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「建築はどこにあるの?」へいってきた。

2010年08月02日 | 展覧会
ササキくんお薦めの展覧会にやっと行くことができた。

大御所から将来有望な若手まで7組の建築家が、インスタレーションによって「建築」がどこにあるのかを問いかけて来るような展覧会。
インスタレーションは、屋外でその場の環境から表現が生まれてくるイメージがあったが、美術館という空間で、ピュアにインスタレーションを体感できる機会はなかなかない。もう企画自体が秀逸です。また、日本ではめずらしく写真撮影がOK。カメラのファインダー越しだと作品との関係性が変化し、また違う発見があったりして、これまた良いです。

個人的には、中山さんと菊池さんが好み。

中山さんの作品は、至る所にセンスが溢れていた。六花亭コンペしか知らないから「スケッチング」も読んでみたい。菊池さんの作品は、空間セッティングやストーリーテリングは好きだけど、自分には感じ切ることが出来ずに残念…

滞在時間は1時間程度。ひさびさに建築(空間)と真剣勝負する、ステキな時間でした。
展覧会は8/8まで、「建築」をどこに見つけたか教えてくださいね~



中村滝治「とうもろこし畑」




中山英之「草原の大きな扉」






内藤廣「赤縞」


菊池宏「ある部屋の一日」




伊東豊雄「うちのうちのうち」



 
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中山英之/スケッチング (神戸芸術工科大学レクチャーシリーズ 2-3)
中山 英之
新宿書房

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アーキテクチャ「を」デザインする、あるいはアーキテクチャ「が」デザインする?

2010年07月12日 | 展覧会
前回に続き、エルトキオのトーキョーニッチ vol.6 にいってきた。

今回の講師は濱野智史さん。どういうお方なのかほとんど知らなかったけど、濱野さんが文化系トークラジオLifeのポッドキャストでゲスト参加していた時、トークセンスが抜群で面白い兄ちゃんだなぁ、と印象に残っていたので(笑)。あと「アーキテクチャ」というワードに反応して。

シンポジウムを大ざっぱに要約すると、
「建築的なアフォーダンス(ここでは、物理的行動制約の意味)の考え方が、ログでユーザーの行動を把握できるようになった、現在のウェブの世界でも通用する。」という事。

自分が学生時代に心血濯いだ「建築」と、いま片足突っ込んでいる「ウェブ」を、あまり結びつけて考えた事がなかったけど、それらを統合して思考するよいきっかけをもらえたシンポジウムでした。



以下、iPadで取ったメモです。

アーキテクチャ「を」デザインする、あるいはアーキテクチャ「が」デザインする
~ウェブ時代のイノベーションはいかにして起こるのか?

アフォーダンス? 観察?エスノグラフィ

ローレンス・レッシグ 「code」
【規範】
norms 規範慣習
law 法律
market 市場
architecture 建築・構造 物理的に制御する 無意識 環境?
(ルールの内面化が不要・無意識のうちに規制する 物理的)人工環境

情報社会とアーキテクチャ
ネットや携帯でコントロールできる範囲が大幅に拡大
(社会的相互行為をデザインが可能)

主観と客観のズレ
ベンヤミンとニコニコ動画

アーキテクチャがデザインする
デザインの自動生成

c-team クラウドソーシング 集合的デザイン
「その数字が戦略を決める」 ログが簡単に取れる マーケティングデータ
ネットだと簡単にできる
ログがデザインを決定していく
シロアリのコロニー建設 スティグマジー

「動物化するポストモダン」 神話

環境・仕組みをデザインする アーキテクチャをデザインする

作家性は?

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アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか
濱野 智史
エヌティティ出版

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世界を変えるデザイン???

2010年06月16日 | 展覧会




「世界を変えるデザイン展」@東京ミッドタウン・デザインハブ

デザインがいかに世界を変えているのか? 期待して見に行った。
美しい写真やピクトグラム、ダイアグラムなどグラフィックデザインはさすがにキレイだったけど、
肝心の「世界を変えているリアリティ」が全然伝わってこない…

一部、現地で実際に使われている映像が流れていたけど、そこら辺をもっとまじまじと見たかったなぁ…
ということで、ほとんど見る気も写真を撮る気もせず(写真撮影は自由)、一周して出てきちゃいました。


その中でも、唯一お気に入りのプロダクトがコレ ↓



子供でも大量の水を運べるプロダクト。これぞデザイン! 
この水色もいいね。プリミティブなフォルムでありながら、洗練されている印象はこの色のせいなのかな?
 

「proto- / 感じるペーパーショウ」へいってきた

2010年04月16日 | 展覧会


う~ん。会場を2周したけど、ほとんど得るものがなかった… 紙の原型をテーマにしたただのインスタレーション、といった程度の感想。こちらが期待していたクリエイティビティは、あまり感じられなかった。

今回はクリエイター・デザイナーより、一般の人向けなんだろうか? でも、ペーパーショウの来場者って、デザイン・印刷関係の人か学生がほとんどだよね? 竹尾のファインペーパーの特性を理解して、使いこなすには、結構な知識と経験が必要だと思うんだけどな…

ワークショップには力が入っているようだけど、大多数の人が参加できない訳なので、「会場を周るだけでWSの内容を体験できる」くらいの構成にして欲しかった。(ワークショップの教材「Paper Kit」が¥3,500で売っているけど、限定500部)

初めて見たペーパーショウ「RE DESIGN展」(2001年)から、年々クオリティが下がっているようで残念でならない。
今回はどう書籍化されるんだろう? 折り方の本になるのかな?





RE DESIGN―日常の21世紀
原 研哉,日本デザインセンター原デザイン研究所
朝日新聞社

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紙とコスト―COST:VALUE
宣伝会議,株式会社竹尾,木下 勝弘
宣伝会議

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FILING―混沌のマネージメント
株式会社竹尾,織咲 誠,原研哉+日本デザインセンター原デザイン研究所
宣伝会議

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HAPTIC ―五感の覚醒
株式会社竹尾,原研哉+日本デザインセンター原デザイン研究所
朝日新聞社

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UNBALANCE/BALANCE―紙の素性と人の感覚

平凡社

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PAPER SHOW
株式会社 竹尾
毎日新聞社

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PAPER SHOW by SCHOOL OF DESIGN
著者=株式会社竹尾,企画・構成=スクール オブ デザイン(古平正義・平林奈緒美・水野学・山田英二)
美術出版社

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「文化庁メディア芸術祭」へいってきた。

2010年03月10日 | 展覧会
いまさらですが、メディア芸術祭で気になった作品です。



カメラの日付機能、昔は嫌いだったけど、子供の写真を撮るようになってから、大切に思えるようになってきた。ここまで表現はしなくて良いけど。



好きなだけキリンさんを描いて、重ねて。同じ絵を描き続けるという「プロセス」と、それらを重ねて見えてくるぼやけた「アウトプット」。そのストーリーが好き。


トーチカ的フォント。自分のオリジナルフォント、一度はつくってみたいよな(欧文で可)。それはこんなアナログなのが良いな。だって、きっちりしたのは巷に溢れまくってるし。


電グルPV。ひたすら飛び込み台からプールへ飛び込む。アホさとグルーブ感が身体に気持ちいい。


m-site-r/design 清水さんの作品。漢字を分解した記号が、アルファベットだということをこの展示で知った。作品意図以上に、グラフィックとして強烈な清々しさを放っている。一度、理解すると自然と英単語に見えてくる感覚が不思議。これもオリジナルフォントだな。



玉葱の成長をモデリングしていくインスタ作品。有機物を機械的・彫刻的に無機物に… 奥が深すぎて、なにを感じたらいいのかよくわかんない… これがアート部門の大賞。


昨年のメディア芸術祭の感想はこちら
 

代官山インスタレーション2009

2009年11月13日 | 展覧会







見た作品はどれもいまいち… 近くの工事現場の方がよっぽど迫力あって感動できる。(下の写真)



…とケチばっかりつけずに、職場が代官山にあるうちに出品しなきゃだな。次回まで2年もあるし!
 

TOKYO FIBER ‘09 SENSEWARE

2009年10月29日 | 展覧会




グラフィックがとっても美しい展覧会でした。さっすが原さん!
HPからリーフレット(PDF)がダウンロードできるので、トレースしてみようかな。
作品は、キノコとテーブルクロスが好きです。



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TOKYO FIBER '09 SENSEWARE
原研哉 日本デザインセンター原デザイン研究所(企画・構成),OKYO FIBER実行委員会(編)
朝日新聞出版

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SD Review 2009 へ

2009年10月02日 | 展覧会


SD Review 2009とは、毎年開催されている実施を前提とした建築コンペ。新潟の実家が建て替えの話があり、今年はどうしても見ておきたかったが、最終日に駆け込みで間に合った!
会場を回ってみると、住宅作品が少ない。逆に、普通ではなかなかあり得ないイレギュラーな設計条件のものが多く、ちょっと残念。これまで長いあいだ実験し尽くされてきた住宅に、表現の余地は少なく、イレギュラーな条件のプロジェクトが、面白い(そうに見える)建築となる。ということだろうか…そんなこともあり、作品というよりもプレゼテーションの方に目がいっちゃいました。みなさん気合いが入っている~



掛け軸風に飾られてカッッコイイ / その絵が緻密で可愛い / 顔写真があると説得力でるね
CGムービー滑らかにが流れます / 植物の表現がステキ / こちらは暖簾風?
シーンをいっぱいパネル化 / フィルムで陰影を表現してるのが秀逸 / 施主の子供がスタディ
パネルがでかい! / プロセスがアルバムになってるのは良いなぁ / OMA出身のようです…
 

10thSICF グループA お気に入り

2009年05月06日 | 展覧会


絵日記を書いたクレヨンの痕跡が、1ヶ月間連続してコミュニケーションしていく作品。脳内ひとり遊びが、アート化してしまっていることに驚いた。ある質問に対して連続して108つ答える、という過去の作品も興味深い。作品の見せ方もうまいし、勉強になりました。酒井翠さんグランプリおめでとうございます!



レシートには想像力を働かせる情報が詰まっている。そして、ただただレシートを集めつづける…



ある模様が1冊の本を埋め尽くす。この模様の原形は自分のサインだそうです。



展示がセンス良すぎ!



ありそでなかった、和照明。カッコイイ!
 

10thSICF グループB お気に入り

2009年05月06日 | 展覧会


「1日の始まりに日めくりカレンダーをめくる」「1日の始まりに服のボタンを留める」という素敵なストーリーだったけど、実際の生活にまで展開されていなかったのが残念。



コレはカワイイのか? コワカワイイ? ブランコに乗せた所や、布に印刷した(?)ポートフォリオなど、確信犯的に計算されてて素晴らしい。



ノートがサンドウィッチになるという付箋紙アイデアもの。こういう作品は、次回作がポイントになるよね。期待しています!
 

フラワー・ロボティクス展

2009年04月10日 | 展覧会




お昼休みに先月に続き、ヒルサイドフォーラムで始まった「フラワー・ロボティクス展」へ。
ポスターから展示会場まで、なかなかシャープな雰囲気。ロボットはまだ調整中だったらしく、スタッフの人が打ち合わしてた… 完璧な状態でまた観に行こう。
 

松井龍哉の美学と哲学

2009年03月13日 | 展覧会


DOFD packs&equipment の木村くんのお誘いもあり、el tokio の小沢さんが企画された、松井龍哉さんのトークセミナーへ。内容は「ロボットデザイン産業の展望について」、デザイン系のセミナーにはめずらしくビジネス寄りで新鮮。

理路整然としたプレゼンテーションからは、松井さんの並々ならぬ美学と哲学を感じました。

以下、心に残ったことば
・1つの事を習得するには1万時間かける。(1日8時間で約4年間)
・毎朝2時間、自分の未来を考えて散歩をする。
・デザインを学ぶ学生は、建築を勉強しろ。

松井さんが丹下さんの設計事務所出身である謎が解けた。
 

「お昼に写美でアート鑑賞」の実験

2009年02月10日 | 展覧会






会社の昼休み1時間で、写真美術館の展示を見て帰って来られるのか? 実験。
(今日は朝ゴハンをしっかり食べて来たので昼は抜く)

会社から写美まで徒歩で15分、往復30分。鑑賞時間は30分。
展示は「イマジネーション/視覚と知覚を超える旅」。入場料500円
展示数もほどほどで、ちょうど良い。

渡辺水季氏の虫眼鏡でピントを合わせる作品が好き。あと、両面に絵が描かれたメンコみたいなのに紐が付いて、クルクル回して遊ぶおもちゃをつくってみたい。

[実験結果]
「お昼に写美でアート鑑賞」は結構大丈夫なことが判明! これからも挑戦しよう。
 

ふれる写真展

2009年02月08日 | 展覧会






「Touching the Images」展
盲学校中学部の生徒たちが写真を撮り、グラフィックデザイナーが線画におこし、立体コピー機で出力して、ふれる。

見えないこと、見えること、記憶、記録、伝わること、伝えること、感じること、いろいろなことを考える機会を与えてくれた、素晴らしい企画・活動・展覧会でした。