
『村上粹野「初めの一歩」-四季おりおりの彩-』
を、春日井市のギャラリーカフェ:わッつに観に行ってきました。
村上粹野(きよの)さんは、私の講座「オールラウンド絵画教室」の生徒さんです。
設計の仕事をしながらも、色々なことに興味を持ち、何事も全力で取り組まれる元気な方です。
元々村上さんは、同じくオールラウンドの三輪さんの個展を、わッつに観にいらした際、その画風に惚れ、オールラウンドに入会してくださったのです。三輪さんが講師であると間違えて(・_・;)
もちろん誤解が解けたから、今でもオールラウンドに名を連ねる村上さんですが、今回は、続けてこられた証を作品で立てるべく、休日返上で奮闘。本当によく頑張られたと思います。
初個展ということで、かなりのプレッシャーに苛まれ、搬入後には体調を崩したと聞きました。
「もうやりません」という村上さん。
今は苦労や厳しさが先に立ち、個展の楽しさが「まだ」実感できないのでしょう。
気持ちはわかりますが、疲れた体が癒え、展覧会が終わってしばらくしたら、きっと「また」やりたくなると確信します。
作品は全部で17点。
野菜や果物、花等自然物の静物から風景までが、タイトル通り四季おりおりに描かれています。
私は指導しながら、作品を「上手い下手」では判断しません。
テクニックは「良い絵」の判断基準ではないからです。
上手い絵の前に「良い絵」があり、上手い絵の後にも「良い絵」があります。
テクニックがつく前の味わいがある絵。テクニックを活かして、より自分の個性を出した絵。
このどちらも「良い絵」であり、その全ては「楽しむこと」の上に成り立っているのです。
村上さんの絵は、まだまだ伸びしろがあります。
しかし、現時点でも、素直に感情が伝わってくるその表現から、個性が見えます。
これは「良い絵」です。
村上さんは、額縁を揃えてみました。
現状の自分を捕らえる、好きな詩を展示しました。
オールラウンドの仲間3人にオープン参加してもらいました。
これらは、今回村上さんが初個展のために考えたエンターテイメントな仕掛けです。
(ばらしてよい仕掛け…のはず)
白い額縁たちがすっきり初々しさを演出し、詩の世界が村上さんのパーソナリティを代弁し、オープン参加していただいたことで、個性の幅も見えました。
昨日記事に引き続き、終了間際の宣伝で申し訳ありませんが、あと2日しかありません。
(・◇・)
是非ともお近くにお寄りの際は、わッつ美味しいコーヒーを飲みがてら「村上粹野展」をご覧ください。
きっと心が安らぎます。
よろしくお願いします。
※写真は会場風景。
下手な写真ですみませんm(_ _)m