関東電化工業の渋川工場がある坂だからなのでしょう。しかし子供の頃の私は「電化」を「殿下」だと思い込み、そうとう偉い人がこの坂の先に住んでいるのだろう。と、いつも怖気づいていました。(笑)また、この電化の坂の先には利根川が流れています。川の向こう岸に「落合簗」という鮎料理の店があり、家族で食事に行った事があります。今でも残っていました。食事に飽きた僕と妹は、この簗で水遊びです。梁(やな)とは、河川の両岸または片岸より列状に杭や石などを敷設して水流を堰き止め、誘導されてきた魚類の流路をふさいで捕獲する漁具・仕掛けのことです。ここも、父や母、家族との思い出の場所の一つです。さて、帰りは乗り換えの高崎駅で、母が好きだった「だるま弁当」とサッポロビールを買って車内で頂きました。母を偲ぶ…追憶のスケッチ旅、ありがとうございました。😌
F4 2024/03/23


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