Vばら 

ある少女漫画を元に、エッセーと創作を書きました。原作者様および出版社とは一切関係はありません。

迎賓館・赤坂離宮参観 (4)

2016-05-08 23:09:53 | つぶやき

 大ホールに足を踏み入れた瞬間、ヨーロッパの教会にいるような錯覚を覚えた。自然光がふんだんに入り、迎賓館の中でおそらく一番明るい場所だと思う。

↓ 花鳥の間から朝日の間に向かう途中、大ホールを通過する。階段の左右の壁面には、フランス産の大理石が立っている。1階の正面玄関から入ったゲストは、この階段を上り大ホールを通って朝日の間に通される。

↓ 朝日の間に向かう途中、壁面の左右に小磯良平画伯の絵が2枚、掲げられている。向かって左の絵のタイトルは「絵画」。若い画家たちが、女性モデルをデッサンしている様子が描かれている。右の絵のタイトルは「音楽」。若い音楽家たちが、個人練習している風景だろうか?中央の通路を抜けると、朝日の間に至る。

3 朝日の間

 部屋の名前は天井に描かれた「朝日を背にした女神が香車を走らせている姿」の絵に由来。この女神、よく見ると黒い瞳に黒髪の持ち主。こんなところも日本を意識しているのだろうか?この部屋にボランティア・ガイドさんがいて、とてもわかりやすく丁寧に解説してくれた。周囲の16本の円柱はノルウェー産の大理石。シャンデリアはフランス製。「聞けば誰もが知っている会社のものです。」とのこと。「このご時世、本来ならシャンデリアもLEDにしたいところですが、そうはいかないのです。その代わり迎賓館の電気は自家発電です。」それは知らなかった!壁には、京都西陣の金華山織の美術織物が飾られている。「1枚織るのに10年かかっています。」床には紫色を基調とした47種類の糸を使い分けて、桜花を描いたじゅうたんが敷かれている。紫とピンクのグラデーションが見事。「美智子さまがお召しになっていた着物の柄から着想を得て、織られました。はらはらと散った桜の花びらをイメージしています。現在これだけの大きさのじゅうたんを織ることは、もうできません。」見ればボランティア・ガイドさんの足元は、じゅうたんを傷めないようにするためか、靴にビニールのカバーが掛けられていた。暖炉の前には、尾形光琳の菖蒲の花の絵を織り物で再現したカバーが置かれていた。この部屋は公賓の表敬訪問や、両陛下にお別れのあいさつを告げる時に使われる。迎賓館内で一番広い部屋である。

 迎賓館を訪れたことのある要人のサイン帳が展示されており、大平正芳総理時代に開かれた東京サミット(先進国首脳会議)の参加メンバーだったジミー・カーターアメリカ大統領、マーガレット・サッチャー英首相、シュミット独首相らのサインを見ることができた。

 読んでくださり、ありがとうございます。



2 コメント

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Unknown (アラレ)
2016-05-09 21:39:01
リラ様、今晩は
迎賓館素敵ですね~行ってみたいです、いや、行きます!多分、秋以降・・・
だって今月はバラ園で忙しいし、来月はファンクラブのイベントにディズニー、ディズニーは天候次第ですが、
7月は休みなしですし、やっぱり早くて秋ですわ
でもベルサイユは行きます、ってすぐ行けないけど、赤坂離宮ならなんとでもなりますので、是非とも行きます

OTTOとのコラボは見ましたか?また楽しみが増えてしまい、困りますわ~(#^.^#)

今日は、天気はあまりよくありませんでしたが、バラ園行って来ました
またブログにアップしていきます、香水も爽やかでよい香りでしたよ、次回は来週行きます
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アラレさま (りら)
2016-05-09 22:36:33
 コメントをありがとうございます。

>やっぱり早くて秋ですわ

 これから30度を超える日々がやってきますので、夏の参観は避けた方がいいかもしれません。日陰がないため、庭園見学は厳しいと思います。

>OTTOとのコラボは見ましたか?また楽しみが増えてしまい、困りますわ~(#^.^#)

 お値段は、あのイギリス製のコートよりお手頃ですね。次々といろんなコラボが登場します。次は何でしょうね。

>香水も爽やかでよい香りでしたよ

 もう香水が発売されているのですね。バラ園に行けば、実際に香りを試すことができていいですね。アラレさま、お買い求めになられましたか?

 これからどんどんばらが咲く時期になります。アラレさまが撮るキャラばらたちの写真を、楽しみに待っています。
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