バロワ家の末裔であることを告げ、ブーレンビリエ侯爵邸に引き取られることになったジャンヌ。ある日のこと、お屋敷でパーティでも開くのか、侍女にサボワ菓子の準備ができているか確認している。
これがその場面。ブーレンビリエ侯爵家で約2~3年、貴族の女性としての教育やマナー、教養等を学び、すっかり垢ぬけたジャンヌ。
サヴォワ地方はスイス、イタリアと国境を接するローヌ・アルプ地方にある。
そのサボワ地方を起源とする別立て製法のお菓子。それまでフランスでは共立てが主流だった。1416年、サヴォワ地方のシャンベリーをドイツ皇帝が訪問した際のこと。この地の領主だったアメデ8世は、自分の威厳を強調するようなお菓子を作るよう菓子職人に命じ、その結果彼の領地や城をあらわすお菓子ができたのだそうで、それが「ビスキュイ・ド・サヴォワ(=サボワ菓子)」と言われている。さっそく王冠をのせてドイツ皇帝に贈ったところ、皇帝はこのお菓子を大変気に入り、アメデ8世をローマ帝国の司教総代理に任じたとか。サボワ菓子の中はこんな感じ。
卵、砂糖、小麦粉、片栗粉だけで作るため、味はとてもシンプル。そのため、ケーキだけで食べるよりも、ジャムやクリームと一緒に食べる方が好まれる。
卵黄と砂糖を白っぽくなるまで混ぜて、メレンゲにした卵白とコーンスターチを加え、小麦粉を混ぜるというアイデアは大成功。軽い食感のケーキが完成。いろんなレシピがあるけれど、なるべくシンプルな作り方を1つ紹介。
材料
卵(卵黄と卵白に分けて使用) 3個 | |
砂糖 110g | |
薄力粉 75g | |
コーンスターチ 75g |
下準備 |
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1 | ボールに卵黄3つと砂糖の半分を入れて白っぽくなるまで丁寧に混ぜ合わせる |
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2 | 別のボールに卵白、残りの砂糖をいれてハンドミキサーでしっかりとしたメレンゲを作る |
3 | 1のボールにメレンゲの半分を入れて、ふわりと混ぜ粉も半分いれてまぜる |
4 | 残りのメレンゲと粉を入れてさっくりと混ぜ、型に流し込む |
5 |
180度のオーブンで30分ほど焼く レシピを読む限り、とても素朴な焼き菓子のような感じがする。けれどジャンヌなら、このお菓子に毒を盛ったかもしれない。 読んでくださり、ありがとうございます。 |
実際にサボワ菓子を作られたのですね!素晴らしい。1416年に初めて作られたので、今年でちょうど生誕600年を迎えます。どこにでもある材料でササッと作れる手軽さが受け、600年経った今でも、レシピが残っているのでしょう。おれんぢぺこさま、お菓子作りはお好きですか?昔のお菓子は、素朴なものが多かったのですね。クリームを添えていただいたとのこと。ザッハ・トルテみたいです。
>型から抜くのがひと苦労でした。百均の紙のシフォン型とかを使う方が楽かもしれませんね。
昔の人はどうしていたのでしょう?あらかじめ型にしっかり、バターを塗っておいたのかもしれませんね。素敵なレポをありがとうございました。
作ってみました、サボワ菓子 毒盛らずにWWW
ちょっと硬めのシフォンケーキとでも言いましょうか。そして、確かに甘さ控えめなので、ジャムやクリームが必要かも。私は生クリームを添えました
とにかく材料も作り方もシンプルなので、ちょっと思い立ったらすぐ作れそうです。でも、型から抜くのがひと苦労でした。百均の紙のシフォン型とかを使う方が楽かもしれませんね。