Babson MBA Life

Babson CollegeのTwo-Year MBA Programに通う学生達の日記です。

IKEA見学と私見 (By RRL)

2005年08月27日 | Entrepreneurship
今日は、家具ブランドIKEAを見学に行ってきました。

さて、IKEAはスウェーデンの家具メーカーで、北欧独特のデザインセンスのよさと
その低価格で大学生、若い世帯にヒットしています。名前とデザインくらいは知っていましたが、その存在を目の当たりにしたのは、ボストン入りしてからでした。
すでに、世界的に波及しているブランドといえると思います。

ただし、日本では直接販売していないので、あまり知られていない可能性があります。

IKEAを購入するには、Internetが便利ですが、今回は、片道130マイルをかけてYaleがあることで有名なNewHavenにいってきました。

いって気づいたことを列挙してみます。

①価格設定の妙。基本的には全般的に低価格ですが(Jordan'sとは大違い)、そうでないもの、つまり少し高価なものと混在させることによって、低価格を際立たせる戦略をとっているのではないだろうか?と思います。つまり、素材、つくりなどが大差がないように見えるものでも、大きな価格差があるように感じ、心理として、ついつい安い方を今購入したら得するのかと感じます。

②ただ単に、家具を置いているのではなく、ライフスタイルを切り取ってイメージをしやすいディスプレイを心掛けています。子供部屋から大人用のベットルーム、台所からトイレまで。非常にいいセンス、お洒落なセンスで生活を提案しています。そこにただおいてあるだけのベットがほかの家具と一緒に生活観の中にあることによって、シナジーを生んでいます。

③同じ商品があちこちにちりばめられていて、顧客の購買意欲への心理的な刷り込みに成功しています。

④一番人手のかかる場所=大型家具などの店内での運搬は顧客が自ら行うことによって、コスト削減に成功してます。ターゲットが若年層であるため、非常に手間と体力を必要とする部分を顧客自らが喜んで行っていました。

⑤自社ブランドのみですが、商品ラインアップが広い!

⑥番外編ですが、食事、小物などの本業以外を超低価格で提供しており、ラスベガスと同じように本業での収益以外を期待していないようです。ここで食事をしただけで、IKEAは安いという錯覚に陥る可能性も。


以上、雑然と気づいた点を述べたが、スウェーデンなどの国でデザインした優れた作品を中国で生産し、先進国に割安で販売するというお決まりのビジネスモデルであることには代わりはありません。しかし、いろいろな工夫で差異化に取り組み、成功を収めています。しかし、何より、率直な感想として、ショッピングそのものをエンターテイメントとして成り立たせていることが成功なのかもしれません。子供と行こうが、友達と行こうが、楽しい場所です。訪れる人が家作り、部屋作りを楽しめる仕組みなっていると感じました。


**教授のコメントなどを一切取り除いた僕個人の感想なので、勘違いなどがあるかもしれませんが、ご容赦を!

RRL