天童温泉松伯亭あづま荘女将四季日記

天童温泉松伯亭あづま荘の女将が四季折々の出来事や感じた事を綴る日記

初雪

2011-11-27 19:10:31 | 日記



11月16日は東京でした。
常日頃景色を撮ることなど殆んど無い私ですが、新幹線の中から米沢を過ぎて福島との県境
の手前で遭遇したこの自然の芸術に流石にシャッター押しっぱなしでした
風評被害で苦戦を強いられている県内の観光地や温泉旅館のPRの為
県主催で「温泉王国やまがたフェステバル」が開催されたのです
天童発7:53分発の山形新幹線の指定席が満席で
10日前から天童駅長にキャンセル待ちを頼んでいたのですが
返事が無く3時間立つのを覚悟で自由席で行くべきか・・・
そこまでして行く必要があるのか?悩んでいたら
前日駅長より「何とか確保できた」との連絡がありました。
グリーン車にたったひとつだけある一人席のあれですよ~
駅長に感謝!



炉開き

2011-11-11 23:32:00 | 茶道
 
季節は否応無しに巡り今年も茶の湯の世界では冬を告げる開炉の時期です
震災以降こなふうに節目節目に何事も無かった去年を思い出してしまいます
久しぶりに聞く釜の湯の煮えたぎる松風の音 心が落ち着いてくるのがわかります。
茶室に入った瞬間もろもろの世間の事から解き放たれ別世界に来たように感じ一時だけでも
全てを忘れる事が出来る気がするのは私だけでしょうか・・・

今回のお軸はその名もズバリ「開炉』
お花は「今日の為に咲いてくれた」と亭主の茶友が愛おしそうに見つめる先には
椿の西王母に優しく包まれるようにあしらわれた可憐な小菊
お棚の水指は白磁に菊模様が浮き彫りになった清々しく開炉にふさわしい逸品でした

鉄釜で長時間沸かしたお湯は格別美味しいものです。何と三服もお変わりしてしまいました。
本当にご馳走様でした。茶友に感謝!