アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

クルマバザクロソウ - こまい花13

2020-08-21 00:33:48 | みんなの花図鑑
スベリヒユの花を撮りに行ったら、同じ場所に こんな「こまい花」が咲いていました。葉っぱが ヤエムグラの葉っぱに似ている気がして そっちばかり探していたら、全然別の科でした (ToT)


群れて咲いていた場所は、側溝と道路斜面の間に30cm巾くらいの敷地があって、そこに スベリヒユと一緒に咲いていたのです。




掲示板で教えてもらいました。
名前の由来が込み入ってます:「江戸時代末期に初めて新潟の海岸で見出されたというクルマバザクロソウは牧野富太郎博士が命名。由来は葉が車輪状をしているからであるとしている。
一方、実がザクロの果実にそっくりで葉が車輪状に輪生するのでクルマバザクロソウとつけた「野草の名前」(山と渓谷社刊)との説もあり、実が似ている事はうなずけなくも無いが、その後この影響でザクロソウの名前がついたというのはチョット疑問だ。」(ビオ・荒川さいたま「クルマバザクロソウ」)




花弁のように見えるのは 萼片で(または 花被片で)ナツヅタの花被片のように 脈模様がくっきり出ています。




おしべが面白いです。まず数は3個みたいですが、花被片が5なのに、どうして3個だけなのか、ちょっと変ですね。
そして、オリーブの実のような子房の外壁に沿って花糸が伸び、子房の上あたりで 白い葯を付けています。子房の上には 柱頭があるわけで、ちょうどその位置に 葯があれば、受粉システムは自家受粉ということになりますが・・・




いずれにしても、柱頭がどんな形をしているのか、雄しべの葯が隠していて 柱頭が見えないんですよ




柱頭は3裂すると書いてあるので、おしべの3 とは数が合ってます。




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