アユへ

アユ
誕生日おめでとう

ずっと会えなくても何でも
アユが私の娘でなくなる事はないもの。
だから今日は大事な誕生日

私を初めて母にしてくれた日
アユと私の大事な日

アユが生まれて可愛くて愛おしくて大事で
ずーとそう思いながら育てた。
「生まれてきてくれてありがとう
あなたはママの誇りです」
どこかの言葉だけど
そう思う

生まれてきてくれてありがとう

アユの誕生会

今日は二日早くアユの誕生会

誕生会の始まりはお墓参りなのです。

お墓のアユに
「また来るね」と言ったけど
家にもいるんだ　アユと凛
あっ　ここにも・・・
神出鬼没　　どこにでもいるんだっけ　アユと凛

友達がみてもらったんだって
巫女さんていうか別の世界も見える人に・・・
そしたら「別の世界に行った人はみんな忙しい
って言ってる。」って
あっちこっちに行かなくちゃいけないものね忙しいよ
だから忙しいよ　アユも　凛抱っこして

注文してたケーキを取りに行って
家でお祝い

おめでとう　28歳のアユ

今日

オリンピックが始まりましたね。
アユが生まれた昭和59年は　ロスオリンピックでした。

いつもワクワクして見ていたのに
どーでもいい感じです。
でも見るだろうけど
一緒に見たかった。
「見た、見た？」って話したい。
写真の前じゃあ何も答えてくれなくて
いつもボソボソひとり言です。

今日は午後にゆう君が来るんだ～
アユも凛も一緒にね

母の通院

病院の待合室
予約していても毎回2時間待ち

母の通院に付き合って
月に2、3回訪れる。

母は83歳4歳かな？そのくらい
去年　癌になり2回手術し
20年位も前から躁鬱
病院から離れられない

それに付き合っています。
今日は病院にいる方が涼しくていい気持ち

去年の今頃は主治医の先生から
「おばあちゃんより娘さん（私）の方が心配ですね。
いつでも診察しますよ」と言われたけど
今のところお世話になる事はありません。

母は年を取って少し痴呆もあるためか
喜怒哀楽の感情が薄い
だからアユの事で母が涙を流す事はない。

元気な時　母は涙もろくテレビのドラマでも
大好きな五木ひろしの歌でも
涙を流す人でした。
子どもだった私は「なんでこのタイミングで泣くか」と
思ったものでした。
いつでも元気で、よく働いて、よく笑う優しい母でした。


アユは初孫だし凛は初曾孫だから
本当は哀しくて哀しくてしかたないはずなのに
泣かないし言葉に出さない母に
少しだけ感謝しています。
母に泣かれたら私はもっともっと辛かったと思うから

元気だった頃を思うと
病気になってかわいそうだけど
世の中のたくさんの嫌な事がわからなくなるって
幸せじゃないようで幸せかも
大震災が起きた事も知らないんですよ
あんなに揺れたのに・・・

病院の帰り子どもの様に
「ジュース買う」とジュース片手に
車に乗って帰りました。

笑ってはダメですか？

笑っていてはいけませんか？

大事な大事な娘や孫が突然いなくなって
会えなくなって
毎日毎日泣いた
考えながら、寝ているときも、
ご飯食べているときも、お風呂に入りながらも、
ただただ泣いた

今もそうしていなければいけないのでしょうか？
涙を止める事を覚えてはいけないのでしょうか？
笑ってはいけないの？
普通に生活できてちゃいけないのでしょうか？

今だって涙は出ます。
一生枯れる事はないと少し覚悟するようになって来た。

元気なようで心は元気じゃない
知ってる人ひとりひとりに言って歩かなくちゃいけないの？

何事もなく毎日が平穏でそれがあたり前だと思ってちゃダメなんだよ。
アユだって凛だって
誰より平穏で幸せな生活だった。
病気じゃなかった、交通事故じゃなかった。
それが突然やってきたんだよ。

あなたにも、あなたにも、あなたにも
そして私にも突然やって来るかもしれない。
そんな事なんだよ。

でも今の私は病気じゃない。
笑っていたらダメですか？