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かかりつけのお坊さん 奮闘編

転勤も定年もリストラもない、失うものは何もない最強な坊主が日頃の“感謝”を言葉にこめて、日常を綴ります。

大変なことになった

2012-09-27 21:13:29 | 日記
「住職さん、大変なことになった」

坊守が、家に帰るなり、こう叫んだ。

「・・・俺の言ったとおりになったやろ」

・・・・・・・・・・・・・

明日とあさっての二日間、教区での、

親鸞聖人750回大遠忌法要が、広島別院でお勤めになる。

私も、ご門徒さんと一緒に法要に会わせていただく。


本山からは、ご門主さまや総長、総務の方々がおいでになる。

坊守は、その、ご接待のお世話をさせていただくことが、

先月決まった。

そして、きょうは午後から、その打ち合わせに広島別院に

出かけて行ったのだが。


安芸教区には、25の組(そ)がある。

それぞれの組(そ)から、寺族女性(広義では寺に住む女性のこと、

狭義では坊守のことを言うのだが)1名が、組(そ)の代表として、

教区の寺族婦人(女性)連盟に参画して、研修や教化活動をするのだ。

今年は、年齢順とかの理由で、組(そ)の代表として、連盟活動に

参加させていただくことになったまではよかったのだが。


そして、最初の連盟総会で、その連盟の役員までも引き受けることに

なった。

そして、今回の大役。


今日の打ち合わせ会を終えて、家に帰るなり、

「住職さん、大変なことになった」



「抹茶の接待をするから、着物を着なきゃいけないんだって」

「そうだろ。俺の言ったとおりになっただろ」


5月だったか、膝の靭帯を痛めてからというもの、まだ、

リハビリ中の坊守である。

お茶の稽古でも、「立礼」といって、椅子に座ってやるお点前しか

できないのに、本当に大丈夫なの?


夕食までの時間、坊守は、明日持参する“お茶碗”を選んでいる。

食事が終わると、今度は、着ていく着物の準備で、大忙し。

「この着物、染め直しておいてよかった。

 この色、見れば見るほど、いいっっっ!」

一段落したのだろう、ちょっとだけ安堵の顔を見せてくれた。


大変なことを、いつのまにか、いつものことと転じてみせる。

やはり、女性は強い(笑


「ご門主さまと一緒に、記念写真を撮ってもらえば・・」

坊守の顔が少しだけ、輝いた。。



広島ブログ いつも、ありがとうございます
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