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側弯症(側わん症/側湾症/そくわん)治療に関する資料と情報を発信するためのブログです

脊柱検診怠り病状悪化、大阪・能勢町と学校医提訴へ

2008-03-28 13:30:55 | 脊柱検診スクリーニング
(添付写真は記事とは無関係です)



偶然ですが、前回の記事で、学校検診での上半身裸による脊柱検診の実施の難しさ
を話していましたところ、読売新聞(3月27日付)に訴訟記事が掲載されていることを
知りましたので、ご紹介します。


Yomiuri Newsより
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20080327p202.htm

一部抜粋 :

小中学校の学校医が検診を怠ったため、背骨が横にねじれて曲がる「脊柱(せきちゅ
う)側湾症」に気付かず、症状が悪化したとして、大阪府能勢町の高校1年の女子生
徒(16)が同町と在校時の学校医に計約5000万円の損害賠償を求める訴訟を近
く大阪地裁に起こす。学校保健法は脊柱検診を義務付けているが、見落とされること
が多いといい、生徒側は「学校検診のあり方も問いたい」としている。

生徒は町立小、中学校に通学し年1回、学校医の検診を受けていた。中学3年だっ
た2006年6月、風邪で受診した病院で、「背骨が曲がっている」と指摘され、
別の病院で「特発性脊柱側湾症」と診断された。

生徒側が中学校に確認したところ、学校医は校長に
思春期の女子に裸の背中を出させることはできず、脊柱検診はしていない」と
回答したという。
...................................................................

この記事に関係したコメントを記載しているブログもご紹介します。
「新小児科医のつぶやき」
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20080328

「医学処医学の総合案内」
http://venacava.seesaa.net/article/46774668.html

「診療日誌」
http://kataoka.cocolog-nifty.com/blog/2005/04/post_f99f.html
この日誌より引用します:
......思春期に発見される側彎症で本人も周囲も気づかない程度のものを一生懸命
検診で見つけるメリットがどこにある。成長が止まれば側彎も進行しない.....

(august03より)
上は内科医師のブログのようです。側弯症という病気が正しく理解されていない
のですね。学校検診による脊柱測湾症の発見は、やはり様々な問題点を含んでいる
と思います。整体等の民間療法者による弊害は、この問題と決して無縁ではありません。
脊柱検診についての問題をさらに Step by stepのなかで検証していきたいと思います。

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ブログ内の関連記事
「学童脊柱側弯症検診(通称:学童姿勢検診)広島方式」
http://blog.goo.ne.jp/august03/e/9cf11758b907a133dff584880a1255c4



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1 コメント

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内科医の実態 (tona)
2008-03-30 03:27:18
いつも参考にさせて頂いております。
貴重な文献紹介を楽しみにお待ちしている次第です。

ところで、医者といえども専門医でなければ、
他の病気までは表面上の事しか分からない訳で。

この前、内科診断書を必要とした為、某内科へ行った訳ですが、
レントゲンの前に一応側弯である事を説明し、現在の診断状況を伝えた所、
「側弯は大した病気ではないから、特に問題無い」と返されてしまいました。

まあ、この本当の意味は、「今回の内科検診のレントゲンでは、
呼吸器系統の異常を見る為ですので、整形の病気に関しては記入を要しません」
という意味ではあるのですが、何だかなぁと思います。

その程度の意識だからこそ、モアレ検診も行っていない聴診器を当てるだけの
校内検診では、見つけるのも困難であるのでしょうね。

成長期が10年前以上だった当方も当然、見過ごされてしまったケースです。

ところで、全く関係ありませんが、某巨大掲示板でも、
側弯の興味深いやりとりが多いですね。
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