電動彫刻機も種類様々売られていますが、自分の使用感としては今使ってるのがちょうど良くて、これ以上パワーが無いと多分使いにくいだろうなと思います。楠以上のカタさの木を彫るならいい物を買った方が良さそうですね。ちなみに僕が使ってるのはオートマックのHCT-30A型というやつで、35000円くらいします。結構値が張るんですよね~
写真で2台あるのは、実はこの電動彫刻機、あるパーツの寿命が結構短いので頻繁に使ってるとそこそこ修理も必要で、そのタイムラグを無くす為に用意しました。その原因は下に書きます。

彫刻刀の替え刃は種類が豊富で便利です。特にトラの作品で毛を彫り込むのには三角刀が大活躍でした。三角刀自体にもV字の角度の違うものや、刃先の大小の異なるものが4種類くらいあるので単調にもなりにくいです。プロクソンの替え刃も(規格ではないですがなんとか)使えるのでそれだけ種類も増えます。最初は刃の軸の構造的にプロクソンの方が折れにくいかなと思ったのですが(替え刃は結構折れやすいです)、つくりが薄くなっているので逆に柔かったです

電動彫刻機ほとんどの場合が刃先や根元が曲がっている先曲がりの刃の方が使いやすいと思います。でも先曲がりの替え刃は浅丸しかない(多分)ので、自分で曲げる必要がありますが、バーナーで赤らめて曲げないと焼きが入っているので折れてしまいます。細い三角刀はそのやり方で先だけ曲げる事も可能ですが、それ以外の替え刃は軸で曲げる必要があります。
先を曲げる事で曲面をストレス無く彫り込む事ができます。

あと、三角刀で必要な角度が無い場合、同じくバーナーであぶってペンチで狭めることもできます。特に狭い角度の替え刃は販売されていないので自作する必要があります。


さ、ここで電動彫刻機の構造と問題点について説明します。
電動彫刻機の先端部(刃をつける部分)を外して中を見るとベアリングが埋め込まれていて、その位置が中心からズレているのが分かります。

本体側を側面から見るとモーターの軸に斜めにカットされた回転盤がついています。

図で解説するとこうなります。

モーターによって回転盤が高速回転します。盤面が斜めになっているのでそれによって中心からずれたベアリング(刃の軸)が盤面の高いところに接した時だけ押し上げられることで回転運動が打撃運動に変換される仕組みです。
いたってシンプルな機構なのですが、ベアリングが盤面にぶつかる事が繰り返される事で盤面が摩耗していきます。新品の状態はフラットな面でしたが、この彫刻機は盤面がすり減って窪んで来ています。

すり減りが増して高さに差が無くなる、あるいはベアリングが盤面に届かなくなると当然稼働しなくなってしまいます。こうなると自分ではどうしようもないので修理に出すのですが、1万円します…。なのでここぞと言ったところでこの道具を使うようにしています。
とはいえ広い面積を細かく彫り込んでいくには便利な道具である事に変わりはないので、細やかで大きな作品をつくるなら1台持っていてもいいかもしれません。小さな作品に使うのはあまり良くないかな?本当に微細な作業はやっぱり人間の手でしか出来ませんね


写真で2台あるのは、実はこの電動彫刻機、あるパーツの寿命が結構短いので頻繁に使ってるとそこそこ修理も必要で、そのタイムラグを無くす為に用意しました。その原因は下に書きます。

彫刻刀の替え刃は種類が豊富で便利です。特にトラの作品で毛を彫り込むのには三角刀が大活躍でした。三角刀自体にもV字の角度の違うものや、刃先の大小の異なるものが4種類くらいあるので単調にもなりにくいです。プロクソンの替え刃も(規格ではないですがなんとか)使えるのでそれだけ種類も増えます。最初は刃の軸の構造的にプロクソンの方が折れにくいかなと思ったのですが(替え刃は結構折れやすいです)、つくりが薄くなっているので逆に柔かったです


電動彫刻機ほとんどの場合が刃先や根元が曲がっている先曲がりの刃の方が使いやすいと思います。でも先曲がりの替え刃は浅丸しかない(多分)ので、自分で曲げる必要がありますが、バーナーで赤らめて曲げないと焼きが入っているので折れてしまいます。細い三角刀はそのやり方で先だけ曲げる事も可能ですが、それ以外の替え刃は軸で曲げる必要があります。
先を曲げる事で曲面をストレス無く彫り込む事ができます。

あと、三角刀で必要な角度が無い場合、同じくバーナーであぶってペンチで狭めることもできます。特に狭い角度の替え刃は販売されていないので自作する必要があります。



さ、ここで電動彫刻機の構造と問題点について説明します。
電動彫刻機の先端部(刃をつける部分)を外して中を見るとベアリングが埋め込まれていて、その位置が中心からズレているのが分かります。

本体側を側面から見るとモーターの軸に斜めにカットされた回転盤がついています。

図で解説するとこうなります。

モーターによって回転盤が高速回転します。盤面が斜めになっているのでそれによって中心からずれたベアリング(刃の軸)が盤面の高いところに接した時だけ押し上げられることで回転運動が打撃運動に変換される仕組みです。
いたってシンプルな機構なのですが、ベアリングが盤面にぶつかる事が繰り返される事で盤面が摩耗していきます。新品の状態はフラットな面でしたが、この彫刻機は盤面がすり減って窪んで来ています。

すり減りが増して高さに差が無くなる、あるいはベアリングが盤面に届かなくなると当然稼働しなくなってしまいます。こうなると自分ではどうしようもないので修理に出すのですが、1万円します…。なのでここぞと言ったところでこの道具を使うようにしています。
とはいえ広い面積を細かく彫り込んでいくには便利な道具である事に変わりはないので、細やかで大きな作品をつくるなら1台持っていてもいいかもしれません。小さな作品に使うのはあまり良くないかな?本当に微細な作業はやっぱり人間の手でしか出来ませんね

