ポルトガル満腹レシピ

ポルトガルのリスボン・・・の郊外にホームステイ。教えてもらったポルトガルの家庭料理を紹介。

ビフィーニョ・デ・ペルー(七面鳥のクリーム煮)

2011年06月28日 | レシピ
Bifinho de peru(ビフィーニョ・デ・ペルー)

ビフィーニョはビフェ(Bife)の縮小辞で“小さいビフェ”“ビフェちゃん”みたいな感じ? ビフェというのは牛肉のステーキという意味もありますが、牛以外の肉の“切り身”もビフェと呼びます。
ペルーは七面鳥です。ということで、ビフィーニョ・デ・ペルーを直訳すると「七面鳥の薄い切り身」でしょうか。

材料:3~4人分
Peru(ペルー)= 七面鳥(薄い切り身)500g~600g
Sal(サル)= 塩 適宜
Azeite(アゼイトゥ)= オリーブ油
Manteiga(マンテイガ)= バター
Alho(アーリョ)= にんにく 4片
Louro(ローロ)= ローリエ葉 2枚
Pimenta branca(ピメンタ・ブランカ)= 白コショウ 少々
Massa de pimentao(マッサ・ドェ・ピメンタォン)= パプリカペースト 小さじ1
Mostarda(モシュタルダ)= マスタード 小さじ1
Cogumelo(コグメロ)= マッシュルーム(缶詰)1缶
Natas(ナタシュ)= 生クリーム 200ml


七面鳥です。


広げて粗塩を振る。


フライパンにオリーブ油、バター、にんにく。ローリエ2枚。
白コショウ少々、マッサでピメンタオン小さじ1、マスタード小さじ1。


肉を投入。。
焼くというより‥ すき焼きっぽい眺め。
蓋をして加熱。


火が通ると白っぽくなります。


マッシュルームの缶詰です。


マッシュルーム投入。


生クリーム200ml投入。


完成!


付け合せはフライドポテト(自家製)。いただきま~す。
七面鳥、スーパーマーケットでも普通に売られています。鶏より淡白です。

パシュテラォン (ポルトガル風のトルティージャ)

2011年06月22日 | レシピ
Pastelao(パシュテラォン)

パシュテラォン(Pastelao:“o”の前の“a”の上に“~”が付きます) は具のたくさん入った玉子焼き。スペイン料理のトルティージャ(Tortilla)に良く似てると思いました。
同じポルトガル語圏の国でもブラジルでパシュテラォンと言うとパイ料理のことらしいです。
Tortillaも南米ではタコスの皮に使う薄いパンですしね。^^


材料:2人分

Ovo(オーヴォ)= 卵 6個
Salsicha(サルシーシャ)=ソーセージ
Sal(サル)= 塩(粗塩ではなくサラサラした食塩)
Carne(カルヌ)= 肉(今回は先日のコジード・ア・ポルトゥゲーザの食べ残し:鶏・豚)
Salsa(サルサ)= イタリアンパセリ
Pao(パォン)= パン
Cebola(セボーラ)= タマネギ
Azeite(アゼイトゥ)=オリーブ油


細かく切った材料を卵と よーく混ぜて、オリーブ油をひいたフライパンで焼くだけです。


卵5個に塩を少々。
スーパーマーケットで売られている卵は、殻が割れているものも混じっているので、店頭で箱を開けてひとつひとつチェックしてから購入。
時々、黄身に血の混じったものもあるらしく、調理時はひとつずつ小鉢に割って確認。
ここで使っているのは知り合いの養鶏農家から直接手に入れた新鮮玉子だそうです。


肉(コジード・ア・ポルトゲーザの残り)を細かく切って骨を取り除いています。
卵のボールに入っている赤っぽいのはサルシーシャ(ソーセージ)を切ったもの。


パセリ、パン、玉ねぎも細かく切って投入。具が多すぎたのか、卵をもうひとつ追加。
よく混ぜます。


オリーブ油をタップリひいたフライパンに、一度に入れて焼きます。


お皿を使ってひっくり返す。
中まで火が通ったら完成!



いただきま~す。2人で半分ずつ・・・ひとりで卵3つ分。
一緒にお皿に乗っているのはパン。 この日の夕食がこれだけと思ったら大間違いですよ~。


お店で買ってきた鶏のオーブン焼き(写真左)と冷凍食品を温めたラザニア(写真奥)も食べました。付け合せは市販のポテトチップス(写真右手前)。この日は帰宅が遅かったので珍しく手抜き料理。

さらに、デザート!!

チョコレート味のプリンのようなムースのような・・・ 大きい? 250mlくらいかな。
完食いたしました。^^

このあと、コーヒーとビスケットで締め。 
ホームステイも3週間目、胃が大きくなってると実感しました。^^;

コジード・ア・ポルトゥゲーザ(ポルトガル風煮込み)

2011年06月20日 | レシピ
Cozido a Portuguesa (コジード・ア・ポルトゥゲーザ)

「コジード」は「(水と塩で)ゆでた」という意味。「ア・ポルトゥゲーザ」は「ポルトガル風」。(“a”にはアクセント記号がつきます)
国名を冠した料理ですよ、これぞポルトガル!って感じ??

材料:10人分?
Frango(フランゴ)= 鶏肉(若鶏)一羽分?
Proco(ポルコ)= 豚肉(豚足、耳、ほほ肉)1.5kg分くらい?
Sal(サル)= 塩 (粗塩) 適宜

Couve portuguesa(コーヴ・ポルトゲーザ)=ポルトガルキャベツ(ケール?) 葉を数枚
Couve-lombarda(コーヴ・ロンバルダ)=ちりめんキャベツ 2個
Cenoura(セノーラ)= にんじん 1本半
Nabo(ナボ)= カブ 2個
Batata(バタタ)= ジャガイモ 7個

Morcela(モルセーラ)= 血の腸詰 1本
Farinheira(ファリニェイラ)= 小麦粉の腸詰 1本
Chouriso(ショリッソ)= 腸詰 1本


Cebola(セボーラ)=玉ねぎ 1個


まずは下ごしらえ。

①鶏肉(皮・骨付きのままぶつ切り)、豚肉(ブロックごと、皮付きのまま)に粗塩をたっぷり振っておく。
(これは前日にやっていた下準備。冷蔵庫へ入れておきます)

ここからは当日の朝、(昼食用に調理)

②コーヴ・ポルトゲーザとコーヴ・ロンバルディア(ちりめんキャベツ)をばらす。葉を一枚ずつにむいて、硬い芯は切り取りとる。


ちりめんキャベツしか見えません。コーヴ・ポルトゥゲーザは埋もれてます。
ザルに山盛り。


③ニンジン、カブ、ジャガイモを 皮を剥き、大きめに切る。

にんじんです。右はキャベツの芯に近い部分。


じゃがいもとカブです。キャベツの量がすごい!



では、ここから本番(?)です。

腸詰類(モルセーラ、ファリニェイラ、ショリソ)を水から茹でる。

黒っぽいのがモルセーラ、白っぽいのがファリニェイラ、赤っぽいのがショリソです。
鍋に入れる前に、ファリニェイラはナイフでプスプス穴を開ける、ショリソは一ヶ所切っていました。蓋をして中火で45分以上加熱。


茹で上がり・・・・パンパンに膨らんでます。モルセーラ、パンクしてない? 穴を開けるの忘れてたのかも??
茹で汁には油がかなり出てました。油抜き? でも、この茹で汁はあとで使うのです。


腸詰を茹でている間に圧力鍋を用意。鶏、豚肉を入れ、水を足す。玉ねぎ1個も丸ごと(皮をむいただけ、切らない)入れ、加熱スタート。

1時間以上煮込む。

肉をとりだす。

四角っぽく見えるのが、豚のほほ肉。


ワイルドです。

この煮汁に、腸詰を茹でた時の茹で汁を加え、鍋にキャベツを詰め込む。


蓋をして加熱。
昨夜の食べ残しのパイオ(腸詰の一種)も入れてしまう。

キャベツのかさが減ったら、残りの野菜も投入。あとはこのまま、さらに小一時間煮込むだけ。


肉を食べやすい大きさに切り皿に盛る。


チョリソなども、切って皿に盛る。



野菜も煮えたら皿に出します。


キャベツも別の皿に。



完成!

テーブルに並べましょう!

皆で取り分けて、いただきま~す。

一人分はこんな感じ。おかわりして食べました。苦手なモルセイラだけは遠慮^^; 他はどれも美味しかったです♪ 豚のほほ肉はコラーゲンたっぷりな感じでした。
また食べてみたい料理のひとつです。でも、これを日本で再現するのは・・・勇気がいるよね。
・・・私にはちょっと無理^^;

ソパ・デ・グラォン・コン・エスピナフレ (ホウレンソウ入りヒヨコ豆のスープ)

2011年06月02日 | レシピ
Sopa de grao com espinafre(ソパ・デ・グラォン・コン・エスピナフレ)

grao(グラォン)がヒヨコ豆。辞書には grao-de-bico (正確には“ a ”の上には“ ~ ”がつく)とあります。略してグラォンかな。

材料:
Grao(グラォン)= ヒヨコ豆
Espinafre(エスピナフレ)= ほうれん草 1束
Abobora(アボーボラ)= かぼちゃ 300g程度
Cebola(セボーラ)= タマネギ 2個
Cenoura(セノーラ)= にんじん 半分
Sal(サル)= 塩 適宜
Azeite(アゼイトゥ)= オリーブ油 100ml程度
Massa(マッサ)= パスタ(米粒のような形のもの)



一晩水につけて ふやかしておいた ひよこ豆を圧力鍋で煮る。


ほうれん草の下ごしらえ。


葉の部分だけをむしりとって、水洗い。茎の部分は食べません。

豆が煮えたら、
バリーニャ・マジカ(Varinha magica)と呼ばれる粉砕機(バーミックス?)を鍋に突っ込んで30秒! アッという間に粉々に♪

←ここをクリックすると動画が見られます。(音に注意)


バリーニャ・マジカ(Varinha magica)です。ポルトガルの家庭では必需品。ポタージュスープが簡単に出来る優れもの。


バリーニャ・マジカ(Varinha magica)、回転部分のアップ。

圧力鍋から、普通の鍋に移し変える。

ザル一杯のホウレン草(葉の部分だけむしったもの、生)を投入。水も足す。
カボチャは角切り(300g程度)、玉ねぎ2個は粗みじん、
ニンジン半分も適当に切って投入。塩とオリーブ油(100ml程度)で味付け。


蓋をずらして被せる。ふきこぼれ注意。30分ほど煮込む。


細かいパスタを100g程度投入。
20分ほど煮込む。


完成。


いただきま~す♪ 

このスープ、見た目&食感がかなり味噌汁っぽい。
パスタを入れずにお碗によそって箸を添えてだしたら・・・ 日本人なら「この味噌汁、何入れたの?」って訊きそう^^

こっちで、私がインスタント味噌汁を作ってご馳走したときは大好評だったし。何か通じるものがありますよ。うん。