ピアノ教室 アトリエムジカ

  Atelier Musica♪(徳島県鳴門市) ART in YOU!! アトリエムジカ。

2018年1月に東京で見たもの 4

2018年04月18日 | エキシビション(展覧会)



寛永の雅 江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽 (サントリー美術館 六本木ミッドタウン)



江戸幕府がひらかれ、戦乱が終わった泰平の時代。「黄金と侘び」の桃山文化、
そして「絢爛と活気」の元禄文化の間にある寛永文化は「キレイ」がひとつのキーワード。

華やかというより上品で落ち着いた色彩、
モチーフを少なくして余白を大きくとった構図、
均整のとれたシンプルでシャープな造形。

そのスタイルを寛永の三巨匠、小堀遠州、野々村仁清、狩野探幽の作品を中心に見せてくれる。

日本美術も数多く観てきたら、時代によってこんなにもスタイルが変わるんだって
実感できるようになった。まだまだ修行中だけど、とりあえず狩野派においては
元信、永徳、孝信、探幽、山雪くらいは分かるようになってきた。

勉強になったー、今回も。




ランチはミッドタウンのいつものおばんざいのお店で日本酒、黒龍とともに🍶
外は桜が結構咲いてきている🌸
だから春のおばんざいというのにしてみた。
量がすごくてちょっと大変でしたが、、、このお店の味が好きです。




至上の印象派展 ビュールレ・コレクション (国立新美術館 六本木)

1890年にドイツで生まれたビュールレが、ベルリンで印象派の絵を観て夢を抱き、スイスで成功して絵を約600点コレクション。2020年にチューリヒ美術館に移管されることが決まっているこのコレクションを、まとめて観られる最後の機会になる。

印象派だからまあ軽めにサクサクと。って思ったけど、途中で結構考えたりしてしまった。

まあともかく、対比して楽しめる作品も結構あった。新古典主義のアングル、注文で描いてるのは
完璧に仕上げてるけど、妻を描いたものは当時なら未完と言われかねない筆致。
アングルもそれなりに時代の転換期にいて、そういう筆致でも描いてみたかったのかもしれない。

同じヴェネツィアを描けど、完璧な景観を描くカナレットと、朝の光を描いたシニャック。
これん並べてるのもなかなかおもしろい。
興味深いのはカナレットとほぼ同時代の画家グァルディ。印象派登場の100年前だけど、
水面や光の表現がかなり印象派風!!

セザンヌもたくさんあった。
彼の描く絵に自分のチューニングが合わないのは、自分の無知からなのか、単に好みの問題なのか
まだよく分からない。ルノワールはどう勉強してもチューニングが合わないので、好きになろうと
努力したこともあったけど、これから先もよほどのことがない限り周波数を合わせられないままだと思う。
ただ、セザンヌに関してはまだ分かららない。一度箱根のポーラ美術館で周波数が合いそーに
なったことがあったから。いずれにしても、ちょっとこれからの課題かなと思う。
今回なぜかすごく気になって、どうして自然を単純な形におさめたいのか、知りたくなってしまった。

ゴッホのコレクションも素晴らしかった。これもいろいろ考えなければならない課題と出会えた。

思っていたより有意義だった。

最後のモネも素晴らしかった。モネだけは撮影OKという気前のよさ。

桜もきれいに咲いている🌸展示室から出ても気分が明るい



さて、東横線に乗ってみなとみらい。最後は横浜。



横浜美術館 NUDE展

初日に行ったら、ものすごくゆったり観られて大満足でした。ロダンの接吻はお写真オッケー。
個人的にはアルマタデマの「お気に入りの習慣」が思いがけずあって嬉しかったなー。

美術館を出て桜の知らない品種??と思って近づいたら、美しいモクレンでしたー。

なんて美しい。風景が突然耽美的になる(笑)







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