乳幼児期側弯症の治療として、赤ちゃんの病気をはじめて専門医にて診てもらうに
あたり、事前の気持ちの整理の為に役立つリストがありましたので和訳してみました
(オリジナルは http://www.infantilescoliosis.org/resources.html
のorthopeadic surgeon question.pdfより)
これらの和訳は、あくまでも参考であることをご理解ください。
診察前の準備
病院の予約をとる前にどういうことを聞きたいかを準備することが必要です。
しかし同時に、医師に対して、(医師がどういう様子であったとしても)、落ち着い
て/尊敬をもち/どのような診断であれ受け止めるという気持ちの準備をすること
が大切です。
キャスト(ギプス)固定による早期からの治療方法もしだいに医師たちの間に広まっ
てきていますが、しかしまだ確立されたものではありません。インターネットの普
及とともに、患者の親たちはネットから情報を得ていますが、医師がそうであると
は限りません。もしあなたの質問に対する医師の反応があなたにとって好ましいも
のでなかったとしても、驚いたり、感情的になってはいけません。
これらのことを踏まえたうえで、下記のなかであなたが必要とするものを準備して
下さい。
1. コブ角は何度でしょうか?
2. どのタイプの側弯症なのでしょうか?
(備考: もし骨に奇形がなければ、乳幼児期側弯症の範疇に入るもののうち、
特発性――原因不明の側弯症――であるかどうかは、しばらく経過観察を
してから判断することになります。)
3. 側弯症の原因が脊髄神経系のなんらかの病気が原因であるかどうかを検査
する為に、MRI検査をするかどうか? 乳幼児期側弯症の骨(椎骨等)の奇形は
レントゲン写真での判断が難しい部類に入るため、鑑別診断ができるように
必要な検査が何であるかを確認する。
(備考: 乳幼児にMRI検査を行う場合、全身麻酔等の措置が必要になるはずで
す。こどもにとっては身体的負担を伴いますが、脊髄神経系に重大な病気が
ないかどうかを確認する為にはMRI検査は欠かせないというのが現実です。
どのような手順で検査するのか、検査にともなう注意事項は何なのかをよく
確認して下さい)
4. もし側弯症が非構築性であった場合、RVADは何度であるか? 典型的な例では
20度を超えるとカーブは進行します。
(備考 : RVADとは rib-vertebral angle difference 肋骨-脊椎のなす
角度の差 添付の写真参照ください。コブ角ではありません
「20度以下の側弯カーブの場合は、4ヶ月~6ヶ月ごとでの経過観察で十分
です。もしRVADが20度以上または臨床的に柔軟性がない場合は、治療しな
いかぎり進行することが想定されます」
柔軟性がないとは : 側屈しても、様々な体位をとっても、まったくカーブ
が変化しない状態をいいます。
For scoliosis curves with an RVAD of less than 20°, observation every
4-6 months is sufficient. If the RVAD is more than 20° or if it is not
flexible clinically (ie, curve cannot be corrected even slightly with
different postures, especially lateral bending), then it is considered
to be progressive until proven otherwise.
5. カーブにはねじりも現れていますか?
6. もし側弯が構築性である場合は、先天性側弯症で知られているように、
MRI検査で骨の特異的奇形あるいは神経要素に問題を発見したかどうか?
7. (最後に) どのような治療方法を考えていますか?
備考はaugust03が追記しました。英文はネットから関連情報を入手したものを和訳
しています。
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「側弯症専門医」
http://blog.goo.ne.jp/august03/e/c98b46ae8347107690bc67a459be65f9