アユ母日記

東日本大震災
平成23年3月11日
あの日から会えなくなったアユと凛へ
思いが届きますように

アユの体の一部

2015年05月28日 | アユと凛のこと
22日に荼毘に付されるまで
土葬され土の中に居たアユの体
私の大切な娘に何て事をしてくれるんだろうと
悲しみと共に怒りばかりだった。
その怒りのぶつけ所はどこにもなくて
車に乗るとただあてもなく走って居た時がありました。
そのまま事故で死んでも悔いはなかった。
そう思っていました。

さすがに最近はあてもなく車を走らせる事はありません。

でも
何かで命が断たれても悔いはない。



荼毘にふして
一周忌まで納骨はしなかった。
本当はずっとしたくありませんでした。
道義的にそんな訳にも行かず
納骨したけど
それまでの間
何度となく実家である我が家に
アユの骨箱は
車のシートベルトに守られて
女川から帰って来てました。

骨箱にシートベルトって中々ない光景ですよね。
途中で事故にでもあって骨まいたりしたら大変だったなぁ
なんて今更ながら思います。

さておき
しばらくの間
ウチに居る時もあって
その間 何度となく
骨箱の蓋を開けて骨を触った。
眺めたり

夜な夜な1人でそうやってアユと過ごした事など
誰も知らない。

骨にまで愛情があって
抱きしめて寝た。
もうそれしかできなかったから

納骨はしたくなかった。
出来れば
骨と一緒に居たかった。
それが
アユの体の一部だから


コメント
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