
6時10分~6時15分。
この数日、私が思う夜と朝の間はこの時間です。
早朝歩きはじめて7ヵ月。
様々な季節を眺めてきました。
蝉の声に耳を塞いだ夏。
朝陽にもえる真っ赤な秋。
今はすっかり葉も落ち、寒さも一層厳しくなってきましたが、私が歩くコースの中で、丁度折り返しを過ぎた一番好きな場所で、この時間を迎えることができます。
グラウンド周りの並木を影絵にする時間。
雨の翌日は、そのグラウンドの芝から靄が立つのです。
私は、地面が呼吸をするような幻想的な絵の前で、思わず足を止めてしまいました。
そんな風に、日々違う顔を見せてくれる夜と朝の間。
先までの夜を、遠くからやってくる朝が、少しずつ溶かしていくような、この時間がなんとも好きです。
暖かい季節は、歩き始めから朝でしたが、今は半分が夜。
静かな道すがら、吐く息の白さで、その朝の寒さがわかります。
夜と朝の間。
空を眺めながら、ゆっくりゆっくり歩く時間。
空から前に目を移し、歩みの速さを戻す時、懐中電灯の灯りを消します。
そこからが朝。
私が決めた自分だけの朝の定義。
今月最初の朝は、良い朝でした。
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今年の冬至は22日のようです。
毎年かぼちゃを食べて、柚子湯に入る寒い寒い日の朝は、どこまでが夜でしょう?
その日を境に、少しずつ日が長くなるんですね。
些細なことを楽しみにする。そんな些細なことが、散歩を楽しむための些細なコツだと思います。
皆様の朝は、どんな朝ですか?
※写真1枚目は、今朝の6時10分。2枚目は、6時15分。