執筆していると終日出歩かないこともあり
どんどんお腹周りに肉がついてくる。
そこで数日前から始めた執筆前の早朝散歩。
見慣れた景色も少し違って見える。
大阪城の櫓(やぐら)と石垣とお堀。
お堀の水に櫓がきれいに映っていた。
今は葉を落としているが、このあたりの木は桜。
春が待ち遠しい。
夜明けの大阪府警。
湾曲ガラスに朝焼けのオレンジ色が
わずかに映っている。
夜明けの町を歩いていたら
宝塚歌劇のミュージカル「夜明けの序曲」を思い出した。
明治時代、「オッペケペ節」で
一世を風靡した川上音二郎と
妻の元芸者・貞奴(さだやっこ)の物語。
日本で一座を率いて芝居興行をしていたが
日本を飛び出して欧米に向かうという
実話をもとにしたミュージカル。
NHKの大河ドラマ「春の波濤」では
中村雅俊と松坂慶子が演じていた。
「夜明けの序曲」は芸術祭大賞を受賞。
また主題歌も名曲だ。
うろ覚えだけど、こんな歌詞だった。
広い世界の空の下で
思いのままに生きてみたい
ただひとたびの 命をかけて
~~~(忘れた)明日の夢を見たい
熱い血汐をたぎらせて
燃ゆる思いをはずませて
いざ行こう この道を
めざすかなたは 雲のはて
ああ わが望み はばたけと
空高く いざ歌おう
夜明けの 夜明けの 夜明けの序曲
夜明けの 夜明けの 夜明けの序曲
散歩しながら頭の中で歌っていたら
今の気持ちに、ぴったりだった。
こんなふうに多くの人が
この歌に勇気づけられてきたと思う。