春日井市にある「ギャラリーカフェ・わっツ」で、三輪隆司さんの展覧会が始まりました。
5月18日~30日まで。
ギャラリーカフェわっツは、春日井市の外れの古い集落の中にあり、古民家を改築したオリエンタルムード漂う和モダンなお店。
春日井市民でも、ご近所でない限りわかりづらい場所に位置するわっツですが、コーヒーの美味さと雰囲気の良さには定評があり、常に賑わう知る人ぞ知る隠れ家的お店。
しかし、人が集う理由はそれだけではありません。
わっツは、ギャラリーカフェとうたうだけあり、入り口は同じでも、カフェスペースとは独立したギャラリーが、ゆったりきちんと併設され、常に身近なアートを展示しているのです。
それにより、お茶を飲みながら芸術に触れるという、この上なく気持ちを安らげる空間を提供するお店であることも、人気の高さに拍車をかけているでしょう。
三輪隆司さんは、私が開講する「オールラウンド絵画教室高蔵寺」の生徒さん。 わっツでの展覧会は、2回目になります。
今回三輪さんは、タイトルにも掲げていますが「日本のGEN風景」を描いています。
GENは「現、原、減、源」を意味しているそうです(ひとつ多いかも…笑)
地元春日井をはじめ、車で程近い瀬戸市の田植えや稲刈り等、ありのままの田舎町の風景や、阿蘇の山並みなどを「三輪隆司の表現」で描き、それを手作りの額縁で飾り展示しています。
指導者でありながら、その抜群のセンスの良さには、毎度舌を巻きます。
オールラウンド絵画教室の仲間からも、否応なく一目置かれてしまうのですが、ご本人は、それにやや当惑気味。
風格と独特の表現がマッチする三輪さんが、そうなってしまうのは仕方ない。と私は三輪さんをなだめます(笑)
それにまつわるエピソードとしてひとつ。
わっツでの初個展のこと。
ある方が三輪さんの展覧会場に来られました。
その方はまさか三輪さんがオールラウンド絵画教室の生徒とは思わず、指導者に違いない!と思い込んでいらっしゃったのです。
そして作品に感動しきりのその方は、その場で入会と弟子入りを三輪さんに懇願しました。
その様子を私は、笑いを堪えて隣で見ていた―
生徒のふりをして(笑)
誰が見ても、私が三輪さんの指導者とは思うまい。
気持ちはわかりますよ。村上さん(笑)
現在村上さんも私の生徒。私が指導者でも仲間になって下さりました。
目下メキメキ腕を上げ、腕や感性は花丸上昇中!
最近三輪さんの野望を伺いました。
「あと30年で50回個展を開く」
現在3回目。
先は長いですが、私はその野望が無謀であるとは思いません。
個展を開くたびに何かに気づき、新しい目標が生まれる。
それに挑み、また観て頂き考える。
その魅力に取り憑かれた三輪さん。
絵を描くことが生き甲斐になるだけではなく、生きることそのものとして、表現者たろうとする三輪さん。
そうやって充実した日々を送る姿が、三輪さんにはよく似合う。
私は、三輪さんの指導者になれたことを、心から誇りに思う今日この頃です。
どうか皆様。
癒しと懐かしさが同居する三輪隆司さんの展覧会を、美味しいコーヒーを飲みながらご覧ください。 また、三輪さんにお会いになりたい方は、土日には来廊されるはずです。
※写真はわっツとその会場風景。商談成立の模様。最後写真右が三輪さん。あえて「飲み仲間」とも言わせていただきます(笑)