~step by step~[ 側弯症ライブラリー]患者の皆さんへ

側弯症(側わん症/側湾症/そくわん)治療に関する資料と情報を発信するためのブログです

SRSが提供する患者向け側弯症説明ビデオ (患者インタビュー)

2017-07-29 17:58:35 | 特発生側弯症と装具療法
http://www.srs.org/patients-and-families/additional-scoliosis-resources/patient-education-videos

引き続き患者説明ビデオより : ノラさん(14歳)へのインタビュー抜粋 : 症状 (胸椎変形33度、腰椎変形40度)





Q:一日にどれくらいの時間、装具を装着しているの ?

A(ノラ): ほぼ23時間装着しています。シャワーを浴びるとき、スポーツをするとき、体育の授業のときは外しますが、それ以外はずっと着けている。

Q:すごくガンバッていますね。そういうガンバリの気持ちはどこから来るの?

A(ノラ): もう習慣になってしまっているけど、やはり手術をしないですむなら、というのが大きい。それと友達と両親がいろんな面でサポートしてくれるので、ガンバレます。

Q:友達には装具をしていることは話しましたか?

A(ノラ):はい、友達はみんな知っています。試しに着てみたいという子もいたけど、そすがにそれはさせなかったけど、着ているのを見せたら、装具にあれこれと寄せ書きをしてくれました。それも励みになつています。

Q:もしあなたの友達が側弯症と診断されて、装具をつける状況になったら、どういうアドバイスをしますか?

A(ノラ):怖がらないで、と言いたい。着用の最初は、固いし、四六時中コートを着ているみたいで辛いけど、じきに慣れるようになるから。歯の矯正と同じようなもの。歯の矯正だって、最初は辛いけど、じき慣れてくるでしよ。それと同じ。

Q:装具療法が効果をもって、胸椎33度、腰椎35度、という具合で進行が進んでいませんね。どんな気持ちですか?

A(ノラ):それを目指してやってきたので、自分の努力が報われた、ヤッター !! 自分を褒めてあげたい (笑) という感じです。


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欧米と日本との文化、環境、メンタリティの差がこのような場面にも現れますね。
単純な言い方になってしまいますが、多くの場合、彼らは「堂々と」している。隠れない、隠さない、事実を事実として受け止めて、その事実に立ち向かっていく。日本人には、菊と刀でしたでしょうか、日本における「恥の文化」について語っていたのは。一方、西洋の場合は「罪の文化」とか。病気と罪の文化とは関係ないでしょうが、病気に対面する西洋人(欧米人)の思想・考え方と、日本人のそれとはやはり大きく異なるような気がします。 病気は罪ではないし、まして恥でもないはず。
どう向き合って、どう対処していくのか。側弯症という病気が、特に思春期の女子に多いこともあり、その外観の変形に対するメンタル面でのケアが必要ということが、このような堂々とした欧米人であっても重要と言われています。ましてや、日本人においては、と思う次第です。

august03



☞august03は、メディカルドクターではありません。治療、治療方針等に関しまして、必ず主治医の先生とご相談してください。
 医学文献の拙訳を提示しておりますが、詳細においてはミスが存在することも否定できません。もしこれらの内容で気になったことを主治医の先生に話された場合、先生からミスを指摘される可能性があることを前提として、先生とお話しされてください。
☞原因が特定できていない病気の場合、その治療法を巡っては「まったく矛盾」するような医学データや「相反する意見」が存在します。また病気は患者さん個々人の経験として、奇跡に近い事柄が起こりえることも事実として存在します。このブログの目指したいことは、奇跡を述べることではなく、一般的傾向がどこにあるか、ということを探しています。
☞原因不明の思春期特発性側弯症、「子どもの病気」に民間療法者が関与することは「危険」、治療はチームで対応する医療機関で実施されるべき。整体は自分で状況判断できる大人をビジネス対象とすることで良いのではありませんか?





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