「東京を描く市民の会」では、毎年10月は神楽坂を描きます。石畳と黒塀の路地が「神楽坂らしい景観」なのでしょうが、今回は神楽坂のシンボル「毘沙門天」善國寺を描きました。文禄4年(1595)に徳川家康の命で創建された日蓮宗の寺院です。寛文10年(1670)には火災で焼失するも 徳川光圀(あの水戸黄門の・・・)の援助で再建されました。本堂の左右には めずらしい阿吽の狛虎の石像が置かれています。虎は、毘沙門天の使いとして考えられています。東京大空襲を乗り越えた石虎像は、右側の阿形の方が比較的良く残っています。また 明治20年頃、東京で縁日に露店が出るようになったのは、当院境内が発祥の地とされています。飯田橋駅から神楽坂通りを歩いてくると鮮やかな朱門が目を引く善國寺は、「神楽坂の毘沙門さま」として江戸時代より庶民の信仰を集めてきました。
F4 2019/10/27 東京を描く市民の会「神楽坂界隈」