天童温泉松伯亭あづま荘女将四季日記

天童温泉松伯亭あづま荘の女将が四季折々の出来事や感じた事を綴る日記

今年もよろしくです

2013-01-19 20:02:17 | 松伯亭あづま荘
無事に新年を迎えられた事に感謝です
大晦日から元旦に架けて
お泊まり頂くお客様には何時にもまして
細心の心配りをいたします
やはり「一年の計は元旦に有り」という諺が
頭を過ぎるのです
何事もなく静かな一年の始まりで
あって欲しいと心から願います
さて写真の美女は天童温泉の芸者で
「桐子姐さん」もしかしたら最後の
姐さんかもですね~絶頂期には百人以上いた
天童温泉のきれい所も時代の流れで
今の主流はミニスカートのコンパニオンです
こんな所にも欧米化が進んでいるんですよ~
年初めの最初のお座敷には黒留袖に
日本髪を結って揃って挨拶に各旅館を周るのが
恒例だったのが懐かしい限りです
本人曰く「天童温泉絶滅危惧種に愛の手を!」
とても楽しい桐ちゃんですので山形弁を官能したい方、天童の裏話を知りたい方
ご夫婦お二人では間が持てないかた どうぞご指名くださいな~




秋の味覚ぶどう

2012-10-18 20:55:19 | 松伯亭あづま荘
甲州ぶどうがお客様から
送られてきました。
「ぶどう狩りに行ったら珍しい
種類があったので送ったから~!」
と電話を頂きました
本当に有難いことです。
皮ごと食べるぶどうで後味が
青リンゴを感じさせるのだそうです
生まれてこのかた皮ごと食した
ことがないので最初一寸抵抗が
ありましたよでも果物はなんでも
皮と実の間に一番栄養成分がある
というから結構いけるかも
仰るように確かに後味青リンゴの
青臭い味が爽やかでした

ところで我が宿では只今
肉球プランなる企画を開催中です
猫の肉球型のプチケーキが
付いたり、愛猫の写真をお持ち
頂くと猫のハンカチが洩れなく
ついたりします
そして猫女将(まいちゃん)
のご挨拶があります
ただしあくまでまいちゃんの体調や
気元次第でございます
我が家の猫は3匹ですが
ナナとぷぷは家族以外の人間は丸でダメな猫に育ってしまいました。
まいはとてもフレンドリー初めての人でも全然平気なのです
写真は事務所で出番待ちのま~ちゃん待ってる間にブラッシングをしたり
勝負首輪に替えたり身だしなみを整えてお洒落しますよ♪


あづま荘オリジナル肉球プチケーキ

夕暮れ

2012-06-29 23:40:54 | 松伯亭あづま荘

先日の大型台風の後の美しい夕日です
少々雨風は強かったものの何の被害もありませんでした
震災の時の放射能でもそうでしたが
今回も奥羽山脈はじめ村山盆地を囲む山々に守られた事を実感致します
山形には古くから人々の間で山の神様を信じる山岳信仰が根強く残っています
ちょっとした山でも必ず小さな社がありそこに手を合わせ山菜や山野草など
山の恵みを頂く事・そして何事もなく無事に戻って来れるように祈ります
この精神が全国でも一番犯罪や刑事事件の少ない県にしているのだそうです




笑い話

2012-03-12 22:25:30 | 松伯亭あづま荘
今日は我ながら可笑しかった、お客様とのやり取りをご紹介いたします。
私共には年に何回かお出でになるドイツのお客様がいらっしゃいます。
もちろんお仕事で来県されるようですが、とても気さくな女医さんなのです。

夜10時過ぎ彼女からコールが入りました。英語があまり得意でない私は緊張
して受話器を取りました。「ハ~イ!ドクターキャサリンフロントです」と言った途端
早口で単語が流れ、その結果理解出来た言葉は「オープンザ・ウインドウ」
あ~又パソコンの立ち上がりが遅いのかな~と思い見渡せば社長しかいないし
「一寸行ってきて~」と言ったら渋々重い腰を上げアイパッドを片手に持ったので
空かさずキャサリンにコール「フロントボーイがそちらの部屋に行っても良いですか?」
と聞いたらOKとのこと「早く行ってきて!」でもボーイと言ったのにおっさんでびっくりするな~
とか思い一人にやにやしておりました。
そこへ社長が帰ってきて「何聞いてんだ!窓の開け方が解からないだけだった」と仰る
「エ~こんな暗くなってから窓を開けるなんて考えつかないよ~」
私はパソコンのウインドウが立ち上がらないのだと信じて疑わなかった訳です
そんなこんなでキャサリン様には毎度大変ご迷惑をお掛けしているのです。

さて昨日は去年の3・11から丁度一年でしたね~
昼からTVの前で被災地の様子をずっと見ておりました
心の奥底に悲しみを押しこめ明日への重い一歩を
踏み出そうとしている様子が伺えました。
この事は決して風化させてはならないでも早く忘れたい
というのが本音でしょうか
丁度この日にあわせた様に咲いてくれた白椿の横で
2:46分心からの思いを込めて黙祷を捧げました。

豪雪

2012-02-11 21:04:28 | 松伯亭あづま荘

立春を迎え少しは寒さが緩むかと期待したのに
ますます厳しくなるばかりです。あちこちで雪の為の事故や
怪我が頻繁に起こっている模様です
風邪も蔓延傾向にあり学級閉鎖の一歩手前とか
「は~るよ来い!は~やく来いあ~るき始めたみいちゃんが♪」
とつい口に着いてしまいました
池の鯉達もどうしているものやら心配なところです

所で上の写真はブルが除雪をして行った後です
全く歩行者を考えないこの掃き方に腹が立ちます
雪だるまが何個もごろんごろん、足で押してもビクともしません

可愛い赤鬼さんと青鬼さんの笑顔でも眺めて
心を落ち着かせましょうかね

2012年 新年

2012-01-16 22:10:08 | 松伯亭あづま荘

元旦の朝 晴れ着に身を包み旅館に向かう途中遭遇したご来光
一瞬小さく「あっ!」と声が出ました
ここ何年と朝日なんて見た事が無かったし
見る必要もなかったのです
真坂一年の始まりのこの日に拝めるなんて何て素敵でしょう
きっと平和で良い歳になると自分に言い聞かせました

今年もどうぞよろしくお願い致します








第59期王座戦

2011-10-01 19:25:02 | 松伯亭あづま荘

羽生さんが19年間守り続けた王座の席、今回20連覇を掛けた
第3局目の勝負が当あづま荘にて9月27日に熱い戦いが繰り広げられました
挑戦者は今絶好調の渡辺明さんです既に先の2局共渡辺さんが勝利している注目の対戦でした

対戦前日に対局室検分が行われます
3日前からあらゆる箇所を磨いてきた私にとっては
ドキドキの時間です
対局室は別館夢想の間です
両対局者共背広にネクタイを締め正装で臨みます
勿論私も女将コスプレの着物で隅に待機します
これがクリアーすれば今大会の3割は通過した
気分になります。室内の照明から雰囲気など
明日の対局に差障りが無いか関係者約20名にて厳しいチェックが行われました
そして将棋の里天童だからこそ出来る対局で使用する駒選び、今回は市内の駒師で今一番輝いている菊水作が選ばれました。

大会当日は正に日本晴れ9時丁度に立会人の「始めてください」と声が掛ると羽生王座のパチリと駒を打つ音が静寂の中に響き渡りました。長い一日の始まりです。
午後8時を過ぎた辺りから勝敗の問い合わせの電話が鳴りっぱなしになりました
結果羽生王座防衛ならず・・・ストレートで負けてしまいました。

勝敗が決まったのは十時半過ぎ。大判解説を見に来ていた過去最多の約150名の将棋ファンの方々、誰一人帰る方も無く急展開な勝負を固唾を飲んで見守ります
対局終了後ご挨拶に壇上に現れた両対局者に割れんばかりの大拍手が送られました

27日は羽生さん41歳のお誕生日だったそうです
長年起こし頂いていたのでとても残念でした
でも次の日は爽やかな笑顔で気軽に
写真にも応じて頂きました
本当に素敵な方なんですよ


実り

2011-09-15 21:25:17 | 松伯亭あづま荘

少し前までは「暑さ寒さも彼岸まで」と言う諺を
なるほど~と納得していたのですが
何時からでしょうこの言葉が信じられなくなったのわ
9月に入っても猛暑が続き、夜になっても温度が低くならないのです
それでもいつの間にか蝉の声は消え夜になると鳴き虫達の大合唱
そして稲は黄金色の実を重たそうに垂れ無数のイナゴが飛び交っておりました
間もなく稲刈りが始まります。今年も豊作予定だそうです
山形は誠に平和その物で被災地の方々に申し訳無い位です

早いもので大震災から半年が過ぎてしまいました
9月11日午後2:26分やはりテレビの前で何時もより
丁寧に黙祷を捧げました。



秋の気配

2011-09-10 17:30:38 | 松伯亭あづま荘

九月に入って朝晩少しは涼しくなったものの
今だ暑さが収まらぬ天童でございます。
館内のグッズも秋模様に変わり
今月はお月見がテーマです。
お月見には薄が欠かせません
そこで私は毎日のように近くの山に
出かけ薄や山野草の採取にせっせと
通っております。お陰で至る所薄だらけです

さて八月中夕方になると「カナカナ~」と
鳴いていた日暮蝉に代わり
九月からは鈴虫が登場しております
縮緬の茄子の上で「り~ん・り~ん」
と一生懸命ないてくれます
ちらっと見には本物に見える優れものなのです
本物は毎日胡瓜やリンゴなどを
切り刻んで与えなければいけないし
霧吹きも欠かせないし大変です
そして何より耐えられないのが、最後は雄が雌に食べられてしまう事です。卵を産む為のカルシュウム補給のためだときいたけれど、自然の摂理とは言え悲しい結末なのです
その点電池の鈴虫はスイッチONで手間いらず、綺麗にしまって又来年使用できます