ピアノ教室 アトリエムジカ

  Atelier Musica♪(徳島県鳴門市) ART in YOU!! アトリエムジカ。

雪舟伝説 京都国立博物館

2024年05月15日 | エキシビション(展覧会)

雪舟伝説 ー「画聖」の誕生ー
京都国立博物館 2024/05/26まで
後期展示は5/8〜

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展示室でとなりにいるおじさんがやたら唸ってる。負けじと変にライバル心を発揮して、雪舟と対峙する。



もしかして、この鋭くて強い線は、、、
ものすごく柔らかい筆で描いてるのではないのだろうか。
絵も描けないのに、なんとなく思う。
気のせい、、かもしれない。
だけど、どうしてもその自分の中で生まれた疑念のようなものが消えない。

強さとは、、しなやかさと柔らかさ、という
フィギュアスケートみたいなことがあり得るなら、雪舟の強さもまた、その筆の柔らかさ、、があることで成り立つ強靭さなのかもしれないと思った。



とても強い。線が。空気が。
この展覧会は、雪舟の国宝である毛利博物館蔵の「山水長巻」が最初の部屋にあって、
1つ階を降りたところに雪舟を受け継いだ
雲谷等益(うんこくとうえき)がうつした副本がある。

同じ大きさ、同じ作品の模写。
でも、その隔たりがすごすぎる。
雪舟の筆にあるような
ppppppピアニッシシシシシモや、
ffffffフォルテッシシシシシモがない。
いやその線の強弱もさることながら、
空気、
気配、
湿度
なんかそんな目に見えないものがまるで違う。

実は最初、朝イチで展覧会に来て、
展示室に入ってすぐに作品リストを手に取って、ペラペラのA4一枚のリストに、これは楽勝で見られるなとかバカなことを思っていたけど、3時間半かかった。
それも最後、美術館はしごのため、急いだ。



(若冲 雪舟の鶴と同じ形)


誰がどうこの天才を継いでいったのか。
それが恐ろしいほどわかる。

でも、この強さを継げるものは
そこを乗り越えられる強さもある絵師だけだともわかる。

鳥肌が立つ。

才能

良くも悪くも、それをつきつけられる。
残酷で美しい伝説の展覧会だと思う。

山水長巻が巻替される後期に、また行く。

これから行かれる方は、
作品番号5の山水図などは、国宝ながら個人蔵ですので、税金対策で出たのかもしれませんが、本当に今回逃せばいつ観られるかわからない作品ですので、どうぞお見逃しなく。

個人蔵 山水図 雪舟


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東京国立博物館 2023年秋

2023年11月12日 | エキシビション(展覧会)

2023年11月1日
やまと絵展に関連して、常設展示にもやまと絵が展示されているので、お昼ご飯までにすべてチェックにいく。


前回、横尾忠則の寒山百得展を見たので、今日は寒山拾得の関連展示もみる。




ほんとこの二人って奇妙w


すんごい大きな絵ですが、こっちの寒山拾得さんは他よりまともそう。



一遍上人、相変わらずデカくて黒い。




極楽浄土にいきたいんやーって鎌倉の絵も
いっぱい。
外国人の方がほとんどですけど、ここは
じっくり見られるし、ほんとはもっと
たくさんの人に見てもらいたい展示だと
思うなぁ。


凄腕の下村観山も参加してる阿弥陀様です。

いろーんな楽器持ってますー。
おつきの仏さまもパリピタイプと真面目
タイプいますね。



あっさり国宝も展示されてますね。
最古の十六羅漢像が。


やまと絵をまとめて展示してくれてると、
狩野派ってのはやっぱり漢画のスタイルが
入ってるんだなーとやんわり身体で
わかってくる。




やまとはやまとで雅ですなぁってのも
ぼんやりわかってくる。

やっぱり数多く見て、観て、
自分の中に圧倒的な数のアーカイブが
蓄積されていかないと、理解が遅れる。


美を享受するのも筋トレやなって思う。


こんなん家にあったら毎日喫茶タイム
楽しそうやなぁ。

秋には秋の、しんなり物悲しい美しい
世界に触れて。


遠い物語の時代に思いを馳せて。
そういや2024の大河は源氏物語系やったかな。


おっと岩佐又兵衛さんも普通に登場。


なんやみんな忙しそうやな。


光琳!究極のシンプルさ!
槙図屏風。


伝宗達よ扇面図屏風。さすが扇屋。


でたーーー抱一!


神経の震えが好き。
どんな緊張感もって描いてるんやろう。


もう写真も取り放題だし、東博の常設展
苦しい(笑)帰るのが嫌で(笑)



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浮世絵コーナー
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歌川豊広<江戸八景・佃島帰帆>
おおおー。豊広師匠!広重ぶるうの小説でよみましたが、やはりあなたは広重以前にこのような風景画を描いておられたんですね。


歌川豊広<江戸八景・両国夕照>
なんか豊広師匠の作品、ピンクであたたかいくて好きですよ。


歌川広重<江戸近郊八景之内・羽根田落雁>
師匠あっての広重だったのですねー。
すごい絵師をお育てになりましたなぁ。



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大好きな東博18のお部屋
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時間なくてもここだけは立ち寄るのが
18のお部屋。9月もここで川合玉堂や
幸野楳嶺作品をひとりじめ!!!

10月はーー、柴田是真の<四季図屏風>





下村観山の<楠公>
ピリッとはりつめておるな観山。さすが。



望月玉泉!


おおーーー阿房宮!
だーれがこんな細かく描いたのよ。


荒木かんぽ、、、、
知らんなあ。勉強になるわー。
阿房宮といえば、秦の始皇帝が3千人の
宮女をはべらして遊びまくってた宮殿。
よくこんなの想像して描けますなぁ。


木村武山の阿房宮が焼け落ちるすさまじい
作品も、いつか本物見たいわー。



洋画になると途端にテンションさがるので、
今回は日本画だけみてさようならー。
特別展「やまと絵」の混んでる会場へGO!

、、、の前に、、、
「ゆりの木」でハイボール2杯と小町御前。いつも座ったら考えずに注文。

食べる時間ない日もあるけど、東博きたら、考えずにオーダーするセット。いつも開店と同時に入るけど、今日は東博の常設にやられすぎて、11:20になってしまった。もう窓際の席ないよー🥲



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東博あれこれ
ーーーーーーーーーー

あ、そういえば、時間なくてぜんぜんできなかったけど、写楽の版画をスタンプで重ねて仕上げていくコーナーあったな。これはさすがにすごいなと思った。これこそ国立博物館の素晴らしき仕事の一つやなって感心してしまいました。縄文展のときの図録はケチつけてごめんなって感じ。





写楽は阿波の人らしいし、ちゃんと勉強しないとなーって思う。


コメント (4)
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2023夏の美術館はしご

2023年08月08日 | エキシビション(展覧会)

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東京美術館はしご 1日目
2023年7月28日金曜日


1  古代メキシコ展 
  マヤ アステカ テオティワカン
 東京国立博物館



2  東京国立博物館常設展
 やたら大観が遠目でも目につく。
 上手いってのではなく、なにかが(笑)


お昼は東博の「ゆりの木」1番乗りがおきまり。ビール🍺小町膳、ハイボールが定番。





3  荒木珠奈 
  うえののそこから「はじまり、はじまり」
 東京都美術館



4  スペインのイメージ
 国立西洋美術館



5  国立西洋美術館常設展
 特集「美術館の悪ものたち」



6  山下清展 百年目の大回想
 SOMPO美術館 新宿



7  Topコレクション何が見える?
 覗き見るまなざしの系譜
 東京都写真美術館



8  本橋成一とロベール・ドアノー
 交差する物語(東京都写真美術館)



9  人間讃歌 田沼武能
 東京都写真美術館


ふーー。フルーツティーでいっぷく。


まだまだあっつい恵比寿。ここから清澄白河の駅から歩く東京都現代美術館の精神的に遠いこと遠いこと。


いつもと違うルートで、ノクターン営業してる現代美術館へ。へっとへと。



10 デイビッド・ホックニー
  東京都現代美術館



11 「あ、共感とかじゃなくて」
 東京都現代美術館



12 Motコレクション
 特集展示 横尾忠則 水のように
 サム・フランシス生誕100年



現代美術館から清澄白河の駅までの帰り道、今ここで通り魔に追いかけられたら、絶対逃げられないっていう極限の足の状態だった。
23000歩くらいだけど、美術館で立ち見を伴う1日のその歩数はきつい。

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東京美術館はしご2日目
2023年7月29日土曜日
最高気温36℃ 
体調良好 足は痛さレベル4


1  ガウディとサグラダ・ファミリア展
 東京国立近代美術館
 混みすぎて8月から日時指定です。


2  MOMATコレクション
 小特集 関東大震災から100年
 小特集 生誕100年大辻清司
 東京国立近代美術館



3  抽象絵画の覚醒と展開
 アーティゾン美術館



4  甲斐荘楠音の全貌
 (かいのしょう ただおと)
 東京ステーションギャラリー



5  日本画の挑戦者たち
 山種美術館


カフェでは川端龍子の鳴門をイメージした上生菓子をいただく。


お昼ごはん食べてなかったから渋谷に着いてからホワイトビール。


なんやったっけこれ。めちゃくちゃ大きいシシトウみたいなやつ。ケーキ食べてる女子たちの中、ビールとこれ食べてる自分が浮いてたわ。ま、いっか。



6  ソールライターの原点 ニューヨークの色
 渋谷ヒカリエ9階



7  ワールド・クラスルーム
 現代アートの国語・算数・理科・社会
 森美術館


足痛ーよドラえもん、、、




🌀昨日の疲労と痛みをひきずっているので、夜20時をこえたらもうこれは歩けないんじゃというところまで痛みが到達。ヒルズから大江戸線への400メートルの表示が、永遠、、、て書かれてるように感じた。痛くて5〜7センチくらいしか歩けなくて。どうにか大江戸線の入り口に辿り着いた。そこから深く深く階段。地獄の門に見えた。ホテルに帰ったら指に何箇所も水ぶくれ。もしかして3日目は歩けない!?!?
どうする!?って呆然、、、。

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東京美術館はしご 3日目
2023年7月30日日曜日
最高気温36℃ 足の状態最悪


2日目の夜、足の激痛でホテルに帰り、指を見て呆然。真珠のような大きさの水ぶくれが指に2箇所。もう明日歩けない??と絶望したけれど、そこからアルコール摂取するまでの2時間、ティッシュを指に巻いてデイビッド・ホックニーのマステでとめてみたり。でも剥がれるので、フロントにヘルプ求める、、、とかも考えたけど、、何かないかスーツケースあさってたら、✨✨✨✨✨指サックが出てきた!!!手指用だけどうまく装着できれば!!!いちかばちか!!




そして3日目の朝、さすがに予定していた全行程は諦めようって歩いてみて思った。
でも朝食を食べてたら、また自分の残念な性格が強く出てくる。やろうと思っていたことを変えられない残念な素質。

だから全部行きました。
指サックがでも救世主!!
このおかげで水ぶくれを潰さずに、痛みを軽減しながら歩けた。

1  植物と歩く展
 練馬区美術館 8/25まで



2  野又 穫 Minoru Nomata
 Continuum 想像の語彙
 オペラシティーアートギャラリー



3  寺田コレクションハイライト076
  オペラシティーアートギャラリー



4  project N  小林沙織
 音と記憶の絵画
いつもこのプロジェクトの展示を楽しみにしてる。今回は共感覚を持っている小林さんの五線譜の上に描かれた美しい脳内イメージ




5  テート美術館展 
 ターナー印象派から現代へ
 国立新美術館



6  蔡國強
 宇宙遊ー〈原初火球〉から始まる
 国立新美術館


今日もあんまりに疲れすぎ。だけどここまで足が動いてることに感謝。テート美術館展のイメージドリンク?バナナジュースが美味しくてしみる。



7  虫めづる日本の人々
 サントリー美術館 六本木




羽田から美しい夕焼けと富士山のシルエットが見えて、足、、歩ききれたこと、とても感謝した。




ん??JALのしっぽ、曲がってない?そんなもの?

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コメント (3)
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唐(から)ものがたり 香雪美術館の中国絵画

2023年07月22日 | エキシビション(展覧会)


え、重文でも写真オッケーw
中国から海を渡ってやってきた絵画たち。
唐物(からもの)と呼ばれ大切にされたもの。


うろこ状の青海(せいがい)波紋とか、
宝相華(ほうそうげ)唐草文が美しい。


唐風の服なんだそうです。


観音の浄土にいる白衣観音。


一休さんに禅を師事した蘇我蛇足(じゃそく)が描いた白衣観音。


布袋さん。仙厓さんたちとはぜんぜん表現が違う。あたりまえかw


これも一休さんの弟子が描いた寒山さんと
拾得さん。俗を捨てた唐代の詩人。
衣の線が力強いですな。


シワシワが水に見えてくる。


没骨法で描かれたすずやかさ。


あら立派。


輪郭でモチーフをくくり、その中を彩色する
勾勒填彩(こうろくちんさい)という技法らしい。それってそんな難しい技法名つけるものなのかw


伝バッハならぬ、伝徽宗w
クチナシの香り、この間京都でかいだばかり。よみがえるー。




こういうの好き。


うわー。狩野元信と永徳の屏風ー。
二人で6曲1双ってすごい。




永徳の描く木はシャープで鋭い!
ホ長調の喜びもあるような。

でも父・元信はちょっと叙情的な気がする。
嬰ハ短調のような。


永徳。まぎれもなく天才。


だけどわりと元信好きだな、私は。


こんな屏風を独り占め!楽しい!
7月30日まで。


中国絵画、まったく詳しくないから本を
ミュージアムショップで買ってみた。
ショックだったのは3回目に行くイタリアンのお店のワインが笑えるほど、まずくて、
パスタも、、なぬ!!??って味になってたこと(泣)日本の衰退を目の当たりにするようでこわい。




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鹿児島睦 まいにち展 伊丹市立ミュージアム

2023年07月18日 | エキシビション(展覧会)

鹿児島睦(まこと)が日々想う、
わたしたちの「まいにち」を感じる、
しあわせな時間を。

チラシの言葉も素敵。
だから、ぜんぜん知らない人だけど来てみた。

伊丹に着いた。美術館オープンまでまだ30分ある。タリーズでも寄ってこ。朝からフロランタンとブラッドオレンジティー。なぜかアイスがついてくる。暑いからありがたい。

タリーズの前には立派な酒屋さん。


なんか伊丹って空港しか行ったことないけど、古い町家建築と現代が並んでるとこなんだなって。


あつい。32℃。でも秋田の大雨を思ったら、こんなに晴れててすみませんてなる。


初めて行く美術館はドキドキ。


全部写真が撮れるのでソワソワ。


すてきー。


おとぎばなしの世界の陶器みたいだ。


幸せを感じるなぁ。


服もあるんだ。


あ、ミッフィーちゃん。


ほんとどれもステキ。


ピンクもブルーも幸福にさせてくれる。


椅子はお花畑。


物語のある陶器




それでそれで?って夢中でお話と陶器をみる。


ばんごはんのおへや。




ストーリーも陶器もすっごく楽しめます。

鹿児島さんが好きなもの。
これがすごくおもしろい。




石ひろいたいー。


すごく満足して階段を上がる。


ん?なんか町家がある。


清酒発祥???


すごく感じのいいお姉さんが、伊丹のこと、この酒屋のこと、牧野富太郎とのかかわりを教えてくれる。


すごく話が盛り上がってしまった。


ひろっ。コンサートでもできそうなくらい。


お店はすっごくクリエイティブな食器やアクセサリーがならんでる。蚊取り線香のブローチかわいかった。



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まいにち展
鹿児島睦
2023年6月30日ー8月27日
10-18時まで

市立伊丹ミュージアム

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東京立川プレイミュージアムにも今秋
巡回予定です♪

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夏の気になる展覧会2023

2023年06月11日 | エキシビション(展覧会)

日々見つけた順に更新していきます。
2023年6月ー8月はじまりの展覧会。

2023/06/10

【関東】ーーーーーーーーーーーー

春からだけどまだ行けてない


東京都写真美術館
2023年6月2日ー7月30日


東京都写真美術館
2023年6月16日ー9月24日

東京都写真美術館
2023年7月19日ー10月15日


国立新美術館
2023年6月29日ー8月21日



練馬区美術館
2023年7月2日ー8月25日


2023年6月3日ー8月20日



東京国立近代美術館 竹橋
2023年6月13日ー9月10日



東京国立博物館 上野
2023年6月16日ー9月3日



SOMPO美術館 新宿
2023年6月24日ー9月10日



東京ステーション美術館
2023年7月1日ー8月27日



国立西洋美術館
2023年7月4日ー9月3日




渋谷ヒカリエ9F ヒカリエホール
2023年7月8日ー8月23日



渋谷ヒカリエ9F ヒカリエホール
2023年7月8日ー8月23日

国立新美術館
2023年7月12日ー10月2日



東京都現代美術館
2023年7月15日ー11月5日



東京都美術館
2023年7月22日ー10月9日



サントリー美術館
2023年7月22日ー9月18日



山種美術館
2023年7月29日ー9月24日




【関西】ーーーーーーーーー

国立国際美術館
2023年6月24日ー9月3日
特別展 ホーム・スイート・ホーム

特別展 ホーム・スイート・ホーム

特別展 ホーム・スイート・ホームが国立国際美術館で開催。

 

2023年6月24日ー7月30日


伊丹市立ミュージアム
2023年6月30日ー8月27日


2023年6月25日ー8月20日



島根県立石見美術館
2023年7月8日ー8月28日



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モランディ 終わりなき変奏展 2015-2016

2020年09月13日 | エキシビション(展覧会)

ゆるっと回想展覧会3

ジョルジョ・モランディ 終わりなき変奏

Giorgio MORANDI

2015/12/8-2016/2/14 兵庫県立美術館

2016/2/20-4/10 東京ステーションギャラリー



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


この展覧会が開催されていた時、世の中のファッションはミックス&マッチが流行していた。いろんな柄や色や素材を合わせている生徒に、モランディーの絵を見せて、こんなんにしたら??と冗談で言っていた。それから5年経った今、学生たちはベージュと白と茶のさまざまなヴァリエーションを着ている。羊飼いみたいだとからかうと、ラテコーデです!って怒られた。いや、密かにモランディーだろそれはって思う。


何年経っても、この間見たんじゃないかと思う展覧会がある。そのうちのひとつがモランディー。


パッと見た時は整然としていて、秩序正しく厳格な感じがする。だけど近づいていくと、想像もしなかったような揺らぎやブレ、歪みが存在する。それがホッとするところでもあり、モランディーワールドへの交信スイッチでもある。






激動の20世紀において、ピカソやマティスがさまざまにスタイルを変える中、「変わらない」世界をあえて選んだ人。


大きく変わらないけれど、わずかに変化するモランディー絵画と向き合っていると、美学や哲学の深奥に触れたかもしれないという喜びが、静かにこみ上げてきて、それがいつまでも身体に沈んでいく。




こんな画家、いない。


兵庫県立美術館であまりに感動したから、ステーションギャラリーでも観た。空間が違うと、また全然違う表情を見せてくれた。


ーーー♪ーーー♪ーーー♪ーーー


音楽はアルヴォ・ペルト の「鏡の中の鏡」

(インスタしか音楽ありません)


たった3音のドファラのアルペジオが静かに繰り返され、弦楽器がさりげなく入ってくる。その繰り返しの中に、無限の広がりを感じる。決して盛り上がることはない美しい音楽。自分の中でペルトとモランディは同じように自分の中に存在する。


こちらほヴィオラバージョンです。

ヴァイオリンやチェロもあります。

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ハマスホイとデンマーク絵画 2020年2月

2020年03月03日 | エキシビション(展覧会)

ハマスホイとデンマーク絵画
東京都美術館
2020年3月26日まで

ーーーーーーーーーーーーーーーー

展示室をずっと歩いてきて、デンマーク絵画の心地よさ、香りや風、うた。時々日常を一変させるようなカタストロフもあるけど、全体的にとても絵と自分との距離感は近く、デンマーク絵画の穏やかさに浸りきっていた。

ハマスホイもすごーく楽しみにしてた。
ん??
音がない。
あまりにも無音世界。
まるで音なんてしたら、時間も動いてこの世界観が崩れてしまうかのように。





一気に自分と絵との距離が遠のく。






痕跡

なのかな。
ハマスホイ自身が幸せだと感じた空気の。
永遠に留めおきたい空気。

何度か感じた。
不気味な絵だなと。
そしてその体験こそ絵を見る喜びだなと思った。
チラシの絵で不気味だと思ったことがなかったから。

音楽家も国民楽派がたーくさんでてきて、祖国愛を高めていた時代。統一していくのか分裂していくのか世界はいつも揺れている。めまぐるしい芸術運動や、やがて起こる大きな戦争などの雑音を全て排除して、自分の世界に深く深くおりていく。それもまた中立を保つデンマークの精神なのかもなって思う。

素晴らしい体験だった。

音声ガイド出てきた曲をすべてファイルにまとめて聴いている。ハマスホイな感じは当然ながらしないけど、この展覧会でもらった幸せ感を再生さるには充分だ。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

1ハマスホイの妻イーダの兄、ピーダ・イルステズの描く室内画は音も香りも温度も感じる。とても親しみやすい絵だ。
こんな部屋でさ自分も練習したいなと思う。いつかどこかの楽器博物館で同じようなピアノさがして音が聞いてみたいなぁ。クラヴィコードみたいな音なのかしら。




2スウェーデン王立アカデミーの教授も務めたオスカル・ビュルク。2017年に西洋美術館でスケーエン展があったときにすごく印象に残ってたから、この漁師のおじさん見たら、もう親戚に会った気分です(笑)どうしようもない親しみが。




3クロイアはスケーイン(スケーエン)派の象徴的画家。この作品も前回出てたから、久しぶりにクリストファに会えて嬉しい。この光。煙たさ!磯臭さ(笑)手のゴツさ。好きですわ。



うわっ!ムンクが妹描いてるのと似てる!って思ったらムンクの師匠だったり、



前回のスケーエン展の図録の表紙の絵に再会できたり。




ツリーのろうそくなんて、ほんとに眩しいんです。まぶしすぎてずっと観てしまうんです。




デンマークかー。
デンマーク絵画をデンマークでみる。
この幸せをいつか達成できるだろうか。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

#ハマスホイとデンマーク絵画 #ハマスホイ #hammershøi #美術館巡り #美術館好きな人と繋がりたい #美術館図録 #ピアノ #デンマーク #デンマーク絵画 #東京都美術館 #上野 #クロイア #ムンク #絵画と音楽

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WAVE 2019 アーツ千代田3331

2019年09月29日 | エキシビション(展覧会)


祝日の翌日の火曜だから、多くの美術館はお休み。
なので前から気になってたアーツ千代田3331にきました。



学校だった建物。



学校と油絵のツンとするにおい。



いろんなアーティストの作品に出会えるWAVE2019展へ。



うわーすごい!!!



こんなのほしいわー。非売品かー。ここまですごくなくても作ってみたいわー。



つめたくて、なんかおしゃれ。



こんな色の風景見ると文学を読みたくなるわ(笑)



かわいらしい。



こんな絵好きだわ。昔から。油絵のにおいもツーンとしていい感じ。



ほしいなー。でも一つ買ったらいくつも欲しくなりそう。



なんて楽しい。



おやおや。可愛い仲間たち。




お!きのこ!



各27000円かー。



あ、この人の絵本知ってる。



あらー。きのこいっぱい。



集合してますねー。



しりあがり寿さんのアート。こんなコンセントのある下ーーのほうに(笑)



春夏秋冬の家族写真。いつも海。



雪降っても海で。



絵っておもしろい。
ほしいなー。



マグリットみたい。




ひとつひとつの作品の世界観がすごい。



ははは。



ふふふ。



謎めいた絵もイケてる。



城人間も。



ねこちゃん。



アーティストのグッズや本が売ってるショップもすんごくおもしろい。ここで宝物に出会ってしまったわ。










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虫展 デザインのお手本 21-21六本木

2019年09月27日 | エキシビション(展覧会)


11月4日まで開催中の虫展へやってきましたー。



人類の誕生が約20万年前だとしたら、最古の昆虫化石は3億7900万年前だそう🐞



人間はただの1種だけど、虫たちは見つかってないのも含めると、300〜1000万種以上!!!



人間よりはるかに長く進化した虫は、99%が今もわからないのだとか。



3億万年前は体調60センチくらいのトンボが飛んでいたそうですよ💦ドローンですね💦



イモムシ→サナギ→成虫 という「変態」能力こそ昆虫多様化の大事件だと。カメンライダーの何億万年も前からの先輩ですね。



このゾウムシの足



700倍に拡大すると、、、



こうなります。




本展監修の養老孟司さんの言葉が響きます。
虫を100倍に拡大すると、わからないことも100倍になると(笑)



へー(笑)どこの国やろ(笑)
会場にはいくつものおもしろい「虫マメチ」があります。今はまだ会期中なので、書くのをやめときます。会期終わったら、したーのほうに書くかもです。



虫たちをヒントに生まれた道具とか。



もうやめてくれーーーってほどおもしろい企画です。



きっと私はここのショップにあった虫たちの本をどんどん買ってしまう、、、。


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