Vばら 

ある少女漫画を元に、エッセーと創作を書きました。原作者様および出版社とは一切関係はありません。

サボワ菓子

2016-03-13 22:03:25 | つぶやき

 バロワ家の末裔であることを告げ、ブーレンビリエ侯爵邸に引き取られることになったジャンヌ。ある日のこと、お屋敷でパーティでも開くのか、侍女にサボワ菓子の準備ができているか確認している。

 これがその場面。ブーレンビリエ侯爵家で約2~3年、貴族の女性としての教育やマナー、教養等を学び、すっかり垢ぬけたジャンヌ。

 サヴォワ地方はスイス、イタリアと国境を接するローヌ・アルプ地方にある。

 そのサボワ地方を起源とする別立て製法のお菓子。それまでフランスでは共立てが主流だった。1416年、サヴォワ地方のシャンベリーをドイツ皇帝が訪問した際のこと。この地の領主だったアメデ8世は、自分の威厳を強調するようなお菓子を作るよう菓子職人に命じ、その結果彼の領地や城をあらわすお菓子ができたのだそうで、それが「ビスキュイ・ド・サヴォワ(=サボワ菓子)」と言われている。さっそく王冠をのせてドイツ皇帝に贈ったところ、皇帝はこのお菓子を大変気に入り、アメデ8世をローマ帝国の司教総代理に任じたとか。サボワ菓子の中はこんな感じ。

 卵、砂糖、小麦粉、片栗粉だけで作るため、味はとてもシンプル。そのため、ケーキだけで食べるよりも、ジャムやクリームと一緒に食べる方が好まれる。

 卵黄と砂糖を白っぽくなるまで混ぜて、メレンゲにした卵白とコーンスターチを加え、小麦粉を混ぜるというアイデアは大成功。軽い食感のケーキが完成。いろんなレシピがあるけれど、なるべくシンプルな作り方を1つ紹介。 

材料

卵(卵黄と卵白に分けて使用)     3個  
砂糖                   110g  
薄力粉                                      75g  
コーンスターチ                           75g  


下準備
● 型にバターを塗るか、クッキングペーパーを敷いておく
● 薄力粉とコーンスターチは合わせて振るっておく
● オーブンは180度に温めておく

1 ボールに卵黄3つと砂糖の半分を入れて白っぽくなるまで丁寧に混ぜ合わせる
2 別のボールに卵白、残りの砂糖をいれてハンドミキサーでしっかりとしたメレンゲを作る
3 1のボールにメレンゲの半分を入れて、ふわりと混ぜ粉も半分いれてまぜる
4 残りのメレンゲと粉を入れてさっくりと混ぜ、型に流し込む
5

180度のオーブンで30分ほど焼く

レシピを読む限り、とても素朴な焼き菓子のような感じがする。けれどジャンヌなら、このお菓子に毒を盛ったかもしれない。

読んでくださり、ありがとうございます。



2 コメント

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こんばんは!! (おれんぢぺこ)
2016-03-24 22:45:47
ものすごくズレたタイミングでの書き込み、申し訳ありません(-_-;)。
作ってみました、サボワ菓子 毒盛らずにWWW
ちょっと硬めのシフォンケーキとでも言いましょうか。そして、確かに甘さ控えめなので、ジャムやクリームが必要かも。私は生クリームを添えました
とにかく材料も作り方もシンプルなので、ちょっと思い立ったらすぐ作れそうです。でも、型から抜くのがひと苦労でした。百均の紙のシフォン型とかを使う方が楽かもしれませんね。

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おれんぢぺこさま (りら)
2016-03-24 23:39:08
 お久しぶりです!そしてコメントをありがとうございます。

 実際にサボワ菓子を作られたのですね!素晴らしい。1416年に初めて作られたので、今年でちょうど生誕600年を迎えます。どこにでもある材料でササッと作れる手軽さが受け、600年経った今でも、レシピが残っているのでしょう。おれんぢぺこさま、お菓子作りはお好きですか?昔のお菓子は、素朴なものが多かったのですね。クリームを添えていただいたとのこと。ザッハ・トルテみたいです。

>型から抜くのがひと苦労でした。百均の紙のシフォン型とかを使う方が楽かもしれませんね。

 昔の人はどうしていたのでしょう?あらかじめ型にしっかり、バターを塗っておいたのかもしれませんね。素敵なレポをありがとうございました。
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