これまでの記事作成では、トピックスがかなりとびとびで掲載してきましたが、今後は
同じトピックスについて自分なりに納得のできるところまで継続してアップしていこうと
考えています。
私august03の意図は、できるだけ医学知識の素人の皆さんにも理解できる形で、
そして理解してもらえるように、まさに Step by stepで少しづつ内容をほりさげて
いこうと考えています。
不安とは、実は知識がないこと、知識が不足していることから発生している部分がある
ことは否定できません。
なぜ手術を怖がるのか、それは手術がどういうもので、どういうことが行われるもので
あるか、ということを知識として理解できていない背景があると思います。
そういう不安が少しでも少なくなることを願っております。
Spinal Cord Anatomy and Innervation (脊髄解剖と神経分布)
http://www.youtube.com/watch?v=LwuV5JbgCNk&feature=related
脊椎の手術が「神経」のそばを手術しているのだ。ということをおさらいするために
もう一度、脊椎とその神経の解剖を見ていただきたいと思います。
英語ですが、画面にあらわれる図を見てつかめるイメージをもっていただければ
まずは十分です
脳から脊髄がのび、その脊髄から多数の神経が体中にはりめぐされている。
その神経の根っこのところが説明されています。
重要な単語としては、
Sensory(感覚神経) と Motor(運動神経) があります
図のなかで、矢印が脊髄に入りこむ方向と、でていく方向の二本が示されていますが
入ってくるほうが Sensory感覚神経で、でていくほうが Motor運動神経です
冷たいもの、熱いものに触ると、「冷たい」「熱い」と感じる。
これは感覚神経の働きです。
そして、冷たすぎるから、熱すぎるから、思わず手を引っ込めてしまった
これが運動神経の働きです。
このふたつをおさえてください。
Intra Operative neurophysiological monitoring
http://www.youtube.com/watch?v=tJiWSfO3MTg
このユーチューブは、実際の手術中のものではありませんが、術中モニタリングというものが
どういう風に行われているかを理解するためのイントロとして、まずこの動画をご覧
ください。
記者の腕にたくさんのコードが取り付けられています。そのコードの先に機械があります。
この機械が「術中モニタリング」を行う医療機器になります。
基本はコンピュターマシンです。
コードの先端には「電極」と呼ばれるものがあります。心電図をとるときに、胸にペタ
ペタと貼りつけるものがありますが、あの小型版をイメージしてください。実際には
あのような吸着型ではなく、「貼付」または針の挿入になります。
心電図をイメージしますと、この「術中モニタリング」もイメージしやすいと思います
心電図は、心臓の鼓動を電気信号に変えて、心電計とよばれるコンピュターマシンに
その信号を伝えて、波形として表示して、その波形の乱れが現れるようだと心臓に何か
異常があることを教えてくれるわけです。
では、この脊髄神経の術中モニタリングでは、貼り付けられた電極は何を拾っているか、
詳しくは、またおいおいにご説明しますが、二種類あり
ひとつは、神経それ自体のなかを流れる電気信号。もうひとつが筋肉が反応するときの
その電気信号を拾っています。
いずれの場合も、電気信号を波形にしてスクリーンに表示してくれます。
身体の中を流れる電気を感知して、その信号をスクリーンに表示して「異常」の有無を
確認する。
端的にご説明すると、このような内容になります。
身体の中を電気信号が流れてる? というのはなんだか、あれ??? という思いを
抱かれるかもしれませんが、そういうものだ。という風に、無理にでも、
まずイントロとして、この点をつかんでいただきたいと思います。
続く
august03