ポルトガル満腹レシピ

ポルトガルのリスボン・・・の郊外にホームステイ。教えてもらったポルトガルの家庭料理を紹介。

カルディラーダ(ポルトガル風ブイヤベース)

2011年05月29日 | レシピ
Caldeirada(カルディラーダ)

魚屋さんの店頭では「カルディラーダ用」として、ぶつ切りにした魚が量り売りされています。数種類混ざっている様子。今回使ったのは Ruivos(ルイヴォシュ)= ホウボウなどでした。
レストランで食べると白身魚の他にエビ、イカ、貝などが入っていることも。

材料:
Peixe(ペイシェ)= 魚。(今回使ったのはホウボウなど、白身魚なら何でもOK) 
Cabola(セボーラ)= タマネギ 
Batata(バタタ)=ジャガイモ
Tomate(トマテ)= トマト
Pimanto(ピメント)= パプリカ
Massa de Pimentao(マッサ・デ・ピメンタォン)= パプリカペスースト
Sal(サル)= 塩
Coentros(コエントロシュ)= コリアンダー
Salsa(サルサ)= イタリアンパセリ
Hortela(オルテラァ)= ミント
Azeite(アゼイトゥ)= オリーブ油



鍋に魚のぶつ切りを入れる。玉ねぎを粗みじんにして加える。


材料を積み重ねていく。ジャガイモは皮をむいて輪切り(8mm厚くらい)。


トマトは皮をむき、ざく切り。 パプリカも細かく切って入れる。(白いのは追加したタマネギ)


パプリカペースト(瓶詰め、大1)。塩。


コリアンダー、イタリアンパセリ、ミントも切って加える。

オリーブ油を回しかける。

鍋を火にかけて煮込む。


完成!

ペイシェ・アサード・ヌ・フォルノ(魚のオーブン焼き)

2011年05月28日 | レシピ
Peixe assado no forno(ペイシェ・アサード・ヌ・フォルノ)

今回使った魚は、魚屋さんでさばいてもらったカレイ、切り身にする前は体長40cm近くありました。

材料:
Peixe(ペイシェ)= 魚 (今回はカレイ一尾)
Cebola(セボーラ)= タマネギ
Alho(アーリョ)= にんにく
Sal(サル)=塩
Pimentao doce em po'(ピメンタォン・ドース・エン・ポー)= パプリカ粉末
Pimenta(ピメンタ)= コショウ
Louro(ローロ)= ローリエの葉
Salsa(サルサ)= イタリアンパセリ
Batata(バタタ)= ジャガイモ (皮の赤いジャガイモでした)
Azeite(アゼイトゥ)= オリーブ油
Agua(アグア)= 水
Limao(リマォン)= レモン



耐熱皿に魚の切り身を並べ、玉ねぎのみじん切り、刻んだニンニク、塩を振りかける。


パプリカ粉とコショウを振りかける。


ローリエの葉をちぎって散らす。サルサ(イタリアンパセリ)を刻んで散らす。


ジャガイモを切ってのせる。

オリーブ油をたっぷり(100mlくらい)回しかける。
水を加える。ヒタヒタになるくらいの量。


オーブンへ。30分くらい焼く。



完成!


レモンを絞っていただきます。
付け合せ(お皿、左上にのっているもの)は菜の花を茹でたもの。
シンプルですが美味しかった!

パタニシュカシュ・ドゥ・バカリャウ(干し鱈のてんぷら)

2011年05月28日 | レシピ
Pataniscas de bacalhau(パタニシュカス・ドゥ・バカリャウ)

パタニシュカシュ、西日本出身者には「てんぷら」と言えばわかるでしょう。東京人には「さつま揚げ」とか「おでんに入れるような、練り物を揚げたもの」と言わないと伝わらないかも。

材料:
Bacalhau(バカリャウ)= 干し鱈 一切れ
Farinha de trigo(ファリーニャ・デ・トリゴ)= 小麦粉
Salsa(サルサ)= イタリアンパセリ 適宜
Ovo(オーヴォ)=玉子 1個
Pimenta(ピメンタ)= こしょう 適宜
Oleo(オレオ)= サラダ油(揚げ油) 



バカリャウを茹で、 骨と皮を外してばらす。


小麦粉、刻んだイタリアンパセリ、玉子、水を加えて混ぜる。コショウ、少々。
かなりユルユルです。


このゆるゆるの種をスプーンですくって、揚げ油の中に落していきます。


揚がると ふわーっと膨らみます。


完成!
お好みでレモンを絞っていただきます。
フカフカというかスカスカした食感、しかもベタッと油っぽい。
以前、レストランで食べたときも油っぽさが気になったから、こういう料理なんですよ。

「てんぷら」と比べてはいけないのでしょうが・・・ つい、日本の練り物のもちっとした食感&甘みを思い出してしまい、パタニシュカシュの味がうまく受け入れられませんでした。残念。

ソパ・アレンテジャーナ(アレンテージョ風スープ)

2011年05月23日 | レシピ
Sopa Alentejana(ソパ・アレンテジャーナ)

“アレンテージョ”は地名。ポルトガル中央から南に広がる穀倉地帯、語源は“テージョ川の向こう”。“アレンテジャーナ”は“アレンテージョの”という意味。

材料:10人分以上?
Feijao(フェイジャォン)= 豆 (今回使ったものは、うずら豆風)
Sal(サル)= 塩 大さじ1
Azeite(アゼイトゥ)= オリーブ油 大さじ3~4

Couve Portuguesa(コーヴ・ポルトゥゲーザ)= ポルトガルキャベツ(ケールの一種)1株
Coentros(コエントロシュ)= コリアンダー 1束
Sal(サル)= あら塩 大さじ半分 
Alho(アーリョ)= にんにく4~5片
Farinha de trigo(ファリーニャ・デ・トリゴ)= 小麦粉 半カップ
Azeite(アゼイトゥ)= オリーブ油 100ml


まず、乾物のフェイジャォン(豆)を煮ます。

フェイジャオンのふやかしかたには2通りあるそうです。
①一晩水に浸けて翌日調理する。
②鍋で水から茹で、沸騰したら、水で冷やす。

今回は②で。
普通の鍋(圧力鍋ではない)を使い、たっぷりの水で茹でます。

この写真は加熱前ですね。

水から20分ほど茹で、ザルにあげ、流水でよく洗い冷やす。
圧力鍋に入れ替え、たっぷりの水、塩(大さじ1)、オリーブ油(大さじ3~4)。を加え、圧力をかけて加熱。


圧力なべで25~30分加熱。


はい。柔らかく煮えました。
(実際には、豆を煮ている間に他の材料の下ごしらえをしています)


下ごしらえ:その1
コーヴ・ボルトゥゲーザを一株ざく切り。硬い芯は取る。

葉が白菜より大きい。育ち過ぎに見えてしまうが、こういうもの。

どんなものかというと・・・ 店頭で撮った写真がこちら↓↓↓。

日本の感覚で見てしまうと、右のある野菜がキャベツ、左のは一体何? と思うかもしれませんが、この左にあるのがコーヴ・ポルトゥゲーザ(ポルトガル・キャベツ)なのです。ちなみに右のは“Couve coraçao de boi(コーヴ・コラサォン・デ・ボイ)”という種類のキャベツ。 

ともかく、このコーヴ・ポルトゥゲーザをザクザクを切ってしまいます。

たらいにいっぱい。


下ごしらえ:その2


コエントロシュ(コリアンダー)と、塩(あら塩)大1/2、ニンニク4~5片をすり鉢(ミル)で叩き潰す。


コエントロシュ(コリアンダー)です。ポルトガル料理には良く使います。


木のすり鉢は70年以上使っているという、年代物。


こんな感じ。


下ごしらえ:その3
小麦粉カップ1/2を水で溶いて用意。



さて、
フェイジャオン(豆)が柔らかくなったら、ざく切りにしておいたコーヴ・ボルトゥゲーザを投入。


さらにたっぷりの水を加える。

蓋をして加熱。

沸騰したら、潰しておいたコエントロシュ(下ごしらえ:その2)を加える。
さらに塩(適宜)、オリーブ油(100ml位)を加える。

中火で煮込む。

水で溶いた小麦粉(下ごしらえ:その3)を加える。

塩で味を調え、さらに30分煮込む。

トータルで2時間煮込みました。


完成!!
相当煮込んでいるのに、豆もキャベツも原型をとどめています。この味は日本のキャベツでは再現出来ないだろうなぁ・・・。現地に行く機会があったら、ぜひ本物の味を試して頂きたいです。

サラダ(野菜サラダ)

2011年05月22日 | レシピ
Salada(サラダ)

「サラダ」はポルトガル語でも「サラダ」。元はヨーロッパから来た外来語だから「Salada」は日本語でも「サラダ」というべきか。ポルトガル語の発音では“ラ(la)”にアクセントがきます。

材料:
Alface(アルファス)= レタス
Tomate(トマテ)= トマト
Pepino(ペピーノ)= キュウリ
Cebola(セボーラ)= タマネギ
Azeite(アゼイトゥ)= オリーブ油
Vinagre(ヴィナグレ)= 酢 (バルサミコ酢の白)
Sal(サル)= 塩



野菜をボールの上で切る。レタスはちぎる。
トマトはヘタの部分をくり抜いて、皮のまま ざく切り。玉ねぎは薄切り。
まな板は使わず、ナイフ一本。


ペピーノと呼ばれる太めのキュウリ(ズッキーニよりは細い)は皮をむいて、輪切り。


軽く混ぜます。

オリーブ油、酢、塩。 を加えて混ぜる。

完成!  
はさみのような形のトング(?)は、かなめのところで2本に外れ、洗うのも簡単。

ステイ先のお母さんお薦めの酢はワインから作った、バルサミコの白。サラダのときは必ずこれ。
お酢の苦手な私にも美味しく頂けました。(タマネギは除けましたが^^;)

アローシュ・デ・フェイジャオン(豆のリゾット)

2011年05月22日 | レシピ
Arroz de feijao(アローシュ・デ・フェイジャオン)

フェイジャォンは豆のこと。今回使ったのは・・・日本の豆で言えば金時豆に近い種? 煮込んでも崩れないところはレッドキドニーに似ているでしょうか?

材料:
Azeite(アゼイトゥ)= オリーブ油
Cebola(セボーラ)= タマネギ
Louro(ローロ)= ローリエの葉
Alho(アーリョ)= にんにく
Tomate(トマテ)= トマト (トマト缶 半量)
Feijao(フェイジャォン)= 豆 (水煮したもの)
Sal(サル)= 塩
Arroz(アローシュ)= 米 1.5カップ



オリーブ油を鍋に、たっぷりめ。火にかける。


玉ねぎみじん切り、ローリエ、ニンニク、トマト缶半分を加え、炒める。


水煮しておいたフェイジャオンを投入。煮汁も少し入れる。
塩で味付け。蓋をして中火で煮込む。

さらに水を500mlくらい加える。
再び沸騰したら、塩で味を整え、米をカップ1,5投入。
(塩は全部で大2くらい入れた?)
蓋をして弱火で煮込む。


こんな感じ、かなり汁っけの多い状態で完成。


シンプルで素朴な味。素材のうまみ? ポルトガル料理ってブイヨン的な“ダシ”を入れないんですよね。

ぺシュカーダ・フリッタ(白身魚のフライ)

2011年05月20日 | レシピ
Pescada frita(ぺシュカーダ・フリッタ)

ペシュカーダはタラ科の魚、日本ではメルルーサと呼ばれている白身魚の仲間。

材料:2~3人分
Pescada(ペシュカーダ)= 白身魚(メルルーサの仲間)
Sal(サル)= 塩(粗塩・食卓塩)
Limao(リマォン)= レモン 半個分
Farinhla de trigo(ファリーニャ・デ・トリゴ)= 小麦粉
Ovo(オーヴォ)= 玉子 2個
Oleo(オレオ)= サラダ油
Alho(アーリョ)= にんにく 3片


ぺシュカーダは輪切り、塩をふる。レモンを絞り汁をかける。

少しおいて味をなじませる。
塩は基本的に粒の大きめの粗塩、ポルトガルの塩は美味しいと評判です。


衣は:小麦粉→溶き玉子。玉子はよく溶いて、塩を少々(この塩は細かいサラサラしたもの)。


小麦粉をまぶして、溶き卵にくぐらせて、油の鍋へ。
菜箸はありませんよ、フォーク一本です。

サラダ油で揚げる。サラダ油にはニンニク3片も投入。油にニンニク味をつける。ニンニクは途中で取り出し、食べない。


こんがり揚がりました。手前のはにんにく、食べません。

油は一回使ったら処分。といっても捨てずに街中にある回収容器へ→車の燃料にリサイクルされるそうです。エコですね!


完成! 
付け合せは“サラダ・デ・トマテ(トマトサラダ)”
サラダの作り方はこちら↓↓↓


Salada de Tomate(サラダ・デ・トマテ)

材料:2~3人分
Tomate(トマテ)= トマト 2個
Cebola(セボーラ)= たまねぎ 半個分
Sal(サル)= 塩
Azeite(アゼイトゥ)= オリーブ油
Vinagre(ヴィナグレ)= 酢

トマトはザク切り、玉ねぎは薄切り。塩、オリーブ油、酢を混ぜて、置いてなじませる。
生のタマネギは辛味が苦手な人もいると思いますが(私がそうです)、風味が出るので、食べなくても入れて作り、食べるときに除ける。

アロシュ・ドース(ライス・プディング)

2011年05月18日 | レシピ
Arroz doce(アローシュ・ドース)

材料:
Leite(レイトゥ)= 牛乳 700ml
Canela em pau(カネラ・エン・パウ)= シナモン・スティック 2本
Pele de limao(ペレ・デ・リマォン)=レモンの皮 1個分
Arroz(アロシュ)= 米 1カップ
Azucar(アスカル)=砂糖 1カップ
Manteiga(マンテイガ)=バター 大さじ3
Gema de ovo(ジェマ・デ・オーヴォ)= 玉子の黄身 3個分
Canala em po'(カネラ・エン・ポー)= シナモン・パウダー適宜


牛乳700mlにシナモン・スティック2本、レモンの皮1個分を投入、弱火でわかす。


別の鍋で湯を沸かし、米カップ1を投入。

米がゆだったら、ザルで湯を切り、牛乳の鍋へ投入。弱火。

砂糖カップ1、バター大さじ3投入。さらに弱火。


火から下ろし、レモンの皮とシナモン・スティックを取り出す。


混ぜながら、といでおいた黄身を少しずつ混ぜる。

さらに少し加熱。


皿に盛る。

シナモン・パウダーをふる。

シナモンパウダーはお好みでどうぞ。冷ましてからいただきます。
冷蔵庫に一日置いてから食べるとちょうどいいかも。

ガロ・コジード(鶏の煮込み)

2011年05月18日 | レシピ
Galo cozido(ガロ コジード)

材料:5~8人分
Galo(ガロ)= 鶏一羽分
Azeite(アゼイトゥ)= オリーブ油
Cebola(セボーラ)= タマネギ 1個
Alho(アーリョ)= にんにく5片
Louro(ローロ)= ローリエの葉 2枚
Pimenta branca(ピメンタ・ブランカ)= 白こしょう 少々
Tomate(トマテ)= トマト(缶・カット)半缶分
Pimentao doce(ピメンタォン・ドース)= パプリカ(粉末) 少々
Sal(サル)=塩 適宜


鶏肉はさばいてぶつ切り。


鍋にオリーブ油たっぷり、玉ねぎ1個粗みじん。ニンニク5片は細切れ。ローリエ2枚。


玉ねぎを鍋の上で粗みじんにする‥初めて見た。玉ねぎを左手で回転させながらズバズバとナイフを入れていく。


火にかけ炒める。

白胡椒、少々。


トマト缶。 半量を投入。



鶏投入。



ピメンタオン ドース(粉末)=写真=少々、塩も。
蓋をして弱火。



別に沸かしておいたお湯を足す。500mlくらいか。
水分が減ったら水か湯を足しさらに煮込む。
途中で圧力鍋へ入れなおし、さらに煮込む。

塩で味を調節。


完成!


付け合せは、ポテトチップス(市販品)!
ポテトチップスが料理の付け合せっていうのにはビックリした。でも・・その後、レストランでも普通に出てくることを知りました。

カンジャ(鶏のコンソメスープ)

2011年05月16日 | レシピ
Canja(カンジャ)

材料:8人分
Galo(ガロ)= 鶏1羽(ガラの部分のみ使用)
Cebola(セボーラ)= タマネギ1個
Sal(サル)= 塩 適宜
Azeite(アゼイトゥ)= オリーブ油 少々
Massa(マッサ)= パスタ(米粒状の細かいものを使用)50g程度
Hortela(オルテラァ)= ミント 適宜  

鶏を一羽さばく。

肉屋を通さず、知り合いの養鶏家から分けてもらったものらしい。
切れない包丁で力ずく。叩き切る。

“ガラ”にあたる部分を圧力鍋へ。(肉部分はガロ・コジードの材料:次の記事で)

皮付き、脚もそのまま。水をたっぷり注ぐ。


皮をむいた玉ねぎ1コを丸ごと入れ、塩とオリーブ油を少々。圧力をかけじっくり煮込む。



フタをはずし、塩で味を調節。細かいパスタを50gくらい投入。


最後にオルテラァ(ミント)を投入。


完成! 
シンプルだけど驚くほど濃厚。これは栄養ありそう。
胃に優しく、風邪を引いたり食欲のない時の定番スープでもあります。