梅雨明けに咲くサルスベリの花は 同じ頃咲く草本ミソハギと同じ科の木本です。
ミソハギ科の見かけの特徴は何でしょう?
「花弁は薄く、蕾の時には不規則に折り畳まれている。」(wiki 「ミソハギ科」)
どうやら花弁は開花してもしわくちゃのままなのが見かけ上の特徴なようです。
さて、サルスベリの花で花弁の次に目立つのが黄色い葯を持った雄しべです。
ところが、実は花の中心の黄色い葯の雄しべは不稔性で訪花昆虫たちの餌用だというのです。
おしべはこの黄色い葯の他にもあって、黄色い葯の雄しべを上から取り巻くように下を向いている6~7本の目立たないおしべがそれです。
ハチがこのよく目立つ黄色い葯めがけて食いつこうとすると、周囲の背の高いおしべの花粉がハチの背中に付くという仕掛けになっているのだそうです。
このクマバチ、ひっきりなしに花を渡り歩いていますから、周囲の花の雌しべが受粉するのは時間の問題でしょう。
蕾のときは この長いおしべもまた花弁や餌用おしべと一緒にこの小さい萼の袋の中にくちゃくちゃになって押し込まれているように見えます。
写真を撮ってきて気が付いたのですが、その長いおしべの2つが葯をくっつけ合って花糸をアーチにしています。
まるで ノウゼンカズラの雄しべのようです。
あるいはトレニアの雄しべも2つがひっついてアーチを作りましたね(^_-)-☆
明日は 今度は草本のミソハギ科ミソハギを取り上げます。
ミソハギのシベもまた面白いですよ (^_-)-☆
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