ピアノ教室 アトリエムジカ

  Atelier Musica♪(徳島県鳴門市) ART in YOU!! アトリエムジカ。

虫展 デザインのお手本 21-21六本木

2019年09月27日 | エキシビション(展覧会)


11月4日まで開催中の虫展へやってきましたー。



人類の誕生が約20万年前だとしたら、最古の昆虫化石は3億7900万年前だそう🐞



人間はただの1種だけど、虫たちは見つかってないのも含めると、300〜1000万種以上!!!



人間よりはるかに長く進化した虫は、99%が今もわからないのだとか。



3億万年前は体調60センチくらいのトンボが飛んでいたそうですよ💦ドローンですね💦



イモムシ→サナギ→成虫 という「変態」能力こそ昆虫多様化の大事件だと。カメンライダーの何億万年も前からの先輩ですね。



このゾウムシの足



700倍に拡大すると、、、



こうなります。




本展監修の養老孟司さんの言葉が響きます。
虫を100倍に拡大すると、わからないことも100倍になると(笑)



へー(笑)どこの国やろ(笑)
会場にはいくつものおもしろい「虫マメチ」があります。今はまだ会期中なので、書くのをやめときます。会期終わったら、したーのほうに書くかもです。



虫たちをヒントに生まれた道具とか。



もうやめてくれーーーってほどおもしろい企画です。



きっと私はここのショップにあった虫たちの本をどんどん買ってしまう、、、。


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奇想の系譜展 2019 東京都美術館

2019年02月13日 | エキシビション(展覧会)
「奇想の系譜展」 東京都美術館

長沢芦雪編


かの円山応挙を師とする長沢芦雪。
犬コロがかわいすぎる。
グッズもたくさん売ってた。


龍も猿もなんかおもしろい。
漫画っぽくて。


虎なんて肩幅がおかしくて、タイガーマスクならぬタイガー人間に見えるんですけど(笑)鼻も長いし(笑)


ナメクジもいたな。


秀吉の方広寺が焼ける絵も、背骨のようは黒煙が立ち昇る。


五百羅漢図、小さすぎて単眼鏡いりますねー。

——————————

曽我蕭白編

見る人の神経を逆なですると言われる18世紀京都でもっとも過激な曽我蕭白。


髭、鼻毛、脇毛、指毛、、、毛が気になる(笑)


ロックすぎる唐獅子のデカさ、強さ!!


虹の下にはドクロのような岩山💀


妖気のような縮れた雲。


富士山の裾野のダブって目眩のする樹海。


魔物のような波とラリった鯉。

薬物で狂ってるような怖さ、
でもおろかにも惹き寄せられる(笑)
怖いけど見たいという。

どんな喋り方なんだろ、この人。

初日ですいててゆっくり観れたはいいけど、群仙図屏風や観たい作品がほぼ3/12からの後期展示だもんねー。


奇想の系譜展、やっぱり後期も行くことにしよう。この表紙の蕭白の屏風は観ないとな。


若冲、蕭白、長沢芦雪と別々に書いてきたけど、前期の展示で一番時間をかけて観たのが岩佐又兵衛の絵巻。
もう、すごすぎた。衣装も血も表現も。
辻惟雄先生が書いている通り、山中常盤の絵巻では、常盤の状態に合わせて松が劇的になったりしな垂れたり。なんだか、ただならぬ激情を感じる。


後期の又兵衛も観たい!!!


鈴木其一も歌川国芳も白隠も、おもしろすぎる。
狩野山雪の気持ち悪さも(笑)おもしろい。
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奇想の系譜展 若冲編 東京都美術館

2019年02月13日 | エキシビション(展覧会)
奇想の系譜展 東京都美術館
若冲編



【象と鯨図屏風】
象の耳のなんと大胆なかわいさ。おーきな生き物を80歳を超えた若冲が描く。白と黒。陸と海の王者。それだけで雄大な自然について考える扉を開いてくれる。


(とりずおしえばりびょうぶ)
【鶏図押絵貼屏風】初公開
屏風の全面をすべてを、あらゆる角度から描いた雄鶏と雌鶏で制作してしまう若冲のニワトリ愛170%の作品。「睡蓮」連作ならぬ「ニワトリ」連作。モネより若冲が100年以上は早い生まれですが🐓


(きょくじつほうおうず)
【旭日鳳凰図】
旭日とは朝日のこと。しかしその朝日のまわりの青はなんだろう。この世のものでない鳳凰の意味を強めてるのかしらん。あまりの超絶技巧に息が止まるこちらの作品。これでもか、これでもかと筆を入れ、生命を歌い上げる。それでも到達できないものがあるかのように。


(うちゅうのたけず)
【雨中の竹図】
雨も描かれてないのにものすごい湿気を感じる。反射的に脳内にクラヴィコードと繊細な音楽が流れ始める。きっと、絵の下の方にグチャグチャっと描かれたものがバッハの楽譜に見えたせいだ。
なんなのだ若冲。


(きょくじつゆうけいず)
【旭日雄鶏図】
本紙の◻︎四角、松の枝のつくる△、朝日の◯。禅か?? ◻︎はとらわれた心。△は座禅を組んだ形、◯は宇宙そのもの。つまり真理。悟りの世界。それをやっぱりニワトリで!?にわとり愛180%。
(すみません、個人の勝手な妄想です)


(あじさいそうけいず)
【紫陽花双鶏図】
おっ!💙の紫陽花!!京都三室戸寺のハートアジサイ、江戸時代からあったのか???


(へちまぐんちゅうず)
【糸瓜群虫図】
自然を描いたというよりアール・ヌーヴォーの装飾のようにみえる。ヘチマも生まれたてのから枯れかかってるのまでいて、虫たちの食う食われる関係とともに命のたどる道筋や営みをシンプルに描く。ここからあのウルトラ超大作、動植綵絵(どうしょくさいえ)を手がけるのだ。生きとし生けるものすべて仏になるという若冲の思想を反映させて。
(そうもくこくどしっかいじょうぶつ)
「草木国土悉皆成仏」
信仰心厚い若冲のミラクルワールド。


(とらず)
【虎図】1755
若冲が40歳の時に家督を弟に譲り、絵師になる決心をしたくらいのときに描いた。40歳からでも新しいことできるっていう勇気をくれる(笑)

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2018年1月に東京で見たもの 4

2018年04月18日 | エキシビション(展覧会)



寛永の雅 江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽 (サントリー美術館 六本木ミッドタウン)



江戸幕府がひらかれ、戦乱が終わった泰平の時代。「黄金と侘び」の桃山文化、
そして「絢爛と活気」の元禄文化の間にある寛永文化は「キレイ」がひとつのキーワード。

華やかというより上品で落ち着いた色彩、
モチーフを少なくして余白を大きくとった構図、
均整のとれたシンプルでシャープな造形。

そのスタイルを寛永の三巨匠、小堀遠州、野々村仁清、狩野探幽の作品を中心に見せてくれる。

日本美術も数多く観てきたら、時代によってこんなにもスタイルが変わるんだって
実感できるようになった。まだまだ修行中だけど、とりあえず狩野派においては
元信、永徳、孝信、探幽、山雪くらいは分かるようになってきた。

勉強になったー、今回も。




ランチはミッドタウンのいつものおばんざいのお店で日本酒、黒龍とともに🍶
外は桜が結構咲いてきている🌸
だから春のおばんざいというのにしてみた。
量がすごくてちょっと大変でしたが、、、このお店の味が好きです。




至上の印象派展 ビュールレ・コレクション (国立新美術館 六本木)

1890年にドイツで生まれたビュールレが、ベルリンで印象派の絵を観て夢を抱き、スイスで成功して絵を約600点コレクション。2020年にチューリヒ美術館に移管されることが決まっているこのコレクションを、まとめて観られる最後の機会になる。

印象派だからまあ軽めにサクサクと。って思ったけど、途中で結構考えたりしてしまった。

まあともかく、対比して楽しめる作品も結構あった。新古典主義のアングル、注文で描いてるのは
完璧に仕上げてるけど、妻を描いたものは当時なら未完と言われかねない筆致。
アングルもそれなりに時代の転換期にいて、そういう筆致でも描いてみたかったのかもしれない。

同じヴェネツィアを描けど、完璧な景観を描くカナレットと、朝の光を描いたシニャック。
これん並べてるのもなかなかおもしろい。
興味深いのはカナレットとほぼ同時代の画家グァルディ。印象派登場の100年前だけど、
水面や光の表現がかなり印象派風!!

セザンヌもたくさんあった。
彼の描く絵に自分のチューニングが合わないのは、自分の無知からなのか、単に好みの問題なのか
まだよく分からない。ルノワールはどう勉強してもチューニングが合わないので、好きになろうと
努力したこともあったけど、これから先もよほどのことがない限り周波数を合わせられないままだと思う。
ただ、セザンヌに関してはまだ分かららない。一度箱根のポーラ美術館で周波数が合いそーに
なったことがあったから。いずれにしても、ちょっとこれからの課題かなと思う。
今回なぜかすごく気になって、どうして自然を単純な形におさめたいのか、知りたくなってしまった。

ゴッホのコレクションも素晴らしかった。これもいろいろ考えなければならない課題と出会えた。

思っていたより有意義だった。

最後のモネも素晴らしかった。モネだけは撮影OKという気前のよさ。

桜もきれいに咲いている🌸展示室から出ても気分が明るい



さて、東横線に乗ってみなとみらい。最後は横浜。



横浜美術館 NUDE展

初日に行ったら、ものすごくゆったり観られて大満足でした。ロダンの接吻はお写真オッケー。
個人的にはアルマタデマの「お気に入りの習慣」が思いがけずあって嬉しかったなー。

美術館を出て桜の知らない品種??と思って近づいたら、美しいモクレンでしたー。

なんて美しい。風景が突然耽美的になる(笑)







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2018年3月に東京でみたもの 3

2018年04月18日 | エキシビション(展覧会)

プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光 (国立西洋美術館)

ベラスケス7点が一挙来日、これは事件です。というフレーズで、なんとなく士気が上がる。
私と西洋美術館の相性はイマイチで、あのコルビジェの地下に下がってみる建築は、
朝イチじゃないと絶対ムリ。

構成は7つ。
芸術、知識、神話、宮廷、風景、静物、宗教。
それぞれのテーマをスペイン絵画がどのように描いてきたのかを辿る。よくまとめられた構成だった。

いろいろ勉強になるので、火曜サスペンスなら凶器になるなこれはという重さの図録も買った。
あとでノートちゃんと整理しないといけないな。

おもしろかったのはリベーラ。
老人の皮膚のたるみを描くのがうますぎてちょっと笑ってしまう。皮膚科かおぬしは(笑)

ベラスケスの描く軍神マルスも笑ってしまう。だいたいいつもイケてる若い男前なのに、ベラスケスのは
疲れた中年。もしやマルスも定年間近!?あー、こうゆう感じにマネはインスパイアされてしまって、
あの1863〜1865年のスキャンダルを巻き起こすんだなーと納得できた。
2011年はマネの勉強ばかりしてた山本。今日ベラスケスがこんなに観られたことも密かなマネファン
として嬉しい。

静物画もたくさん観られたし。
もうこのエキシビだけでも満足!!って今日はあと4つ展覧会行く予定。体力が、、、苦しい。




外に出たら桜🌸
ランチは東京都美術館で桜のランチをいただきましたー。限定30食って書いてあるのに、なぜかすんなりオーダーできてしまった。桜のタルタルソース??これがまた香りが良くて、幸せ🌸




ブリューゲル展 画家一族150年の系譜 (東京都美術館)


思い返せばブリューゲルにはいろいろな思い入れがある。わりとごちゃごちゃ細かく描かれた
凝縮された絵が好きで、ブリューゲルをたくさん観に行った。どうしてもブリューゲルの描いた
風景が見たくて、ベルギーのど田舎をさまよったり。

いちいち教訓じみたことを描くそのやりかたも結構好きだ。




〈鳥罠〉という作品。
鳥がエサでおびき寄せられ、捕まるという罠が地味に描かれている。それだけではなく、
楽しくスケートする人々もいつ氷が割れて落ちるかわからない。人生は常に危険と隣り合わせ。

同じ主題の版画に添えられた言葉。
「さあ、この絵から人々が人生をどのように滑るのかを学びなさい。ある者は愚かに、またある者は賢く、
それぞれの道を滑ってゆく。氷よりもはるかにもろい、この現世の上を」

ブリューゲル。せっかくイタリアにも2年行ったのに、一番感動し、自らの絵に取り入れたのは
旅の道中のアルプスの山々という(笑)
まあ、でも山本もそういう類の人間かもしれない。

音声ガイドの音楽も良かった。

ブリューゲルの長男次男はともかく、ひ孫の作品まで観ることができて、とてもよかった!!





科学博物館の人体展もとりあえずのぞきに行く。ガレノスさんやレオナルドからはじまり、、、
どんどん字と映像と標本出てくるー。

とりあえず時間がいくらあってもたりないので、体力のことも考えて素通り決定(*'ω'*)

キリンやゾウの心臓とか胃はやっぱりめちゃくちゃ大きかったなぁ。




アラビアの道 サウジアラビア王国の至宝 (東京国立博物館 表慶館)

なんと本館もこのサウジの展示も2つ合わせてたったの620円で観られる!
びっくりしてチケットのお姉さんに2度聞きしてしまったわ。

今日は夜間開館で21時まで!ワクワク!
とにかく身体がしんどいだけ(笑)神戸とかなら1つエキシビ見たらクッタクタだもの。

最初は人類が幾度かの出アフリカを経て世界へ旅立つところから。なんと意外なことに、
アフリカから出た人々を迎えたのは「緑のアラビア」だったそうだ。
湿潤な時期があったと研究であきらかになっている。

人々はやがて交易をはじめ、都市文明も成立する。その交易で栄えたタールート島から
発掘された出土品の見事なこと!陶器やガラスもこれがBC4000!?みたいのもある。

聖書にも頻繁に登場する香料の交易でも栄える。ギリシャローマの古典資料では没薬や乳香などの
樹脂香料の産地である南アラビアは「幸福のアラビア」と呼ばれた。

その後イスラムが広まり、マッカ(メッカ)巡礼で栄える都市が登場する。
神の言葉、コーランを美しく書くための書の技術。これはすごい!本当に美しい。

美を求めるのは、神を求めるのと同じなんだなと思う。

やっぱりアラビアに行きたいな。
ルーヴルアブダビやシリア、イスラエルも行ってみたいし。






夜の東博がカッコよすぎた。本館がこんなに素敵に見えたの初めてかも。
ドームのある表慶館も夜は人がほとんどいなくて、我が物顔で歩けるという(笑)
すみません☺️

表慶館の美しさが大好き🌿






博物館でお花見を🌸 (東京国立博物館 本館)

毎年この時期の恒例スタンプラリー!桜をモチーフにした作品を観ながらスタンプを集めて、
記念バッジを今年もゲット!

桜の作品、というより他の展示も気になって、体力がすでに限界をこえてるけど
館内はすべて歩いてちゃんと鑑賞。



江戸時代にペリーの通訳した人の写真が気になりすぎて。ひとりで妄想。ペリー君の通訳で疲れて、
鶯谷の笹の雪あたりで豆腐食べながらお酒飲んでたりするのかなとか🍶
何人かの写真があるけど、やっぱり写真の威力たるや、肖像においては破壊的。
江戸の人がすごくリアルに感じられる。



平安時代の院派の千手観音もすごかったけど。光背が細かい〜。
飴細工のコンテストで優勝できそう!!



埴輪は安定の可愛さ!



広重の飛鳥山の花見の浮世絵もステキ。花見はできるわ、富士山は見えるわ、
江戸時代の人も楽しんでいるなぁ。



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2018年3月に東京でみたもの 2

2018年04月09日 | エキシビション(展覧会)


木島櫻谷(このしま おうこく)
〜近代動物画の冒険〜展 住友コレクション 泉屋博古館分館(六本木)



明治から大正にかけて文展の花形だったコノシマオウコクの絵を観るため、六本木へ。
20代にしてすでに京都円山・四条派の技法を使いこなす画家。
驚くべきことに、本人の映像も残っている!!
明治大正期の日本の豊かさがリアルに感じられて、その映像を観られたのはすごく良かった。

男前すぎるライオンや、満足しすぎているリス。
生きているものへの畏敬の念。それも、とてもあたたかい。

あー、とても、温もりのある人だったんだろうなー、と思う。

代表作の〈寒月〉も圧巻だった。
暗い絵ではないのに、確実に夜を描いているとわかる。なぜだろう。
寒さと、暗さと、生きているということのぬくもりを、こんな風に描けるなんて。
やっぱり画家はすごいなー。




ボストン美術館 パリジェンヌ展〜時代を映す女性たち〜
世田谷美術館



用賀の駅から歩いて世田谷美術館へ。
とても感じのいい美術館だ。ゆったりとした気分で鑑賞できる。さすが世田谷。
なんならランチも美術館ですればよかったなーと、一抹の悔いが残る。

パリジェンヌ展で思ったのは、やっぱり女性は大変だなと(笑)
ロココの女性も髪粉ふって、船乗せて、ときには約1.2メートル乗せて髪の高さになるから、
馬車に乗るときに跪いて乗ったとか、、、
ふ〜〜。ドレス着るだけでも、コルセットとか大変なのに。

都市で女性が労働をはじめた時代も、また違う意味で大変だけど、、、。

パリジェンヌとして誇りをもって生きる。
とても大変で、とてもやり甲斐があったのかな。

どう生きるか。
どうありたいか。
どう見せたいか。

パリジェンヌという生き物にはそんな信念を感じる。





くまのもの 隈研吾とささやく物質、かたる物質
東京ステーションギャラリー

エレベーターを下りて展示室に入ると、竹のにおいがする。
そのにおいに癒されながら隈研吾のメッセージを読む。

新しい物質との出会いから、新しい時代がはじまる。にもかかわらず20世紀は物質を軽視した。
人間と物質とが決定的に切断された。この切断を回復するために30年間仕事をしてきた。
相手も生ものなので奥が深く、様々に抵抗する。
ひとつの作品を残すことが目的ではなく、継続する運動体を残すことが目的、、と。

視覚を超えた五覚の建築をテーマにデザインされた香りをテーマとした竹ひごのパヴィリオン。



セザンヌがサント・ヴィクトワール山を抽象化したように、樹木の抽象化を目指した建築。

日本の建築が守り伝えてきた軒下の美を、現代にふさわしい表現にしようと試みた新国立競技場。

うわー、東京オリンピック楽しみ。

美術館オタクの山本は隈研吾のサントリー美術館も大好き。あの独特のにおい。影。と、光。

物質について、驚くような隈研吾の見解を読み、建築の模型を観る。おもしろい!

古田織部の茶室もなんかよかったなー。



こちらもお茶室↑


さーて帰ってフィギュアスケート世界選手権を感染しよう!!


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2018年の3月に東京でみたもの 1

2018年04月02日 | エキシビション(展覧会)




熊谷守一展最終日にすべりこみ。守一様式の赤い輪郭線、
山も人物も等しく赤で縁どられている。その赤がまた不思議で、
光のような血のような、やっぱり生命のような。

「影ってもんは陰気でしょ」と、だんだんと影を省略する守一さん。
早くに両親を亡くし、次々と子どもも亡くしたこともきっと影響してる。
影のない世界を描いて自らを癒し、人をも癒す。
なんとなく歳を重ねることが楽しみになるような、そんな希望を与えて
くれる。晩年になるほどとても明るく洗練されてる。

身体をこわしてからは自宅の動物や植物を描いていく。
おもしろいのはアリ。幾年もほおづえをついてアリを見てると、
アリは左の2番目の足から歩き始めることに気づいたのだとか。
そんなそこはかとない、重大な発見をそっと教えてくれる友達がほしい(笑)

晩年の〈夕映〉や〈夕暮れ〉というシンプルな日輪を描いた作品も、
とても良かった。

壁には守一の言葉が。
「生きていたいと思いますね。
わたしってしみったれですから、幾つになっても命は惜しいです。
命がおしくなかったら見事だけれど、残念だが惜しい。」と。





半蔵門から紀尾井ホールまで歩いて、着く頃にはびしょ濡れ。
そして連日の仕事+研修や総会などのプチ疲労で、
不覚にも多くの時間を寝て過ごしてしまった。
コンシタンチン・リフシッツのイギリス組曲全曲リサイタル。
全曲ってかー!?と思って驚いて東京行きをこの日に決断した。
なのに寝てしまうという大失態。

第1番のプレリュードは今までに聴いたことがないくらい華やかな
音で始まり、シフよりも装飾音符をクルクルまいて、
びっくりするような音空間だった。

その次にちゃんと意識を持って聴いたのは第6番。
しかもサラバンドあたりから。
これがもう、ちょっとありえないような天上界の響きだった。
紀尾井ホールのシャンデリアのまわりをキラキラと音が流れているのが
見えるような。本当に衝撃の音色だった。
こんな素晴らしい演奏を寝て聴き逃す衝撃もさらに増す。
続いてガボットは、これがまた衝撃的な、これがバッハなのかというような音!おそらくソステヌートペダルを使ってるのだと思うけれど、ピアノから立ちのぼる倍音が、まさに降り注いでくる!!倍音の雨!!外も雨だけど、なんてありがたいこの音の雨!!
あと3日東京だけど、帰ってさっそく実験してみたい!

18日が大阪、21日が東京、24日が横浜と、なぜか行動スケジュールだけがリフシッツ氏と同じというどうでもよいプチ奇跡に感動した山本は、帰ったら真面目にイギリス組曲に取り組むぞ!と決意したのでありました。




コンシタンチン・リフシッツを聴き終えて、銀座シックスへ向かう。
たまたま東京滞在の日程が一緒になったムジカに通ってくれている
生徒さんと一緒に食事。祝日だけどあまり人がいなくて、
レストランの男前が青森の食材について、いろいろ説明してくれる。
確かに長〜いもやしも、りんごのタルトも美味しかった。

   

外は雨だから、六本木の森美術館へ。


レアンドロ・エルリッヒ展。
これは一人で観るより誰かといた方が楽しい。




水がないのに浮かぶ船、



鏡は姿を映すもの、建物は垂直に建つもの、
という普通はそうだろという概念をいい具合に壊してくれる。
あーおもしろかったー。



最後に京都松栄堂さんのアイリスのお香があり、いい香りが漂っていた。
壁に立てかけてる巨大なお香は「飾りですよね??」とスタッフに尋ねた。
そしたら、「本物です」と。ほほほ。



これ、ジャンプ展コラボのメニュー。フリーザ様。いけてる。

ホテルに帰って見た世界選手権の女子SPは、カロリーナの圧巻のパフォーマンスになんか、ジワっと泣けた。さとこちゃんも頑張れ!!!
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トラベラー まだ見ぬ地を踏むために 国立国際美術館

2018年02月10日 | エキシビション(展覧会)


 楽しみにしていた国立国際美術館の開館40周年記念展。
 「トラベラー まだ見ぬ地を踏むために」
 
 エスカレーターで地下へ降りていく。
 まず<大阪シンフォニー>という音だけの作品。
 大阪のいろいろな音をとらえている。自然の音がしたり、なにかの
 部活だなって音、職人がたくさんいる工場のような音。
 次々と流れてくる音風景を、自分の脳内だけでぼんやり映像にしていく。
 なかなかにおもしろい旅のスタートだ。

 
 
 ロバート・ラウシェンバーグ <至点>

 
 第一部が「多層の海」、第二部が「時をとらえる」という2部で構成
 されている。

 第一部で印象に残った言葉がある。
 「旅とは遠い異国や未来だけではない。私たちのいる場所や、
 これまで歩んできた道をたどることもまた、驚きと発見に満ちた
 旅なのである」と。

 ラウシェンバーグの作品を見て、その次から未知なる旅だった・・。
 カリン・サンダーの<見せる>という作品。
 ヘッドホンをして、音声を聞いていく。
 ただただ真っ白な壁。近寄ると、小さな文字で番号と名前が
 ずらーっと並んでいる。
 最初はよくわからないから、番号順に丁寧に聞いていく。

 チンパンジーについて、
 心の風景について
 糸の声を聞く
 文句無しの芸術作品
 ジョンケージ4分33分
 山水画
 終わりなき日1949
 結界
 鳥のさえずり
 誰かいませんか
 土の声
 エリックサティ
 見るということ
 第5楽章

 2分くらいの音声の行列・・・・・・
 143もある!!
 143×2分=286分!!
 嫌がらせか(笑)
 気づいた頃にはめっちゃくちゃ時間が経ってた・・・・。
 そして疲れていた(笑)
 まだ4つ目の作品なのに・・・・。
 短くてもすべての番号のボタンを意地でも押す強情な山本。
 最後の方はもう修行だった。

 「聴く」ことで想像を膨らませ、何かを「見る」。
 脳裏に浮かんだイメージの集合体がもう一つのコレクションだと。
 カタログに書いてあった。


 
     大竹伸朗 <時憶>

 自分も自分の時憶作品作ってみたいな〜なんて思ってしまった。

 みんなが書いた落書き帳ででもやってみようかな(笑)

 


 そして・・・思いがけず出会ったのが<フローラ>
 ヴェネチア・ビエンナーレのスイス館のために制作された作品。

 30分ある映像作品で、途中から座ってみはじめる。
 なんと登場人物はジャコメッティの恋人、アメリカ人彫刻家の
 フローラ・メイヨの息子だ。

 2017年のジャコメッティ展、今年観たジャコメッティの映画、
 そして今回のジャコメッティの不在をテーマにしたスイス館の作品。
 言いようのない親しみをジャコメッティに感じてしまうわー。


 

 観るのが(聴くのが)すごく大変で、長時間かかったけれど、
 本当の旅のように、終わってみればほんの一瞬だったとも思える。
 
 きっと人生もそんなものなんだろうなーと。
 思う。
 


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2018年1月に東京で見たもの2

2018年02月05日 | エキシビション(展覧会)


  

  山種美術館で横山大観展。
  1点だけ写真を撮影できる。それがこちら。


  

  そしてその絵をモチーフにした和菓子をいただく。


  

  渋谷では「ルドルフ2世の驚異の世界展」
  いろいろ言われてる人だけど、帝国の中枢に知を結集させる
  という仕事を成し遂げた人だと思う。
  みんなそれぞれ表明したいものがあるんだ。

  
  

  ゆっくり観てしまったものだから、近代美術館の熊谷守一が
  見られなかった・・・・・しかたなく竹橋から東京駅まで歩く。
  めっちゃくちゃ走ってる。日本人も外国人も。
  これがうわさの皇居ランかー。


  
  
  暮れてゆく皇居沿いもまた趣がありますな。ふむふむ。


  

  東京駅。昼間より夜の方がすきだな。
  さて、本屋さんに寄って空港で読む本買おう。

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2018年1月に東京で見たもの

2018年01月25日 | エキシビション(展覧会)


  ドラえもん観て、原美術館で現代アート観て、
  いつものようにcafe d'artでぼーっとランチして、
  上野公園。ものすごく混んでるゴッホ展(すでに10月に観た)を
  横目に『現代の写実展』なるものを鑑賞。

  

  17世紀オランダみたい。

  
  

  おぉ〜 こんな廃墟見たことがある。


  

  廃墟シリーズ。北斗の拳の世界だわ・・・。


  

  マリーナベイサンズ(シンガポール)も大変だわ。


  

  脳みそ。こんな大画面で(笑)
  みなさんピアノは脳にいいですよ〜。
  開成中学校は偏差値アップのため全員ピアノしてるそうですよ(笑)
  数学を減らして。


  そして今度は科学博物館(上野)

  

  古代アンデスのおっちゃんの土器。


  

  ねずみさん。


  

  野口さん・・・じゃなくて、なんだろ・・。


  

  鼻がちゃんととんがった土器


  

  へもい顔がかわいい土器。古代ゆるきゃら?


  

  どうなってるのか分からなくて座り込んでみてしまった絵。


  

  なんかモダンなデザイン。

  
  

  ああ楽しかった。古代アンデス展。
  サピエンス全史とか読み始めてたから、余計にその歴史とかも
  含めて勉強になったし感激もしたし、虚しさもあった。


  1日中あちこち見て4箇所も行ったのに、夜は夜で有楽町で映画。
  「ジャコメッティ 〜最後の肖像〜」
  これがおもしろすぎて爆笑しそうになるのをこらえるのが大変。
  DVDとか出たら買ってしまいそう・・・・。



  
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