アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

オオセンナリ⇒クロホオズキ、ホオズキ - ナス科

2022-07-02 06:00:02 | みんなの花図鑑
(見出し画像は2015年冬(12月)に撮ったクロホオズキです)


オオセンナリ(⇒クロホオズキ)

写真を撮ったときはオオセンナリだと思ってましたが、あとで その園芸品種のクロホオズキではないかと思ったりしました。
どちらにしても、ホオズキとは違って 美しい花をつけます。




オオセンナリ(大千成、学名:Nicandra physaloides) は ナス科オオセンナリ属の一年草です。
属名の ニカンドラ(Nicandra)は 紀元前2世紀頃のギリシャ(小アジア(現在のトルコ))の詩人 Nikandros から。
種小名のフィサロイデス(physaloides)は 「ホオズキ属Physalisのような」という意味。




オオセンナリの仲間にセンナリホオズキというのがあり、
両方とも 花の基部が白で、葉に黒点がないとされてます。

ただし、センナリホオズキの花は黄色っぽい白色でホオズキ属ですし、オオセンナリ(やクロホオズキ)の花は紫で属も違いオオセンナリ属ですから、間違うことはありません。
ネット上にセンナリホオズキの写真はあまた載っているのですが、かなりの画像がよく似たヒロハフウリンホオズキの画像です。
▼下はヒロハフウリンホオズキで、センナリホオズキではありません。

ヒロハフウリンホオズキ: 液果を包む袋(宿存萼)の脈が紫色~褐色、花の中心の色は茶褐色。
センナリホオズキ: 液果を包む袋の脈も緑。花の中心は濃い紫色。





それに対し、オオセンナリの園芸品種のクロホオズキは 花の基部に紫模様があり、葉に小さい黒点がある、とされています。




↑ 上の葉の画像に写ってるのが黒い点だとすると、これはオオセンナリの園芸品種クロホオズキということになります。




















センナリホオズキとオオセンナリは熟したときの実の色は 薄茶色 なのに対して、
クロホオズキのほうはその名の通り「黒」のちがいがあるということです。
もし覚えていたら、果実を見て判断しなおします。


〔参考までに〕
見出し画像に追加したように、2015年12月に掲示板に質問して「オオセンナリの園芸品種クロホオズキ」と教えてもらった時の画像がありましたので、再掲しておきます

園芸種の「クロホオズキ」であることは、葉に黒紫色斑があることからも識別できると記事にありました。(当時のコメント)













ホオズキ

ホオズキはナス科ホオズキ属の一年草または多年草。




花は ナス科の花ですが、小さくクロホオズキに比べると冴えません。




オオセンナリ属の花は雄しべが上でしたが、ホオズキの花は イヌホオズキやワルナスビに似て袋型の雄しべとそれより長いめしべで構成されてるようです。



まだ青いホオズキ。



下のほうは もう赤くなりかけてました。








.



ネムノキ - 樹に咲く花 43

2022-07-01 06:00:01 | みんなの花図鑑
シリーズ<樹に咲く花> は 前回もネムノキでしたが、つぼみの観察でした。
今回は くるくる巻いていたシベがまっすぐに伸び切った状態の花です。



場所は 柳川瀬公園(豊田市)
何本ものネムノキが一斉に花開いています。




撮影日は6月29日。暑いです。




ネムノキの花の特徴はあの花糸がピンク色をした雄しべの集団です。




ふつうは花弁が着飾って虫を呼ぶのですが、ネムノキは 雄しべが自ら着飾ってます。




花弁はあるにはあるのですが、雄しべを包んでいる緑色の筒状のものが花弁なのだそうです。








雄しべより長く先端まで白いのが めしべです。




とりわけ色の濃いピンクのネムノキ。




これだけは 6月27日安城総合運動公園で撮ったネムノキです。




.