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春日井市の絵画教室、あとりえPOPアートスクールの教室風景や内容を中心に、アートについて広く記事にします。

梅津君

2012-05-15 09:56:35 | アート紹介


ここのところ、彼の話を何度ブログに書こうと思ったかわかりません。

タイミングが悪いのか、言葉が育たないのか、なかなか文章として書き出し、納得してFinをつけるに至りませんでした。
しかし、本日は何となく書けそうな気がします。


梅津君と知り合ったのは4年前。
私が、某会社にデッサン指導に赴くようになった時です。
彼はそこにいました。

彼が与える物静かな印象は、軟弱にも柔和にも映りましたが、優しく真面目な青年には違いありませんでした。

一回り以上年下ではありますが、私は大学の後輩でもある彼に、シンパシーにも似た何かを感じていました。

それを言葉にするのは容易くありませんが…諸々の要因の中で一つ挙げるとすれば、内に秘めた熱。でしょうか。

接すれば接するほど私とは真逆の彼。
しかし、ある側面の根底だけはとても似ている。
それが熱だったのかもしれません。

ある日、彼と二人で会うきっかけを作りました。

それはただの老婆心。勘働き。
折に触れ気にかけていた彼の、熱のベクトルが滞り、発散していく方向を見つけ倦ねているように思えてならなかったからです。

たくさん大切な話をしました。
彼が感じていること。考え方。将来の展望…


結論からいえば彼、梅津君は今、私と同じ仕事を始めています。

愛知県一宮市。
彼のスクールの名前は「あとりえ・ふーぷ」
もう一年以上経ちますか。
木曽川町にある、古民家を改良した施設「つくる。」内で開講しています。


現在研修をしてくれている華丸先生ほどではありませんが、開講前の彼も、様々私の教室を体験にきてくれました。
その中で、できるだけノウハウも伝えました。

彼はそこで自分の適性や将来の展望が見えたのでしょう。

アナログで不器用な私とは違い、発信することに長けている彼は、きちんと計画を立てて教室を運営しています。
また、どこまでも一匹の私とは違い、上手に仲間を作り、共存しながら足場をしっかり固めています。

既に自分の力で自分の教室を作っている彼に、今私が言うことは何もありませんが、同じ志を持つものとして、陰ながら応援をしていきたいと思います。


同じ志といえば、彼もアーティストとして作家活動をしています。
まだまだこれからですが、自分の作品を作っていくことに、目下奮闘しているのではないでしょうか?
これも今、私が言うことは…


そうか。
ブログに書こうと思いながら、なかなか言葉が育たなかったのは、今私が言うことがないからか。
思いはあっても言うことはない。
きっとそうに違いありません。
書きながらわかりました(笑)


教室を作っていくにあたり、大切なのはぶれない自分を作ること。
環境に甘えず信念を持つこと。
生き物である教室をつくることはそれに尽きます。
作家として自立することも然り。

思えばここまでは、彼に対して、歯に衣着せぬどころか、過剰に過ぎた叱咤激励をしてきた気がします。

まだまだ若い彼に対して、私は過去の自分を投影し、歯がゆさや苛立ちをぶつけた時もありました。
でもそれは、私なりの応援のカタチでした。

ここまでは。

もう必要ないでしょう。
どう転ぼうが彼の人生。
彼らしく生きていけばよいのです。

私という目障りな先輩をうちやり、思うまま作っていけばいい。

一年という時間だけ、でしゃばるつもりでいた時間もすぎ、今はそう思っています。

解放してあげよう(笑)

ちょっと頼りなく、頑固で頭が硬い梅津君。
思いこんだら融通がきかない梅津君。

でも一途であればいい。
結果ではないのだから。
一番大切なものを、梅津君は持っているのだから。


※写真は、オールラウンド作品展にわざわざ来てくれた梅津君が、持ってきてくれた花。感謝。
先月のグループ展での梅津君の作品。
つくる。を見に行った際の一枚。
コメント (9)
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