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美の渉猟

感性を刺激するもの・ことを、気ままに綴っていきます。
お能・絵画・庭・建築・仏像・ファッション などなど。

平安神宮が映える大河ドラマ「光る君へ」

2024-01-15 19:46:11 | 京都

今年の大河ドラマ「光る君へ」が始まった。

昨日が2回目の放送。

 

「初回視聴率は過去最低」と新聞に出ていたが

平安時代が舞台ということで

華麗な王朝絵巻が見られるのではないかと

私は楽しみにしている。

 

子役ががんばっていた初回放送を経て

主役の俳優さんが出てきた2回目はさらにおもしろくなっていたし

今後の展開が楽しみである。

(ロバート秋山が藤原実資を演じているのには驚いたがハマりそう。)

 

その中で

「おおっ」と目をみはったのは

平安神宮が出てきたこと。

ちょっと調べたら

ドラマの撮影は平安神宮でクランクインしたとのこと。

 

私はここの屋根瓦の緑色があまり好きではないのだが

テレビ画面では

その緑色と、柱の朱色のコントラストがとても美しかった。

 

それから、普段の平安神宮では

テキトーなカッコをした観光客(私もその一人だが)が歩いているが

平安時代の装束を身につけた俳優さんが回廊を歩くシーンなど

「あらステキ、映えるー」とウットリした。

平安神宮の美しさがようやくわかったような気がする。

 

平安神宮は明治28年、平安遷都1100年を記念して

平安京の正庁・朝堂院を8分の5の大きさで再現したものだという。

 

明治維新前後の混乱で荒廃し、衰退の危機にあった京都。

それを、京都市民たちが努力と根性で

水力発電や市電の導入、織物工業のリニューアルなど

自らを「近代化」させることで息を吹き返した

その記念でもあると思う。

 

その平安神宮が

平安時代を舞台にしたテレビドラマで

こうして令和の時代に生かされているのを見ると

何だか、とても感慨深い。

 

( ↓ こちらは平安神宮の庭園、「神苑」。)

 

ロケ地として京都のいろいろな場所が

これからも出てくるのだろうか。

ドラマの展開同様、楽しみである。


九条車庫前の自動販売機

2023-02-24 19:19:04 | 京都

京都の思い出シリーズ・番外編。

 

京都市バスのバス停「九条車庫前」にあった自動販売機。

京都の方なら、おわかりだろう。

柄が、市バスの柄になっている。

(「ラッピング自動販売機」というらしい。)

 

ここでしか見たことなかった。

一台限りの特注だろうか?


花嫁キューピー

2023-02-20 19:25:47 | 京都

約2年いた京都では

たまに着物で出かけていた。

 

着た後の着物は

京都高島屋呉服売り場の悉皆コーナーで

クリーニングをお願いしていた。

 

ある日、悉皆コーナーへ行って

いつものようにクリーニングをお願いして

ふと横を見ると、こんな子たちが!

 

花嫁キューピー!!

お手製か?

それとも、ひところ土産物屋でよく売っていた

ご当地キューピーの一種か?

聞いたけど、忘れた。

 

あんまりかわいいので

撮らせてもらった。

 

しかも、

和装の花嫁キューピーの、

背中のあたりを見てほしい。

打掛がわずかにふくらんでいる。

 

そう、それは、帯があるから!

さすが京都、芸が細かい。


「どうじゃ!」の系譜

2022-12-22 19:13:16 | 京都

西本願寺・唐門の孔雀が好きだ。

過去のブログではこんなふうに書いた。

…唐門の中央で足を踏ん張り、見上げる人間を眼光鋭く見下ろしているのは、
孔雀である。緑、赤、青、そして金。シビれる極彩色。さらに、両足、両翼、羽根にみなぎるパワー。

※ブログ記事の本文はこちら。

 豪華絢爛の権化・西本願寺唐門 - 美の渉猟 (goo.ne.jp)

 

久しぶりに唐門の孔雀の写真を見たとき、

「ん?どこかで似たようなものを見たな」と思った。

 

平等院鳳凰堂の鳳凰だ。

2021年のブログ記事で、鳳凰のことをこんなふうに書いた。

…今回、目を奪われたのは鳳凰だった。鳳凰堂の屋根に据えられていた初代の鳳凰が、今はガラスケースに収められ、手に取る位置で見ることができる。

鳳凰は、繊細優美を極めながら、力をみなぎらせていた。前方を見据えた眼差し、引き締められた嘴(くちばし)、張り出した胸、はばたきの音が聞こえてきそうな翼、そして力強く台座を踏みしめている足。永遠に飛翔する不死鳥の力強さ。手塚治虫の「火の鳥」そのものだと思った。鳳凰は国宝に指定されている。

※ブログ記事の本文はこちら。

 汲めども尽きぬ美の宝庫 平等院の鳳凰/四君子苑 - 美の渉猟 (goo.ne.jp)

 

この二つ、

全身に漲る力強さが

そっくりである。

 

平等院は平安時代、関白・藤原頼通が開創。

西本願寺の唐門は、伏見城の遺構。

安土桃山時代、豊臣秀吉が築城。

 

つまり、二つとも、

時の最高権力者がつくらせたもの。

 

鳥類とは、空を飛ぶことのできる、

天に最も近い生きもの。

彼らが、これら鳥類に託したものは

何だったのだろう。

 

それはやっぱり、

最高権力者である自らの力を見せつける、

「どうじゃ!」という気合のような気がする。

 

それがイヤミでなく、

突き抜けた「美」として残っているのが

京都のすごいところだと思う。


阪急電車のミッフィー号

2022-09-05 17:51:14 | 京都

阪急の京都河原町駅で

こんな電車が止まっていた。

ぎえー、ミッフィーだ!

墓参に訪れた香川県で

アンパンマン号を見かけたときのような興奮。

 

いっとき、私はミッフィーが

とてもとても好きだった。

 

単純なようでいて考え抜かれた絵柄。

色づかいは明るく、同時に

どこか控えめな雰囲気が

好きだった。

お弁当袋がミッフィーだった時期もある。

 

他の車両には

こんなんとか、

こんなんとか。

古都・京都の落ち着きと

このキャラクターの控えめな雰囲気がマッチして

とってもステキ。

 

ちゃんと並んでる行儀良さも

けなげで、かわいい。

期間限定らしいけれど

できればずっと走らせてほしい。