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美の渉猟

感性を刺激するもの・ことを、気ままに綴っていきます。
お能・絵画・庭・建築・仏像・ファッション などなど。

祇園祭 伝統を受け継ぐ力強さ

2022-07-16 14:53:40 | 京都

今年は3年ぶりに祇園祭が本来の形で開催される。

京都はそれで絶賛盛り上がり中。

 

7月13日に、山鉾を見に行った。

最初に見たのは「保昌山」。

ひとくちに「山鉾」と呼んでいるが

「山」と「鉾」の別があるということを

大阪人の私は初めて知った。

 

こちらは京都経済センター前の「鶏鉾」。

京都商工会議所をはじめ

多数の経済団体が入居する京都経済センター。

その真ん前に鉾があることに、

商工業者である町衆が受け継いできた

祇園祭の歴史の重みを感じて

何だか感慨深いものがあった。

 

こちらは「綾傘鉾」。

アタシと同じ名前。しかしなぜ「綾」というかは不明。

提灯にも「綾」の文字が。

「月鉾」。京都銀行がメインスポンサーか。

 

こちらはどの鉾か忘れたが、

縄だけで木材を固定する

「縄がらみ」という技法らしい。

これ自体が工芸品のように洗練されている。

そして、力強い。

 

最後に見たのが有名な「長刀鉾」。

鉾の先に長刀がついている。

 

いくつかの鉾では浴衣を着た囃子方が

祇園囃子を奏でていた。

生で聞く祇園囃子は力強く、胸に響いた。

 

20年以上前、

徳島へ阿波踊りを見に行ったことがある。

 

演舞場へ向かう道の途中、

角から曲がってきた「連」に出くわした。

三列か五列(うろ覚え)に並んで、

三味線を弾きながら

編み笠の下の目はまっすぐ前を見据えて

こちらへ向って歩いてきた。

 

足袋に草履のその足並みに、

力がみなぎっていた。

見ているこちらが気圧される迫力だった。

 

その迫力はおそらく、

郷土の伝統を受け継ぐ誇りから来ていると思う。

 

「縄がらみ」の力強さにも

生で聞く祇園囃子の力強さにも

同じものを感じた。

「今、ここ」だけではない、

過去を受け継ぎ、未来へ渡す、

その誇り高さと、

責任感。

 

京都はやはり、素敵な町である。


大徳寺のすき間

2022-05-25 19:11:52 | 京都

大徳寺の境内に、こんなところが。

壁と壁のすき間にミニチュアのような屋根が。

何者?

 

それにしても、右側の塩ビ管が無粋かも。


立派な東寺

2022-04-28 21:41:19 | 京都

今日は三回目のワクチン接種日。

接種を受けた病院は
交差点をはさんで東寺の向かい側。

青空のもと、新緑に彩られて
今日の五重塔は
ひときわ鮮やかで
立派だった。

現在の五重塔は
江戸時代に再建された五代目とのこと。

大阪・四天王寺の五重塔は
戦後再建された八代目。

四天王寺の創建は六世紀。
東寺の創建は八世紀。

長い歴史の中で
天災や戦災によって
何度壊されても焼かれても
五重塔は再建されてきた。

戦争が起こっている今だからこそ
青空にそびえる五重塔に
人間の不屈の精神を感じる。


東福寺のマリトッツォ(6)青もみじ最盛期

2022-04-27 19:14:59 | 京都

近所の商店街へ
お米を買いに行った帰りに
東福寺へ。

本日のマリトッツォ。
青もみじ、最盛期。

ここだけでなく
他のもみじの木も最盛期。

東福寺は紅葉の名所だが
青もみじを見に来る人は
あんまりいない。

今日の夕方の情報番組では
北野天満宮「青もみじ苑」が
見頃を迎えたと紹介されていた。
「青もみじ苑」は有料とのこと。

北野天満宮まで行かなくても
お金を払わなくても
家の近所で青もみじを満喫。

お米2kgその他は
肩に食い込んで重かったが
しみじみ、しあわせ。


なんだか春めく

2022-02-10 14:13:32 | 京都

今週火曜日、所用のため家を出たら、
なんだか、春めいていた。
疏水沿いの桜の枝も、心持ち、ふくらんでいるように見えた。
昨日までは冬枯れの景色に見えたのに。

所用を終えて、三条大橋で。ちょっと浮世絵風に。

橋から見る景色も、春めいて見える。
やはり立春を過ぎたからだろうか。

寒いのは寒いけれど(メチャクチャ寒い、朝の水仕事は死ぬほど寒い)、
春は確かにやってきている。