
降ろした1750エンジン 実は壊れている

画像のエンジンはガラガラ音のため通常のO/H不可という判断で引き取ったエンジンであります。
O/Hは不可能ではないけど費用があまりにも嵩むために中古のエンジンを探した方がはるかに現時的だという意味ですネ。
ガラガラ音の原因の予測は経験的に子(コンロッド)メタルだと思いました。
そしてクランクシャフトのジャーナル部もダメというのが通常です。
エンジン分解大好き人間であるDrは流行る心を抑えてと言いたいところですが社長業多忙のため準構成員Tに指示して作業を開始しました。
ちなみに準構成員Tの専門は内装リペアーとボディコートです

メカは専門外ですがDrの「人手がないからチミがしなさい、そんなもんネジ外したら分解簡単や!」
の一言で素直に従う好青年です(笑)。←実は32歳


エンジンスタンドは360度回転で作業性抜群


伝統のジュリアDOHC4気筒エンジンを固定する円盤はかって伊藤忠のスペシャリストF氏に譲って頂いた特注SSTでクラッチASSYは付けたままでもセット出来る優れ物です。
スナップオンのエンジンスタンドも360度回転するので本当に分解(組立)作業はラクチンです。
これが無ければ地面でエンジンをゴンゴロと転がす羽目になりますからネ(笑)


ガビ~ン! やはりマグネットドレンには削れカスが


シリンダーヘッドもついでに降ろす
余談ながらDrはシリンダーヘッドの作業は結構経験豊富で何基も車載状態から降ろしてO/H作業しました。
今回はシりンダーヘッドにダメージはないのですがいわゆる腰下のダメージのほうが大変です


案の定コンロッドメタルが焼き付いて摩耗
ナンバー3シリンダーのみのダメージでしたがメタル交換だけでは済みません。

クランクシャフトのジャーナルがガリガリです

まさにDrの予想通りの展開でした。
原因はオイル切れが一般的でオイル管理が問われるところです。
エンジンの心臓部のクランクシャフトが損傷というのは非常に厳しいと言えます。
ジャーナルを研磨してアンダーサイズメタルを組むという手法はありますがサイズに限度があり難しい場合が多いです。
どうしてもO/Hするなら良品のクランクシャフトを調達しなければなりません。
もちろんそれは可能ですが結局は高価なパーツとO/Hする手間暇を考えると非現実的なコストになってしまいます。
この残骸は捨てるのは可哀想ですからいずれパーツを調達して組み上げたいと思うDrであります。
皆様もオイル管理には注意をして下さいネ!
