今回のブログから、「私が文筆家になったらやってみたい連載」の内容を書いていきたい。
まずは、「極・私的(ごく・してき) 寺社巡礼」。
「古寺巡礼」ならぬ「寺社巡礼」(お寺だけでなく神社も入っているという程度の意味)。「巡礼」という重々しいタイトルをつけるのは憚られる気もするが、毎回一つの神社仏閣(以下「寺社」)を取り上げて、その魅力を紹介するもの。
たとえば、
・その寺社の由来
・建築物としての魅力
・(お寺なら)仏像の魅力
・花、紅葉のみどころ
・周辺の飲食店
というのは、よくあるが、
・寺社でのショッピングの楽しさ を、特に紹介したい。
女性誌でも寺社めぐりの特集はよくやっているが、寺社の中でのショッピングを紹介したものは私の知る限り、ない(私が知らないだけかもしれないが)。昨今は、昔からあるお守りや土鈴のほかに、仏像の柄のクリアホルダーや一筆箋や手ぬぐいなど、ミュージアムショップなみに品揃えが豊富になっている。どれも手ごろな値段で、そして何といっても有難い品々だ。この「寺社ショッピング」(と、勝手に命名)の楽しさを、美しい写真つきで紹介する連載をやってみたい。これまで私が買ったものの中で、印象深いものをあげてみよう。
◇お寺の「散華」
大寺院では、様々な著名人が絵を描いた「散華」(儀式のときに僧侶が振りまく、蓮の花びらを模した小さな紙片)が売られていることがあるが、某大寺院で漫画家の岡野玲子、彫刻家の藪内左斗司が絵を描いた散華を見つけたとき、私はお二人のファンなので、「ひえーこんなん売ってる!」と興奮しながらそれらを購入した。
◇その寺社ゆかりの文物をかたどった「土鈴」
こちらは昔からよく売られているが、これを集めるのも楽しい。素朴な形と彩色が、温かな雰囲気をかもし出している。
お気に入りは、
・東大寺の二月堂の椿
・同じく東大寺 二月堂の燈籠
・談山神社の蹴鞠の鞠
・春日大社の蘭陵王 である。
「これが土鈴か」というほど手が込んでいるのは春日大社の蘭陵王。「蘭陵王」とは雅楽の曲目の一つだが、三島由紀夫の著作にこのタイトルの短編があったり、大和和紀『あさきゆめみし』に印象深い挿話の一つとして出てきたり、あるいは岡野玲子『陰陽師』のラストで安倍清明が陵王の舞を舞う、というように個人的に思い入れの深いもので、見つけたときはまたまた興奮したものだ。
その他、思い浮かぶ寺社グッズは、
・大阪 住吉大社の末社「楠珺社」の、裃をつけた招き猫の土人形
・大阪 勝尾寺(西国三十三所の一つ)の達磨グッズ
・奈良 東大寺の鹿グッズ
・奈良 興福寺「国宝館」の、迦楼羅像のフィギュア
・京都 平等院「鳳翔館」の、雲中供養菩薩が乗っている雲をかたどった文鎮
(金色に塗られていて、オブジェとしてもステキ)
などなど。有難くも楽しい品々。寺社めぐりの楽しさが倍増すること請け合いである。
(文中敬称略)
まずは、「極・私的(ごく・してき) 寺社巡礼」。
「古寺巡礼」ならぬ「寺社巡礼」(お寺だけでなく神社も入っているという程度の意味)。「巡礼」という重々しいタイトルをつけるのは憚られる気もするが、毎回一つの神社仏閣(以下「寺社」)を取り上げて、その魅力を紹介するもの。
たとえば、
・その寺社の由来
・建築物としての魅力
・(お寺なら)仏像の魅力
・花、紅葉のみどころ
・周辺の飲食店
というのは、よくあるが、
・寺社でのショッピングの楽しさ を、特に紹介したい。
女性誌でも寺社めぐりの特集はよくやっているが、寺社の中でのショッピングを紹介したものは私の知る限り、ない(私が知らないだけかもしれないが)。昨今は、昔からあるお守りや土鈴のほかに、仏像の柄のクリアホルダーや一筆箋や手ぬぐいなど、ミュージアムショップなみに品揃えが豊富になっている。どれも手ごろな値段で、そして何といっても有難い品々だ。この「寺社ショッピング」(と、勝手に命名)の楽しさを、美しい写真つきで紹介する連載をやってみたい。これまで私が買ったものの中で、印象深いものをあげてみよう。
◇お寺の「散華」
大寺院では、様々な著名人が絵を描いた「散華」(儀式のときに僧侶が振りまく、蓮の花びらを模した小さな紙片)が売られていることがあるが、某大寺院で漫画家の岡野玲子、彫刻家の藪内左斗司が絵を描いた散華を見つけたとき、私はお二人のファンなので、「ひえーこんなん売ってる!」と興奮しながらそれらを購入した。
◇その寺社ゆかりの文物をかたどった「土鈴」
こちらは昔からよく売られているが、これを集めるのも楽しい。素朴な形と彩色が、温かな雰囲気をかもし出している。
お気に入りは、
・東大寺の二月堂の椿
・同じく東大寺 二月堂の燈籠
・談山神社の蹴鞠の鞠
・春日大社の蘭陵王 である。
「これが土鈴か」というほど手が込んでいるのは春日大社の蘭陵王。「蘭陵王」とは雅楽の曲目の一つだが、三島由紀夫の著作にこのタイトルの短編があったり、大和和紀『あさきゆめみし』に印象深い挿話の一つとして出てきたり、あるいは岡野玲子『陰陽師』のラストで安倍清明が陵王の舞を舞う、というように個人的に思い入れの深いもので、見つけたときはまたまた興奮したものだ。
その他、思い浮かぶ寺社グッズは、
・大阪 住吉大社の末社「楠珺社」の、裃をつけた招き猫の土人形
・大阪 勝尾寺(西国三十三所の一つ)の達磨グッズ
・奈良 東大寺の鹿グッズ
・奈良 興福寺「国宝館」の、迦楼羅像のフィギュア
・京都 平等院「鳳翔館」の、雲中供養菩薩が乗っている雲をかたどった文鎮
(金色に塗られていて、オブジェとしてもステキ)
などなど。有難くも楽しい品々。寺社めぐりの楽しさが倍増すること請け合いである。
(文中敬称略)