日本は、病院数と病床数は世界一といわれていますが、新型コロナウィルスによる感染爆発が起こった際は、一般病床の数ではなく、重篤な急性機能不全の患者に対して、24時間体制で対応できるICUの病床数が重要になるといわれています。
ですが、日本のコロナ医療の弱点として、「集中治療ベッド数」の少なさが際立っています。
日本は、ICUのベッド数が世界一の米国34.7床に対し、その5分の1ほど7.3床しかありません。
またICU病床の少なさだけではなく、日本ではそれらの多くに専従医や専門医が配置されていないことも指摘されています。
新型コロナウィルスによる致死率とICUのベッド数(10万人あたり)には相関関係があるとされ、
ドイツはICUベッド数が29.2床で致死率1.1%
イタリアはICUベッド数が12.5床で致死率11.7%
ドイツでは、コロナウィルスで亡くなる方のほとんどがICU治療室で亡くなっているのですが、
イタリアでは多くの人がICUでの治療を受ける事なく、亡くなっています。
(参考記事:日本集中治療医学会)
また、3月12日のアメリカ政府の専門家の発表によると、新型コロナの致死率はインフルエンザの10倍だという報告です。
今日の時点では、まだ日本では感染爆発は起きていません。
でも、その入り口だという事で、明日、1都6県に対し、緊急事態宣言が出される準備が今なされている最中です。
(緊急事態宣言:東京のほか、埼玉、千葉、神奈川、大阪、兵庫、福岡の6府県が対象)
もしも日本で感染爆発が起こったら、ICUで治療できない人が溢れる事は想像に難くありません。
今、国民が一致団結し、感染爆発を防ぐよう、
一人一人が強い自制の意識を持ち、この国難を乗り切っていく事が求められています。
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