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美の渉猟

感性を刺激するもの・ことを、気ままに綴っていきます。
お能・絵画・庭・建築・仏像・ファッション などなど。

真の芸術家

2022-09-05 16:47:48 | 京都

近所の疏水べりから見た空。

雲の下から光が放たれているのは

時々見るが(「天使の梯子」などと言うらしい)、

上に向かっての放射は初めて見た。

こういう現象を目の当たりにすると

美を生み出しているのは自然すなわち神であって、

人間はその美を写し取っているだけだと

つくづく思う。


木漏れ日

2022-07-22 18:31:14 | 京都

疏水べりの木漏れ日。

自然は、ときどきびっくりするぐらい感動的。

自然の美しさに感動して、

画家は絵を描き、

作曲家は曲をつくり、

詩人は詩を書き、

歌人は歌をよみ、

作家は文章を書く。

そして作庭家は庭をつくる。

 

それぞれが得意とする方法で

自然を讃えるのである。

 

本物の芸術とは、

人間が、自分という枠を超えて、

自然を讃えることに

力を尽くしているものだと思う。

 

言い換えると、

人間が、自然すなわち神の御前に近づき、

神の偉大さに頭(こうべ)を垂れること。

その時、人間は「美」を生み出すことができる。

 

でもそれは、

ただ自然の有り様を、人間の手で表現しただけ。

「美」の真実は、自然の側にある。

 

その自然が今、危うい。

自然への畏敬の念を復活させるために

庭の本を書こうと思って

私は勤めを辞めて

京都までやってきた。

 

早く本、出せたらいいな。


山紫水明の都

2022-07-21 19:49:00 | 京都

今日の鴨川は清らか。四条大橋から撮影。

 

何気なく橋の上を通っているけれど

大雨のたびに増水する川が

市内で一番の繁華街の中に流れているなんて

何か不思議。

 

ふだんの鴨川では

アオサギが憩い、トンビが飛び、鴨が泳ぐ。

四条大橋の上から八坂神社の方を見ると

八坂神社の赤い楼門の背後の

東山の濃い緑が

手を伸ばせば触れられるような

思いがけない近さで目を奪う。

 

1960年代の高度経済成長期、

川端康成が東山魁夷に

「京都は今描いといていただかないと

 なくなります。

 京都のあるうちに描いておいてください」と

お願いした頃よりも

町並みはもっと醜くなっているだろうと思うけれど

東京や大阪とくらべたら

京都はやはり山紫水明の都だと思う。


濁流の鴨川

2022-07-19 17:18:50 | 京都

今日の京都は大雨。

スマホの緊急アラートが何度も鳴った。

 

そんな中、所用のため外出。

バス停までの5分で

びしょぬれになった。

 

鴨川は濁流となっていた。

 

この写真ではわからないが、

流れも、とても速かった。

いつもは悠然としている鳥たちも、

川岸で「あら、どうしましょう」と

戸惑っているように見えた。

 

鴨川の濁流を見ると、

白河法皇の有名な言葉、

「私の思い通りにならないものは、

 鴨川の水、サイコロの目、

 比叡山延暦寺の僧兵」を思い出す。

(「天下三不如意」というらしい。)

 

鴨川は昔からよく氾濫してたんだな。

と思うと同時に、

この3つ以外は思い通りだったのか。

と思う。


キンキラキンの知恩院

2022-07-17 16:16:55 | 京都

7月15日、何十年ぶりかで知恩院へ。

立派な三門である。

 

礎盤と礎石も大きい。

この写真では大きさがわからないが。

 

階段横の石垣にはほどよく苔が。

 

階段は、一段の高さが高くて

チビで短足の私にはキツい。

でも階段の先に見えるお堂の屋根が

「もうちょっとや!」と

勇気づけてくださる。

 

知恩院のお堂は、

葵の御紋のオンパレード。

賽銭箱にも葵の御紋。

そんなに徳川幕府との縁が深かったとは。

ご奉仕の男性が、いろいろと教えてくださった。

 

何より驚いたのは

国宝「御影堂」の内陣が

キンキラキンだったこと。

(撮影不可でしたが、

 知恩院のウェブサイトで見られます)。

 

ご奉仕の男性によれば、

2020年に大修理を終えて

いざ公開しようとしたらコロナ禍の真っ只中。

ようやく最近、

ご覧いただけるようになったとのこと。

 

道理で、人の目にまだあまり触れていない感じで、

金箔も貼りたて感を保っている。

 

ご興味のある方は、ぜひどうぞ。

西本願寺の唐門に負けないぐらい、

目が覚めるような豪華さである。

桃山文化の華麗さを

ここでも見ることができる。

※西本願寺の唐門については、

 よろしければこちらをご参照ください。

 豪華絢爛の権化・西本願寺唐門 - 美の渉猟 (goo.ne.jp)

 

階段はキツいが、

お坊さんが運転する無料シャトルバスが

三門前から御影堂前を随時往復している。

行きは息を切らしながら階段を上り、

帰りは仏恩に感謝しながら無料シャトルバス。

が、いいかもしれない。

(どうぞご自由に。)