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POP LIFEwww.wb.commufa.jp/atl-pop

春日井市の絵画教室、あとりえPOPアートスクールの教室風景や内容を中心に、アートについて広く記事にします。

2人の油絵

2014-06-08 14:55:35 | 教室のこと(一般絵画)




中2になるりこっちとひなちゃん。
デッサンも描きますし、油絵も描きます。

子どもコースから上がってきた美術部女子2人には、トライしてみる勇気や好奇心がいっぱい詰まっていて、内側から出てくる表現が、いつも本当に面白いんです。

普段描いてる石膏デッサンを、たまには油絵で描いてみるか?と、軽い気持ちで出してみた課題の答えがこれ。

もちろん自由に描いていいのですが、きちんとプロセス踏みながら、おつゆ描きから1ヶ月半(1回3時間5回)で完成。
じっくり描き上げました。


教えないと育つんですね(・◇・)?

二人の前途が楽しみで仕方ありません。


※写真はりこっちのアグリッパとひなちゃんのマルス。
ドキドキします(*^^*)

明るい授業

2014-05-21 18:40:23 | 教室のこと(一般絵画)




本日のオールラウンド絵画教室は、生徒であり、山の方では「ミス・フラワー」の異名を持つ鳥居純子さんが、シャクヤクを提供してくださったので、それに私が、できるだけ野に咲いているような自然の切り花を、農協で準備し、明るく賑やかに行いました。

花に囲まれた授業は、気持ちが明るくなりますね。

それはそうです。
美しく咲く色とりどりの花たちも、我々と同じく呼吸をする生き物であり、短くも懸命に全うする命です。

生き物、命を描くのは、動き、空気を表現する必要があります。
だから楽しいのでしょう。
花の絵は、白い紙に美しい姿を描くだけではなく、その華やかさも儚さも、優しさも表現できれば、尚良い絵になります。

さてシャクヤク。芍薬。
私は植物に詳しくないものですから、子ども時代に習わなかったものは、すぐに名前を忘れてしまいます。
しかし「立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉が、美しい女性の事を指しているのは知っています。
(因みに本日三輪さんは歩く姿は梅の花と仰っていました。さすが渋い!)

芍薬は世界中で「美しい女性」に例えられるそうです。
香りも優しく、そのすっと伸びた茎の先に華やかに咲く姿を凛と立つ女性に、また、牡丹は横向きの枝に花をつける姿が、清楚に座る女性に、百合はやや俯きながら揺れるところが、おしとやかに歩く女性に例えられたようです。

なるほど。
昔の人は上手いこと言いますね。

オールラウンド絵画教室には、そんな芍薬も牡丹も百合も、たくさんいらっしゃいます。
本日はモチーフと区別がつきませ…

ちょっといい過ぎですかそうですかf^_^;
しかし、遠からずの女性たちの作品は、さすがに華やかさがありました。
男性陣タジタジ。
ということにしておいてください。

そんなオールラウンド絵画教室は、来週から簡単な展示会を行います。
その様子は、また後日ご紹介致します。


※写真は本日の授業風景。
鳥居さん有難うございました。
次回はミスターフィッシュが魚を持っていくと思います。

四季おりおりの彩

2014-05-19 18:57:42 | 教室のこと(一般絵画)


『村上粹野「初めの一歩」-四季おりおりの彩-』
を、春日井市のギャラリーカフェ:わッつに観に行ってきました。

村上粹野(きよの)さんは、私の講座「オールラウンド絵画教室」の生徒さんです。
設計の仕事をしながらも、色々なことに興味を持ち、何事も全力で取り組まれる元気な方です。

元々村上さんは、同じくオールラウンドの三輪さんの個展を、わッつに観にいらした際、その画風に惚れ、オールラウンドに入会してくださったのです。三輪さんが講師であると間違えて(・_・;)

もちろん誤解が解けたから、今でもオールラウンドに名を連ねる村上さんですが、今回は、続けてこられた証を作品で立てるべく、休日返上で奮闘。本当によく頑張られたと思います。

初個展ということで、かなりのプレッシャーに苛まれ、搬入後には体調を崩したと聞きました。

「もうやりません」という村上さん。
今は苦労や厳しさが先に立ち、個展の楽しさが「まだ」実感できないのでしょう。
気持ちはわかりますが、疲れた体が癒え、展覧会が終わってしばらくしたら、きっと「また」やりたくなると確信します。

作品は全部で17点。
野菜や果物、花等自然物の静物から風景までが、タイトル通り四季おりおりに描かれています。

私は指導しながら、作品を「上手い下手」では判断しません。
テクニックは「良い絵」の判断基準ではないからです。
上手い絵の前に「良い絵」があり、上手い絵の後にも「良い絵」があります。

テクニックがつく前の味わいがある絵。テクニックを活かして、より自分の個性を出した絵。
このどちらも「良い絵」であり、その全ては「楽しむこと」の上に成り立っているのです。

村上さんの絵は、まだまだ伸びしろがあります。
しかし、現時点でも、素直に感情が伝わってくるその表現から、個性が見えます。
これは「良い絵」です。

村上さんは、額縁を揃えてみました。
現状の自分を捕らえる、好きな詩を展示しました。
オールラウンドの仲間3人にオープン参加してもらいました。
これらは、今回村上さんが初個展のために考えたエンターテイメントな仕掛けです。
(ばらしてよい仕掛け…のはず)

白い額縁たちがすっきり初々しさを演出し、詩の世界が村上さんのパーソナリティを代弁し、オープン参加していただいたことで、個性の幅も見えました。

昨日記事に引き続き、終了間際の宣伝で申し訳ありませんが、あと2日しかありません。
(・◇・)

是非ともお近くにお寄りの際は、わッつ美味しいコーヒーを飲みがてら「村上粹野展」をご覧ください。
きっと心が安らぎます。

よろしくお願いします。


※写真は会場風景。
下手な写真ですみませんm(_ _)m

ボックスティッシュケース作り:デイサービス編

2014-04-11 22:06:32 | 教室のこと(一般絵画)




新年度のデイサービス講座が始まりました。

今月はボックスティッシュケース作りです。
これは、子ども講座でもやっていますし、その様子は記事にしてご紹介済み。
でも、デイサービスでの講座とは、趣も目的も違いますから、指導する私も、新しいことのように新鮮でした。


デイサービス講座には、私が工作用紙に、ケースの展開図を作っていき、皆様にはアウトラインを切る所から始めてもらいました。

上手に切れたら、予め折り目がつけてありますから、それに合わせて組み立てて糊付けをします。
そして、用意した千代紙を、思い思いに貼って完成。


私なりの自分に課したデイサービス講座の取り決めは…
◆時間内に完成できるものを用意する(そのための準備をしていく)
◆誰でもできる内容にを考える(重度障害の方も)
◆利用価値があるものを作ってもらう
◆その上飾れるものを作ってもらう
◆手先を動かしてもらう
◆童心に帰ってもらう
です。

このボックスティッシュケース作りは、上手くそれに当てはまったのではないでしょうか。

皆様喜んで作ってくださりました。
主に千代紙を貼るだけですが、和柄ですから、昔から馴染んでいるであろう模様パターンに、皆さん目を輝かせながら、四苦八苦&試行錯誤の1時間半。
出来上がったものは、本当に素晴らしいものでした。

子どもたちは、発想やアイデアが前面にでましたが、デイサービスの皆様は「懐かしく美しい模様作り」が腕の見せどころになりました。
私から見ても、着物柄のような組み合わせが懐かしく、さすがの感覚に思わず拍手です。
このように、シンプルで、分散せず集中して、手と頭を使える事が、皆様には大切かもしれません。

次回も取り決めにのっとり、皆様に喜んでもらえる内容を考えて、またお邪魔します!
どうぞ皆様。
元気に集まってくださいませ。楽しみにしていますm(_ _)m

桜その3《満開の桜の下で》

2014-04-07 20:14:39 | 教室のこと(一般絵画)


先週の水曜日のお話。
私が受け持つ中日文化センターの講座「オールラウンド絵画教室高蔵寺」は、落合公園に課外授業として、桜の写生に出かけました。

翌日から雨が予想され、満開を誇る美しい花も見納めと、春休みの1日の行楽に、子連れ家族がわんさかさかさか。
大勢のファミリーが、桜の名所と言われる公園に駆けつけたおかげで、人、人、人、人、人…でした。

まぁその人々の中に我々もいたわけですが、桜の下の芝地は芋洗い状態、人だらけ。
近くから絵を描くには、あまり良い環境ではありませんでしたから、オールラウンドの生徒の皆さんは、人ごみを離れ、遠目に桜を描いておられました。

そんな中、ミスターダンディー三輪さんは、あえて人ごみの中にズングと座り込み、独特な雰囲気を醸し出して描いておられました。
普通は近づきがたいと思われます。
が、一人増え、二人増え…
公園中に散った生徒さんを回りながら、三輪さんの所に戻る度に、その数は増えていきます。

何が?

はい。
こどもが。


みんな楽しそうに会話をしています。
一見怖そうなおじさんを取り囲み、笑みが絶えません。
紙芝居屋さんならわかりますが(って今時わかりませんね(^_^;)三輪さん絵を描いているだけなんです。
なんでしょうかね。
他にもたくさん絵を描いている人はいました。
でも三輪さんなんですね。
最後はおにぎりまで持って来てくれた女の子がいたとか(笑)


大人から子どもまで。人を掴んでしまう三輪さんに脱帽ですm(_ _)m

桜の下の何だか温かいエピソード…を書いてる場合じゃない。早速弟子入りしなければ。
(・_・;)


※写真は満開の桜と三輪さんを取り巻く子どもの図。
桜シリーズはこれでおしまいです。

次回は遅ればせながらの「サラサラ日記その25」をアップします。