ばばだらのBLUES

ギター、音楽、日常など

「萌の朱雀」を観て思い出したこと

2013年05月01日 | 音楽
ゴールデンウイーク前半はあまり遠出もせず、家の用事を片付けたりギターを弾いたりして過ごしました。

新しくZOOMの安価なハンディレコーダーを購入したので、近いうちにスタジオで使ってみようと思います。

楽しみですね。




ところで先日、河瀬直美監督の映画「萌の朱雀」を観てみました。

河瀬監督は奈良出身で私と同い年。そんな人が地元を舞台にした映画をいくつも撮っているので、以前から少し気になっていました。

特にこの「萌の朱雀」はカンヌ映画祭で賞をとった河瀬監督の出世作であり、高校時代の友人O君が住んでいた旧西吉野村を舞台にしていることから、一度観てみたいと思って「悪魔のいけにえ」のDVDと一緒に借りてきたわけです。



観賞後の感想としては、観る人によって好き嫌いが分かれる映画だと思いましたが、個人的にはしっとりとした風景や雰囲気を感じる良い映画だと思いました。

でも特に印象に残ったのは、映画で主たる舞台になっていた山の中腹にある古い民家とその周辺が、やっぱり前述のO君の家の辺りとよく似ていた、ということです。



O君とは高校入学の日に初めて出会い、同じクラスで出席番号が隣であったため、すぐに親しくなりました。

インターネットもなく、FM局もごくわずかだった時代、西吉野村でロックが好きだった中学生は皆無だったようですが、どういうわけかO君はロック好き、それもブルース・スプリングスティーンがお気に入りでした。

放課後にはよく一緒に街をブラブラしていて、そんな時、彼はいつも何かしらロックやポップスを口ずさんでいました。

その何気なく口ずさむ歌がとても上手に聴こえたので、空席だったバンドのヴォーカルに参加してもらったところ、本当に歌がうまかったことが分かりました。

ツェッペリンやクイーンをきっちり歌える高校生なんていないでしょう、普通。

だから彼はすぐにバンドの顔になったのでした。



そんなO君の家に初めて泊まりに行った時は、ちょっとしたカルチャーショックでした。

JRの五條駅から車(彼のお父さんが迎えに来てくれた)でぐんぐん吉野の奥地に向かって走って、さらに山をガンガン登って一体どこまで行くねんと思った頃に、山の中腹にある彼の家に到着しました。

そこは映画に出てきた民家と同じく素晴らしい風景の場所で、風呂は五右衛門風呂、トイレ(便所と呼ぶ方がしっくりくる)は外にあるといった、いわゆる古い日本の田舎の家でした。

当然、夜になると外は真っ暗で、とんでもなく星空が綺麗だったことを覚えています。



でも夜にO君と私が何をしていたかというと、星空を眺めるわけではなく、アルコール飲料を飲みながらテレビでミュージックビデオを観ていたのです。

そして、その時に流れていたビデオは「フラットバッカー(←日本のメタルバンド)」や「ジョン・メレンキャンプ」だったということ。

そんなことを、今回の映画を観て思い出したってわけさ。

だから、ついついYou Tube で「Hard Blow」を観てしまいました。(イントロのリフ~HAHA!ってやつ)



ちなみに別の日にO君の家に泊まりにいったドラマーF氏は、夜中に山の上でUFOを呼ぼうとしたらしい。。。



O君、もう何年も会っていないけど元気にしているかなあ。


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