leka

この世界のどこかに居る似た者達へ。

メタル大論争。

2016-04-08 16:26:24 | music
BABYMETALがアメリカの有名なテレビ番組に出演した事で、アメリカはちょっとした論争になってる様子ですねぇ。

やっぱりメタルなのか否かってのが争点みたいです。

このウェンブリー公演・テレビ出演を経てとうとう3人の女の子と一体になったギター神×2、ベース神、ドラム神そしてマニ神達のサウンドと、SU-METALのヴォーカル、YUIMETALとMOAMETALのヴォーカルとダンスについて多くの人々が様々な意見を述べているみたいです。

なかにはかなり批判的な意見もあるようですが、BABYMETALが出演したテレビ番組公式のYOUTUBE再生回数は現時点で146万回超え
100万回超える事だってなかなか難しいのに凄いと思う。しかもここ数日で達したわけでしょ。
コメントにいたっては7200を超えています。

これはBABYMETALに対しての人々の関心の高さを表す数字。


長くロック界にはこんな出来事はなかったのでは。

こう言う、ロックの世界を揺るがす存在は居なかったと思います。

それがまだ十代の女の子だって言うんだから、痛快以外の何物でもないですよね


アタシがヘヴィメタルを聴いていたべビメタちゃん達と同じ十代の頃は、やはり「こつらはメタルじゃない!!」って四の五の言われるバンドはいっぱいあった。特に頭の固い理屈っぽい男の子がそう言う事言うんだよねー。


アタシ達の頃は「HR/HM」なんて書き方をしました。HARDROCKとHEAVYMETAL。今でもそんな風に言うのかな?

ヘヴィメタルはメタリカやメガデス、アイアンメイデンとかジューダスプリーストと言った読んで字の如く”鋼鉄の音楽”を奏でる、ヘドバン志向の男っぽいバンド。どちらかと言うと聴く者を選ぶ。

ハードロックは分かりやすく言えばBONJOVI。メロディアスで受け入れられやすく、メンバーの顔面偏差値もそれなりに高かったので女の子達にも人気があった。


ハードロックと言われるバンドに対して男の子達からすれば「チャラチャラしやがって」って言う気持ちが強かったんだと思います。

けど、彼らは今でも色あせないとてもいい曲を作っていた。

彼らの見てくれだけを見て嫌悪せず、サウンドを聴いて好きになる男の子達は居ました。

実際、来日公演では男の子だって沢山観に来てた。

今聴いてみても素晴らしい曲だと思う。


TNT - 10000 Lovers



かっこいい凄いかっこいいザクザクのギターが最高じゃないですか。

当時雑誌に載ったTNTのアルバムレヴューで彼らのサウンド、特にヴォーカルの声の高さについて現役のミュージシャン(ヴォーカリスト)が否定的なコメントを書いていた。御自身の声も高い方なのに、その頃流行りと言われてた「ハイトーンヴォイス」が気に入らなかったのかもね。つまんないヤツ



べビメタ論争でもSU-METALのヴォーカルについて彼女の声がメタルじゃないとか何とか言われるみたいだけど、じゃあ、どんなのがメタルなんですかね・・・。この人のヴォーカルスタイルも四の五の言われたんじゃなかったかな。

BABYMETALのギターの神・通称”大神様”が影響を受けたバンド。多くの「ギター小僧」に愛されたギタリスト、ジョージ・リンチが在籍したバンドです。


Dokken - "In My Dreams" (Official Music Video)



美しいコーラス名曲です

ヴォーカル、ドン・ドッケンの声質はロックを歌うには細すぎる気がするけど、綺麗なコーラスとヘヴィなサウンドが相まって、このバンドにしか出せない世界を見事に創り上げた曲だと思います。




美しいコーラスと言えば、このバンドもそうでした。これぞ、神様メタルですよ「クリスチャン・メタル」などと言われてました。人々はなんでも名前をつけたがりますね。

彼らは敬虔なキリスト教徒で、ライブでは聖書を配る(と言うか投げる)パフォーマンスもありました。
黄色と黒を基調にした派手な衣装を着てライブをしていたので、「工事現場メタル」などとも言われてました。嘘です。
黄色と黒にもきっと何か意味があるんでしょう。


Stryper - Calling On You (HD)



おやっSTRYPERは来週来日するみたいですね

大阪と川崎でライブがありますしかも、川崎2日目はこの「calling on you」も収録されてるアルバム「To Hell With The Devil」の完全再現ライブらしいです・・・

このアルバムがヒットしたSTRYPERですが、一時はバンドが自然消滅したりと言う時期もあったみたいですね。この曲も間違いなく名曲

あまりにもこのアルバムのポップなイメージがつきすぎ、苦戦した日々もあったみたいです。だけど、こう言うヘヴィなサウンドを聴いた事の無かった人々をメタルの世界に引き込んだとても重要なアルバムだったと思います。美しい歪みと美しいメロディ、マイケル・スィートの美しい歌声。とても印象深い曲。


アタシが十代で出会った「メタル」はこう言う音楽全てです。今でも。

だからBABYMETALがメタルか否かって論争は、「ええ~~、未だにそんな事皆で言い合ってんの」って感じもします・・・。




10代だった自分が40代になった様に、その頃夢中になっていたバンドのメンバーも皆、いいオッサンになりました。

美しかった面影を残す人も居れば、誰?って人も居ます。

この人は未だにかっこいい。「ファイナルカウントダウン」と言う曲が爆発的に売れ、誰もが一度はこの曲の♪チャララ~ラチャララッチャチャッ~♪と言うイントロを口ずさんだものです。

勿論、アメリカでもブレイク。コーラスをフューチャーした「supersutitious」と言う曲をリリースした途端、叩かれまくりました。アタシは好きだったけどなぁ。

スウェーデンのバンド、EUROPE。これはちょっと前の映像みたいですが、ヴォーカルのジョーイ・テンペストは当時アタシ達10代の女子にとって「北欧の王子様」でした。今でもその気品は失われていません。

年齢を重ねると声が出なくなってしまうヴォーカリストも居ますが、ジョーイの声はあの頃と少しも変わらず若々しい

アコースティックライブなんですね。こんな風に座って演奏するアコースティックサウンドの曲がBABYMETALにあったっていい。とても心に染み入るサウンドです。


Europe - Dreamer (Unplugged)



なんていい曲なの泣いてしまいそうだわ。確かファーストに入ってた曲・・・じゃないかなぁ。
アコースティックで再現出来る曲と言うのは良い曲です。美しいメロディラインがしっかり組めていなければ出来ない。

ドラムのイアンがいい味出してます(笑)。元々バンドのムードメイカーと言うか、明るくて可愛いやんちゃ坊主キャラ。現在は本当の坊主になっちゃったんですね



メタルの母体なんてハッキリした物じゃない。

不確かなもの。

「ゴリゴリのメタルバンドだってエンヤみたいなの聴いてるよー。」ってマーティーも言ってたし(笑)。

母なるメタルなんて存在しないと思うけどなぁ。



音楽はボーダーレスなはずなのに、自分達でボーダーラインを引いてしまったら、世界が狭くなる。

そんな事していたら、素晴らしい作品を見逃してしまうよ。

楽しんだ者勝ちだよねー。