アユ母日記

東日本大震災
平成23年3月11日
あの日から会えなくなったアユと凛へ
思いが届きますように

今夜

2021年03月04日 | 震災10年
夜の気温も少し高くなってきたのか
あまり寒くない。

今夜
震災でアユと同じ歳の娘さんをなくされたご夫婦のテレビを見ました。

行方不明の娘さんを探して
今も海に潜る父親である旦那様

震災後
母親である彼女に
石巻のお寺で会った時
涙はこんなに流れるものなんだ

と言う程
言葉なくポロポロと流して
止まらなかった。
その彼女の言葉が……

「あまり前に進まないようにしている。
進むと思い出が遠くなっちゃう」
って言葉が……響いた。

そうだな
と思った。

「前はどっちだ」と反発的な事ばかり言っているけど
それだな……と思う。

「前に進まないように」
進んでもまた元に戻っているかも……
って感じです。

3月4日
10年前の今夜はなにをしていたっけ?
アユにメールしてたかも…
電話したっけ?

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震災10年 その9

2021年01月29日 | 震災10年
2021年1月があっという間に過ぎます。

10年になってしまう。

自分で言葉にするのは簡単で
「10年」ってサラリと言ってしまえるけど
誰かに「10年」って言われたくなくて
テレビからの言葉でも
胸が締めつけられるほど苦しくなる。

10年…

ヤダ



コロナでたった1年会えなくても
あーだこーだ言っている人が沢山いるけど
私は10年  会ってない

1年会えないっていっている人達と
思いは一緒……イヤそれ以上に会いたいと思っているはずなのに

なのに  会えない

震災10年 なんだか……やっぱり今年も落ち着かない気分だ。

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震災10年 その8

2021年01月25日 | 震災10年
「発生から10年 震災を考える」
なんてテーマのつけられたイベントやら記事やらを目にする事が増えました。

コロナとオリンピックの陰になっていますが…
陰 くらいでちょうどいいのかも……
あんまり煽られたくない。

10年経っても変わらず悲しいと思うし
悔しいと思う 嘘であってほしいと思う。

今も見つからない凛を思うと
月日は残酷だと思うし
時間の経過の速度がわからなくなる。

私にとって震災10年は
復興も復旧もしていない。
考える事もなくまだまだ途上なのです。

もちろん生活は皆さんと同じ様に普通に戻っているけれど
あの日から進まない
進めないモノを持ち合わせてしまった
とでも
言うか……
何かを思っても
楽しい出来事があっても
いちいち
あの日のあの時のアユと凛を探していた時に戻ってしまう。

ずっとどこか
足踏みをしている感じがするのです。
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ラジオを聴きながら…

2020年10月11日 | 震災10年
昨日はラジオで…
女川で息子さんをなくされた方のラジオを聞いていました。

「震災から10年
悲しいだけの人にはなりたくない」
「命をつなぐ活動を…」
「誰かの為になる活動につなげたい」


立派だなあ
と思いながら聞いていました。

私は……
まだまだ
「悲しいだけの人」だ。

もちろん毎日 涙を流してそれだけで生きているわけじゃないけど…

仕事も
「誰かの為になる」仕事だけど
なんだか意味が違う。

アユと凛がいない事に全てを向き合ってないのかな……

そんな言葉もなんだか違う気がする。

「悲しいだけの人にはなりたくない」
この言葉が
なんだか離れなくて
なんだかムシャクシャする。





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震災10年 その4

2020年09月09日 | 震災10年
10年前の今日
アユは陣痛が始まって朝から病院に入院した。

ゆう君も急遽女川から飛んできて
立ち会える事になって……
もうすぐ凛は生まれる。

あれから10年

なんて速さで時間は過ぎていったんだろう
沢山の出来事が
ついこの前の様な
手の届きそうな所にある様な気がする。

変な時間経過の感覚の中にいる。
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