自動車講座通信教育シリーズ?の今回は冷却装置です。
いきなりの問題
ラジエーター・コアとはどんなはたらきをしているか?
答えは・・
ラジエーター・コアは、アッパー・タンクからロアー・タンクに流れる冷却水の熱を空気中に放散するはたらきをしている。
図1.ラジエーター主要部
図2.ラジエーター・コア
ラジエーター・コアは、放熱面積をできるだけ大きくするために、ふつう、図2に示すような
プレート・フィン型とコルゲート・フィン型が多く用いられている。
現在もっとも多く使用されているのは、コルゲート・フィン型で。フィンを波形にして放熱量を
大きくしたもので、プレート・フィン型より冷却効果が高い。
いままでラジエーターのフィンのあたりを見て、どこに水が通っているのかよくわからずに
いましたがやっとわかりました。波型の部分はあくまでフィンであり、水が流れているのは
タテの水管部分ということですね。
次の問題
冷却水を強制的に循環させるものをなんというか?
答えは・・
ウォーター・ポンプ
図3.ウォーター・ポンプの構造
ウォーター・ポンプは図3.のようにポンプ・ボディ、インペラー(impeller、羽根車)、
ベアリング・シャフト、カーボン・パッキンなどで構成されている。
作動はクランク・プーリーからファン・ベルトによって、ファン、ベアリング・シャフト、
インペラーがまわされ、ポンプ・ボディとインペラーの間で吸引作用が行なわれて、
冷却水がウォーター・ジャケット部に送られる。
次の問題
正しいものに○印をつけなさい。
a. ウォーター・ジャケットとは、シリンダー・ブロックおよびシリンダー・ヘッドに設けられた冷却水を通すための中空の部分をいう。
b. プレッシャー型ラジエーター・キャップとは、より小型のラジエーターで高い冷却効率を得るために加圧装置がしくまれたものをいう。
c. クーリング・ファンは、カムシャフト・プーリーからファン・ベルトによって駆動される。
d. 冷却水はラジエーター・コアなどに水アカがたまりやすいので、かならず硬水を使用する。
e. 冷却水に不凍液を使用するときは、水のときよりその量を少なめにする。
答えは・・
正解は、a. b. e. でした。
あとがき
ラジエーターについては、こんな思い出があります。
もう40年も前のことですけど、たしかホンダ・アコードに乗っていたころ、冷却水漏れを
直そうとした(漏れどめを入れた?)けれど直らなくて、交換するしかないということに
なったのですが、Drにココへ行ってこいと言われたラジエーター屋?での話・・
てっきり修理するのかと思っていたら、別の中古ラジエーターをポンと積み替え、はいこれで
オシマイという感じで、待たされることもなく、費用も安く(こちらのラジエーターを提供する
ことが条件で、確か5千円ほど)済んで、なんて良いシステムなんだとちょっと感動したものでした。
今でいう”リビルト品”というのですかね・・(昔からそういう呼び方されていたかどうかはわかりませんが)
中古部品をリユースと修復を繰り返し、社会全体で循環させるこの仕組みは、とてもイイですね。
今回の冷却装置ですが、そもそもなぜ冷やす必要があるのかということですが、
ガソリン・エンジンは、ガソリンを内部で燃焼させるため、燃焼室内の温度が1500~2000℃にも達し、
エンジンが過熱すると、潤滑能力が低下してエンジンの寿命を縮めたり、ピストンやバルブ、
ベアリングなどを焼き付かせることになるということで、エンジンの過熱を防ぎ、エンジンの
温度を常に適正に保つために冷却装置は必要とのこと。
しかし、これは熱エネルギーを有効に利用するという点から考えれば、冷却によって熱を取り去ることは
たいへん不合理なことで、取り去られた熱はまったくの冷却損失となると、書かれています。
それならばと考えました。要は熱を再利用すればいいんでしょ!?(←わかってない?)
将来、自動運転にもなることだし、移動しながら温泉気分を味わえるクルマ・・
そんなアホなことを考えた人がほかにもいました。
とってもおバカなので、適当にカットしてくださーい (動画あり)
ちょっとわけがわからない…… お風呂に入りながら走れてBBQもできる車「ザ・スパカー」が発明される