森共同アトリエ 管理人日記

共同アトリエのnews、管理人の彫刻制作記録、管理人の徒然日記etc

腕のつなぎ目の修正。

2012年11月30日 22時34分15秒 | 夜明けの呼び声 (2012 10月~)
今日は1日仕事なので、朝少しだけです。今日は腕のつなぎ目を直します!

つなぎ目は接着剤がはみ出て固まっています。これをリューターで削り取ります。この時少しえぐるように深めに削らないと、パテを盛れません。
 
この溝にパテを埋めます。

素焼きの時に一緒に焼いておいた土。テラコッタの作業では作品と同じ土を焼いて修正に使います。あらかじめ粉にした物を器に盛って焼く人もいますが、これはあまりよくなくて、というのは完全に中の方まで焼き切れないので中の方は灰色になってしまいます。となると表面だけさらって使う事になりますが、それも均質ではないんです。なので出来るだけ薄く伸ばしたものを焼いて、後で粉にした方が確実です。(これも厚みが有りすぎると中が生焼けになります)

乳鉢で粉にします。



パテはこの粉に水と糊(透明の液状のがいいです)を混ぜたものか、粉、水、ボンドなどがあります。今回は石膏に絵の具を混ぜたものにこの粉を混ぜて使います。接着剤と混ぜたものでも十分出来ますが、経年劣化で色が変わってきます。僕の院生のときの修了制作も多分大学美術館の中で人知れず変色してるはず(笑)

粉に似た色をつくる。石膏が白なので、少し濃いめがいいです。

盛る部分にはあらかじめ水をかけて食いつきをよくしておきます。

石膏まぜてパテををつくります。

これに粉を混ぜます。

で、盛る。うーん。色が明るかった時間無くて焦りすぎた~(笑)

このあと削ってまた色合わせをしまーす
ちなみにちゃんとやれば完璧きれいに仕上がります(笑)テラコッタ専門の人は試してみて下さい。黒泥の素焼きしたグレーに合わせる時なんかは絵の具じゃなくて顔料がいいです。黒泥の素焼きは青みがかったグレーなのでランプブラックが合うかな?やっぱり仕上げに糊やボンドでつくったパテを使って終わらせるのは今思うと不安定だよなーと思います。粉混ぜる分グスグスになるし。でもま、石膏でやるなら僕みたいに失敗しないように試してからやるべきですね~(笑)


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木の搬入。

2012年11月29日 18時48分10秒 | 夜明けの呼び声 (2012 10月~)
今朝出勤するとき車の窓が凍っててびっくりもうそんな季節なんだ~。どうりで寒い訳だわ

午後仕事から帰ってから小田原から木が届きました~。

順に降ろしていきます。



一番大きいやつはユニックがつらそうだー!

3m離れたところに置いた時トラックの反対側は浮いてました(笑)

次2本目。

短いの入れて全部で3本!

これをフォークで移動!

短いのは倉庫に入れておきます。小さいリフターに乗せたままでいいかな。
 
中サイズのはとりあえず脇にずらしておきます。



で、今日の大一番!デカイやつの移動!あがるんかー!?

あ、あがったー!でもモーターがキツそうだー

これもとりあえずよけておきます。

中サイズの位置を決めて~。

大きいのはコンクリートの上に。

不注意の事故です…。うかつだった。三脚の足がポッキリと…。

マケット進めようかなと思いましたが、疲れて寝てしまいました(笑)ま、まだチェーンソー届いてないので焦る必要も無いけど

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マケットの修正。腕の取り付け。

2012年11月28日 19時14分26秒 | 夜明けの呼び声 (2012 10月~)
ぎゃぴ~!この寒さはなんだーそしてこんな寒いのに薄着で作業をはじめてしまって凍えそうな僕…。倉庫で作業してたら姉が来て。「ここ寒くないっ!?あんたなにやってんの!?」って言われました…。鼻水ズー。
はい。今日は修正作業の続きをしました!大量に買ったヤスリをふんだんに使ってザクザク削っていきます!
まずはつなぎ目。石膏を盛って量だけ足りてる状態になってます。これをヤスリで形作っていきます。
 
こんな感じ~。色が違うから写真だとなかなか変化が伝わりにくいですね。色を塗ると落ち着くと思います。


 
今日は修正を詰めていくのが目標じゃなくて、腕をつけたかったのです。全体像が見えない状態で細部のレベルを上げていくのはとても気持ち悪いです~え?じゃ木は?結構部分的に進めてるじゃん。と言われると…。うーん。うん。木は別だな!(ひらきなおり)だって物事には順序があるしさ、いや、ほんとは全体に進めたいさそりゃ、でもそれが出来る形と出来ない形があってさ、いつも出来ない側の形なんだ…。というのはいいわけでしかないです(笑)ま、その為のマケットでもあるのでそれはそれでいっかなとも思います。塑像は基本どんな形でも心棒があるから形が持つ持たないという心配は余り無くて(というかそれが心配になる心棒はやばい 笑)全体での作業が十分可能です。もし不可能な部分が有るとしたら例えば今回のマケットのように一部を他の形が覆うようになっている場合は強度云々ではなくて、そもそも手が入らないということになってしまうので、そうした場合は奥から順につくっていかなければいけません。ま、今回の場合はやりにくいってだけで腕をつけてしまっても顔を作るのが不可能になるってレベルではなかったですが、形によってはそういう事が当然出てくる訳ですね。そういう形の塑像は原型もつくるの難しいけど、型取りや掻きだし、さらには最終の組立てや仕上げが特に難しくなってきますね~。仕上げも奥からってことか~。こういう塑像作品はあまり見た事が無いな~。テラコッタとかだとモロくてすぐぶっ壊れそうですねポリとかブロンズとかでなら安定感有るかな。最初から最後までテクニカルな作品だなこりゃ。だれかやらないかな?おもしろそう
木彫の場合はそれのみで自立しているので、重量と強度の事に関してはきっちり考えていかないといけません。僕は制作が木彫に変わってからいつもアンバランスな重心の人物ばっかりつくってるのでその点かなり慎重にはなっています。下手に上が重い状態で足を彫り込んでしまうと足首で折れちゃいますからねこんな形の場合は上から順に彫りながら軽くしていくのが基本になるんじゃないかな~。全体が見えてないのでつくりにくい事は確かですけどね(笑)
といいながら、実は僕は塑像のときも頭部から順につくる人でした(笑)なんだろうか。やっぱり一番印象に訴えるのが頭部だからなか?頭部が「よしっ」これでいけるっ!て内容になってないと他が手につきませんでした。たまに頭部はこれで完璧だぜ!ってなっても、他と位置関係や大小関係が合わず、やむなくやり直した。ということもあります(笑)
さ、うでうで。

腕にはダボを入れます。接着剤だけじゃ心配。

接着剤はエポキシで、5分硬化と30分硬化の2種類使いました。ダボには30分硬化。断面には5分硬化を使います。メインは30分硬化。硬化時間が遅いほど強力になります。5分のはさすがに30分支え続けるのはキビシいので仮止めのつもりで~。





ある程度固まって来たら支えるのは三脚に任せてもう片方の接着の準備をします。

左腕つきました!

右腕いきます。

まるさんがにゃんにゃん言って来たけども、今は相手をしとれん…。自分で遊んどけー(笑)

両腕がついて今日はおわり~。
 

 






明日は形を詰めていく作業をするかな~。


そういえば今日授業をしにいった高校は、今年度をもって辞める事になりました。しばらく前に決めた事なんですけど。他の仕事が増えてしまうので仕方なくです。ここを辞めても仕事量は確実に来年度から今年に比べて増えてしまいますうーん。大丈夫かな(笑)
今年は1年生の美術選択者と、3年生の素描選択者を見ています。3年生は2学期の授業は来週で終わりで、3学期もたしか1月に2回くらいあって終わりです。彼らと一緒に卒業な訳です。そうそう。推薦入試で教えてる子がムサ美に受かりました!う~ん。これはうれしいぞ!うちの学校からそもそも芸大、多摩、ムサを受ける人がいなかったので、辞める前に一人送り出せたのは良かった。ストイックにやれるタイプの生徒です。やっぱりそういうのは結果に出てくるんだな~って改めて感じさせられました。
あとは芸大受ける人になんとしても頑張って受かって欲しいと僕も主任の先生も願っております(笑)

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台座の仕上げ。

2012年11月27日 20時26分27秒 | 夜明けの呼び声 (2012 10月~)
今日は定期テストでした~。公立高校では定期テストの時はいかなくていいんですが、今日は私立の方で試験監督に当たっていたのでいつも通り出勤~。試験監督は嫌なんだよなー…。紙数えるのが苦手なんだよーかなり焦って冷や汗が出ます(笑)しかも知った生徒がいるクラスだと遅いーとか早いーとか焦らされますこっちは1枚、2枚…て数えてるのに頭はもうパニック慣れた先生の手さばきを見ると自分の不甲斐なさを実感(笑)今日は本当は6時間授業でしたが、そんなこんなで昼には学校を出れました~
今日は台座にサンダーをかけてペンキ塗るところまで一気にいっちゃいます!うーん。風は強いがいいてんきだーー!

まずはサンダーがけ右手にベルトサンダー!左手にランダムサンダーを装備!!

昨日盛ったパテのところを削り落とします。上面はランダムサンダーで。
 
側面はこんな感じで段差があったりするのでパテもろともベルトサンダーで一気に面出ししてしまいます。



合板削るときは特に粉塵に気をつけましょう!ま、基本粉塵は何だって良くないのですが、特に合板は接着剤で固められてるので体に対して毒性が強いです。安売りしてる住宅やマンションなんかは危なくて、こうした合板を多用していたりします。知人のおじさんが700万くらいで(土地は別)結構デカイ家を建てたんですが、家に入ると目がシパシパしてとても住める状況ではないそうです…。シックハウス症候群てやつですね。おじさんは結局別のところに住んでいます僕もジョイフル本田でこの板材を買って車に積んで家まで運ぶたった15分やそこらの道中でさえ、車内の空気が「化学的な何か」に汚染されているのをひしひしと感じてしまうほどなのです。同じ場所にいるだけでヤバいのに、その塵を肺に入れるなんて言語道断!必ずマスクを!です!

さ、サンダーがけはこれでおわりー!



次はペンキいきます。

塗装は好みにもよりますが、ローラーが一番ムラが少なくて良いです。

1度塗って乾いてから2度塗りをしましょう~。1度塗りでは下地が透けて見えてしまいます。

台座完成~!美しい~!!この美しい台座が1月後には木屑にまみれているんだなー…。

これこれこの段差がマイブーム(笑)

明日からはマケットの修正の続きをします~。棒ヤスリを10本大人買いするという暴挙に出たので、削る事に関しちゃストレスフリーだー!


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台座をつくる。組立て。

2012年11月26日 20時48分59秒 | 夜明けの呼び声 (2012 10月~)
今日は昨日買ってきた板材を組み立てて台座を形にします~。日曜大工!!月曜だけど!!

と一部カットするサイズを間違えてるのが判明…。僕は最近のマイブームでマケットの台座は毎回上の面に1段段差をつけてるのですが、周囲2cmの差が欲しかったのを間違えて1cmでカットしていたのでした~
言葉では説明しにくいですが、見ると分かります。
本当はこのくらい1段目と2段目の間に幅が欲しかったのに…。

今はその半分です。

うーん。これでもいっかなと一瞬思いましたが、やっぱり直します。カットしてもらう図面描く時に、「2cm小さく2cm小さく…」って頭の中にあったので台の幅マイナス2cmにしちゃった訳です。ほんとは周囲全てがマイナス2cmになるので、台の幅マイナス4cmにしないといけなかったです。凡ミス…。
ラインを2cmで引いて丸ノコでカット。
 
さ、組み立てに入ります!まずは側面から。
4枚の側面の端に同じ位置に垂木をボンドとビスで固定します。

これを1枚ずつ組み合わせていきます。

側面が組み上がりました。上面をつける為に内側に垂木をくっつけます。

上面をつけて1つ完成!
今回は2つつくります。マケット用のとこの間の金属の作品用のです。まとめてつくれば手間が省けます!マケットはやや大きいので台座は10cm低くなっています。

マケットを台座に固定する為の構造をつくります。最初にマケットの位置決め。マケットを台の上に乗せて位置を決めたところで、手前の長い心棒の位置に鉛筆で印を打ちます。この時後ろの心棒は短いので浮いています。

印に穴を空けて手前の心棒を差し込み、後ろの心棒を着地させて再び正確に位置決めし、鉛筆で印をつけます。

これで台に対しての作品の構図が決まりました。

このまま差しても立つ事には立ちますが、台には厚みが無いのでやや不安定です。なので裏に木を足して厚みをつくります。角材2本をボンドと120mmの長いビスで固定。

台座は上下逆にして脚立2台の間に立てます。

下の方にさっき空けた穴が見えます。

ココに角材にボンドを塗って置きます。

この上に重りを乗せます。

いい具合に穴からボンドが…。この状態で下からビス止めします。

今度は台を元に戻して、さっき空けた穴からさらに垂直に角材を貫通するように穴を深くします。
必ず垂直でないといけないので、ここは目測ではなく基準づくりから。ちなみにさっきの穴はフリーハンドでしたが、板の厚みが薄いので多少斜めになっていても影響はないです。
ボール盤で角材に垂直の下穴を空けます。

これにドリルを通して空ければ垂直の穴が空けられます。

マケットが立ちました~!
 
後は修正作業!ビス穴には肉やせのないエポキシパテを、細かな隙間には流動性の高いアクリルパテを使って埋めていきます。





これで今日は終わり~。次回はサンダーをかけてペンキを塗っていきます~

そういえば僕は今日コードタイプのインパクトドライバーを使ってたのが分かりましたか?インパクトドライバーは結構使うので、特に彫刻関係では真っ先に買う道具だと思います。で、迷うのがドリルドライバーとインパクトドライバーどっち買ったらいいんじゃい?って事なんですが、ここは迷わずインパクトを買いましょう!ドリルドライバーのメリットは…。特にないかな(笑)インパクトはその名の通りビットを回転させながら打ち込む衝撃を与える機能で、この力も加わって長いビスもグイグイ入っていきます。ドリルドライバーはただ回転するだけなのでそのようなパワフルさはありません。ドリルとして使用する場合インパクトはインパクト用のドリルを買わないといけないですが、ワンタッチでくっつけられるドリルチャックも売っているのでそれを使えばなんでも使えます。ドリルチャックを買うなら噛み込み防止機構のものを買いましょう。インパクトはパワーがすごいので、安物だとチャックが締まりすぎてドリルが取れなくなります。
あとはコードレスタイプ(充電)か、コード有りのどちらを買うかです。1台目ならコードレスがいいですね。充電しなきゃ使えないですが、基本的に電池パックは2つついてるので片方はいつも充電しておけばいいです。電源が無くても使えるのが便利ですね。
で、僕もコードレスを持っていますが、普段はコード付きを使っています。なんでかというと、単純に充電がめんどくさいのと、電池パックに寿命があるからですね。建物建てたりするのに頻繁に使ってた時期があって、今では大分連続使用時間が短くなって来たのが分かります。コード有りのは常に100%のパワーなので、そこが良いです。でもコードレスも必ず必要です。搬入の時とかにはこれがないと困ります。普段の制作ではコンセントが届かなくなるようなところで作業しないのでコード有りで十分なんですね。適材適所で使い分けています
ちなみにコードレスタイプのインパクトは、高いものだと4、5万とかしますが、普通に使う分には1万円くらいので十分だし、2万円も出したら何も問題ないんじゃないかなと思います。僕はサンダーとかはあまりこだわらないから、いきなり無名メーカーの3千円のオービタルサンダーを買ったり、5千円のベルトサンダーを買ったりしますが、インパクトはサンダーとかに比べて性能差が大きいので3千円のインパクトがあっても買いません(笑)





  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする