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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ハツユキソウ - 夏のトウダイグサ科2

2023-07-29 16:00:00 | みんなの花図鑑

ハツユキソウ(初雪草、学名:Euphorbia marginata)は、トウダイグサ科トウダイグサ属の一年草。和名は夏の花期になると頂部の葉が白く縁取られてよく目立ち、その姿を雪をかぶった様子に例えたものである。(Wikipedia)
ハツユキソウの和名からは想像しにくいですが、属名は第1回と同じくEuphorbia で、
ユーフォルビアとか トウダイグサといえば「杯状花序」です。




<杯状花序の理解のためのメモ> 
トウダイグサ属の高度に特殊化した花序は杯状花序といわれている。これは通常小さなカップ状構造で、縁に様々な形をした多数の(通常4又は5)腺がある1つの洋コマ形の総苞からなる。総苞の中にはとても単純な構造をしている多数の雄花があり、中心にある1本の雌花の周りを取り囲んでいる。花序は普通雌性先熟で、主に双翅目のハエ類によって他家受粉される。
(続・樹の散歩道「トウダイグサ科の仲間は
   やはり宇宙からやってきた植物なのか」)



ハツユキソウの杯状花序は緑の蜜腺が白いエプロンのような付属体という器官(花弁のように見えます)に乗っかっているところが独特です。









「トウダイグサ属に特徴的な杯状花序は、花冠に似た腺体が4個ある杯状体に包まれ、中央に1個の雌花、周囲に数個の雄花の集合した花序である。花被はなく、雌花、雄花はただ1本のめしべあるいはおしべからなり、苞葉が花冠、杯状花序がおしべ、めしべ、蜜腺の代りとなって全体として単一の花の機能をもつ、きわめて特殊化したものである。腺体の形や色は、種を見分けるよい形質である。【平凡社世界大百科事典】 」(同上)




2022年 撮影




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