勇輝です。
今日はお休みをいただける日なので、ハセツネの疲れをとる日にあてています。
ハセツネ前に風邪を引き、昨日またしても発熱!!
今月中は身体のリセットをして、11月からぼちぼち走り始めたいと思います。
今回のハセツネは2回目のチャレンジ。
初めて出場したときは最初から雨で、最悪なコンディションだったので、今回の晴天は気持ち的にとても楽に臨めました。
自分の目標はあくまで完走!!
特にタイムなども意識せず、一歩一歩確実に、無理のないペースで、71.5kmを走りきることを常に考えていました。
スタートしてからも渋滞でロスしてしまうこともありましたが、焦ることなく余裕をもって第1関門まで4時間8分。
ここまでの道のりで、
Naturaのトシアキさん、浅間峠でkuharaさん、aikoさん、マメさんが寒い山の中で応援してくださいました。
とても心が温まり、勇気が沸いてきました。
本当にありがとうございました!
その後も決して無理することなく、確実に暗闇のトレイルを進んでいきました。
第2関門まで8時間18分。
第3関門で11時間59分。
長い過酷な道のりですが、自分でも驚くほど今回は本当になにもトラブルがなく走ることができました。
まぁ、ガンガン攻めずにのんびり行っていたからかもしれませんが、ウェア、装備、食料なども改善の余地はありますが、今回は自分にとってベストに近いチョイスだったのではと思っています。
第3関門を過ぎるとあとはもうちょっと!
御岳ではなんと
RESTARTのGさんが応援してくれていました!
最後の頑張りの前にとても心強い応援!!
またまた感謝×2です。
さすがに最後の長い下りは脚も売り切れ状態で、思うようには下れませんが最後の力を振り絞って下界に戻ってきました。
そして13時間50分で無事にゴール!
ゴール直後はタイムや達成感なんかより、ホッとした!
これが1番でした。
長い時間、暗い山の中を走っていたので、明かりがあって、たくさんの人がいるところに戻って来れた、もう走らなくてもいい、そんな感じで安心感が沸いてきたのだと思います。
今回無事にゴールできたのも、たくさんの方々に応援していただき、パワーをもらえたことがすごく大きかったと思います。
レース中や会場でもたくさんの方に声をかけていただきました。
アロマオイルのサポートをしてくださった大山さん、
mariさん、
あつさん、U田川さん、本当にありがとうございました。
そして、メールやコメントなどでエールを送ってくださった皆さん、ありがとうございました!
自分の疲れが癒えたらまた一緒に楽しく走りましょう!
それともうひとつ。
とても残念なことに今回のレースで、御前山あたりで滑落し、亡くなられた方がいました。
改めて、ハセツネに対しての準備や心構え、覚悟などを考えさせられる事故でした。
心よりご冥福をお祈りいたします。
【おまけ】
ハセツネ終了後、1時間の仮眠をとってお台場で行われたトライアスロンの日本選手権の応援へ。。。
身体が興奮状態にあるのか、意外と大丈夫だったのですが、さすがに昨日の仕事は極限状態でした。
そして案の定発熱。。。
先週から風邪気味がスッキリしないので、今日は病院かなぁ。。。
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あずさです。
たくさんの応援ありがとうございました。
結果は38km地点リタイヤ。
寒い寒い山奥で、あるいは一晩中ゴール地点の会場で、あるいは遠くからメールで「がんばってね!」ってエールを送ってくれた、、、そんなみなさんの応援にこたえられなかったことだけが、ほんとうに申し訳なくおもいます。
リタイヤの理由は完全に力不足。それ以外の何者でもありません。あーだこーだ理由をつけても、リタイヤはリタイヤ。
結果がだせなかった以上、言い訳にしかならないと思うのでやめておきます。
今回のレース、自分の反省を深く追求する間もなく、悲しい事故の知らせが飛び込んできました。
午後11:30頃、御前山付近のやせ尾根で200m滑落し、東京在住の40歳の男性が亡くなられました。
私がリタイヤした地点のほんの5km程先、リタイヤせずに走り続けていたら、救出現場にはち合わせていたと思います。
そういえば、わたしが収容車で会場に向かっているとき、救急車や数台のレスキューとすれちがいました。
すぐ先でそんなことが起きていたなんて。。。
ほんの数時間前、71.5km先のゴールを目指して、おんなじ志で、おんなじスタート地点に立っていた方の中から、そんな悲しい事故がおきてしまうなんて、ほんとうにほんとうにショックです。ハセツネの危険性を改めて、胸に突き刺されたようなショックでした。
今年5月、奥多摩の山を100km走る「チャレンジャーズレース」で、有名なベテラントレイルランナーの方が亡くなるとい事故が起きたばかりでした。このとき、私の父も参加していて、その方がスタート前に、笑顔で仲間とエールを贈り合っているのを、みかけていたそうです。父はゴール後に、この事故を知って、眠れないほどショックを受けていました。
今回のハセツネレースでの事故を知ったとき、このときの父の気持ち、痛いほど、わかってしましました。
事故にあったのは、もしかしたら、自分だったかもしれないし、父だったかもしれないし、勇輝だったかもしれないし、仲間だったかもしれない。亡くなられた方のご家族などの気持ちを思うとやりきれません。
父は昔、私がまだちっちゃかった頃、6000m級の冬山を登ったり、いわゆる「山や」出身のトレイルランナーです。
昔の体験談、武勇伝を聞かされるなかで、山の危険性についてもたくさん聞かされてきました。
いったん、山の中で事故が起きると、街中とは違い、救助して病院に運ばれるまで数時間もかかってしまいます。
今回の事故でも、11:30ごろ滑落して、病院に運ばれ死亡が確認されたのは朝6時頃だったそうです。
もし、自分がトレイルランニングの最中に怪我や滑落、体調不良で、動けなくなったら、、、どうするの???、、、
その辺の認識、対策が、私も含め、トレイルランナーひとりひとりに、もっと必要だ、と思っていた矢先の事故でした。
この「日本山岳耐久レース(長谷川恒男CUP)」というのは、世界的有名クライマー長谷川恒男さんが、トレーニングの為に奥多摩の山々を昼夜を問わず歩き続けた、というのが起源です。長谷川恒男さんは享年43歳で雪崩による遭難で亡くなられたようです。その長谷川さんの功績をたたえてはじまったレースで、このような死亡事故が起こってしまうなんて。。。矛盾を感じずにはいられません。
去年のレースで、壮絶なトップ争いのあと、お互いの健闘をたたえあったトップ選手ふたりを間近で見ていた、長谷川恒男さんの奥様は「天国の恒男が喜んでいることでしょう」と言って涙ぐんでいたそうです。
今回の事故、天国の長谷川恒男さんや、奥様は、どんな思いなんでしょう。考えただけで痛いです。
こころよりご冥福をお祈りいたします。