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かかりつけのお坊さん 奮闘編

転勤も定年もリストラもない、失うものは何もない最強な坊主が日頃の“感謝”を言葉にこめて、日常を綴ります。

樹の心に学ぶ

2014-04-22 19:10:12 | 日記
この画像は、海谷真之さんからいただきました。

樹の心    高田敏子

花の季節を 愛でられて
花を散らしたあとは
忘れられている さくら
忘れられて
静かに過ごしている樹の心を
学ばなければならない
忘れられているときが
自分を見つめ
充実させるときであることを
樹は 知っている

桜が散り、ツツジが満開です。藤の花もよい香りを漂わせています。
桜の季節は桜の花が、ツツジのときはツツジがもてはやされます。
花が終わると樹は忘れ去られ、次に咲く花へと関心は移っていきます。
冬になるとどうでしょう。
落ち葉はもう、邪魔もの扱いです。
花を散らせた桜の樹は、もう準備をしています。
自分を見つめ豊かにしています。
誰が見ているわけではありませんが、樹は自分のために静かな時を過ごします。

人には花咲くときがあります。
人によって時期は違いますが、満開の時期が必ずやって来ます。
花が咲くまでの「忘れ去られたとき」にこそ大切にしたいものです。
たとえ花が散っても、静かで自分を見つめる時を過ごすことにより、何度でも美しい花を咲かすことでしょう。

現代は見た目優先の時代です。
より美しいもの、より派手なものに人々の注目が集まります。
誰も見ていないところで努力することや正しい行いをすることは、ときに「要領が悪い」と言われます。
私たちはもう一度、樹の心を振り返る必要があるのではないでしょうか。


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きょうも来てくださって、ありがとうございます
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