森共同アトリエ 管理人日記

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粘土でつくるジョルジョ。

2013年08月21日 21時05分10秒 | デッサンの道
ジョルジョの模刻です。
いろいろなやり方があろうかと思いますが、僕は最初に首や肩を基準用にある程度つくります。
 
首を土台にして頭部の正中面をつくります。これが動きやサイズの基準になります。
 
基準をもとに前後左右対応させながら量のバランスや位置関係、印象に注意しながら土付けしていきます。
 
下地の時点で大まかなところに関しては98%くらい合わせるつもりでやってるので、密度上げの時はほぼ密度の事だけを考えて作業しています。後半は構造が~バランスが~面が~動きが~とかの確認じゃなくて、似てるかどうかしか考えてないです(笑)
 
模刻は下地が合ってないと無意味っていうくらいに大きな形が大事です。表面を追うのは誰でもでも出来ますからね(笑)どうやったら土台の形が合わせられるか自分で考えて工夫しなきゃいけないし、全行程で妥協しないで進められる忍耐強さも必要です(笑)あとはひたすら繰り返し練習を重ねて理解を深めていく事ですね!
 
模刻って人物とか動物とかとは少し違った感覚が必要です。「模」って言うくらいだから具体的な形の精度が重要ですね。それを引き出す為には像の彫刻的特徴を分析出来ることが求められます。形を追うだけではジョルジョには追いつけない訳です。要するに、彫刻の彫刻たる意味を学ぶことに石膏像の模刻の意義が詰まっています。「彫刻的ここ超重要ポイント」の数が増えて、精度が上げられれば、初めて見た像でも問題なくグレードの高いものができます。形は違うけどやらなきゃいけない事は同じですからね。
後頭部(髪の表現)はおろそかになりがちですが、一つ一つの起伏があるカットで輪郭に影響を与えているので雰囲気くらいは合わせておきたいです。

僕は受験時デッサン→ジョルジョ、素描→自画像、塑像→ジョルジョでした。ジョルジョどんなくらいまでつくったけ?って思って試験時間の6時間に合わせてつくってみました。でももう10年前だから、感覚が浪人時とは全然違って、きっと入試でつくったのとは違うだろうな(笑)
記憶の中ではこのくらいつくった気がするんですが、うろ覚えだ~
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