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Vばら 

ある少女漫画を元に、エッセーと創作を書きました。原作者様および出版社とは一切関係はありません。

ベルばらをたどる旅  No.16 テュイルリー公園

2014-09-01 21:41:19 | 旅行

 テュイルリー公園---胸が詰まってしまった。アンドレ落命の地である。

 アンドレ・グランディエ---所詮架空の人物と言ってしまえばそれまで。今回、この公園に足を踏み入れた途端「あぁ、彼はどのあたりで狙撃されたのだろう?」「オスカルはどこへ水を求めに行ったのだろう?」「あの日もこんな天気で、晴れていただろうか?」など思いが尽きなかった。不思議なものである。「ベルばら」の中で私が最も好きなキャラクターはアンドレ。昔からそうだった。自分が好きになった人もどこか少し、アンドレ的な面があったように思う。だから惹かれたのかな?それはどうでもいいとして---。先月発売されたばかりのMC11巻、アンドレ編の加筆部分は1789年7月13日、アンドレがテュイルリーの戦いで命を落とすところから始まる。あの戦闘場面は、このあたりだろうか?









 夏は移動式遊園地が設置されるようである。まさか1789年にはなかったと思うが。





 平和な今、噴水の周りには恋人たちや家族連れが楽しそうにお喋りしている。公園には平和な景色が似合う。



 この像を見た時、オスカルとアンドレを思い浮かべてしまった。(この像は男同士だけど)



 7月13日の夜、オスカルがどこでどう過ごしたかを想像するのはつらい。食事はほとんど取らず、アンドレの遺体のそばで「早く夫アンドレのそばに行きたい。」とだけ思っていたのではないか?傍らには静かにアランが付き添っていた。オスカルの人生で、最もつらい一夜だっただろう。その前の夜に結ばれたばかりだから、たった一日で奈落の底に突き落とされた気分だったろう。それでもオスカルはその苦しみに耐え、軍人としての人生を全うした。最終目的が恋ではなく、軍人として、一個人として自分の信念を貫き通したところに私は惹かれる。あれ以外の人生の締めくくり方は、オスカルにはありえない。できればアンドレもバスティーユでオスカルと共に落命を---と願うのは、私のわがままだろうか?そうすればオスカルは切ない一夜を過ごさなくてすんだから。






読んでくださり、どうもありがとうございます。



2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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私もファンです! (ライラック)
2015-07-24 16:07:28
管理人の想いが私も強く共感します。
3年前ベルばらファンで、一人でパリに行った時の想いと同じでした!
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ライラックさま (りら)
2015-07-24 17:05:58
 初めまして。コメントをありがとうございます。ライラックさまも一人でパリに行かれたのですね。ツアーですと、行動時間と見学地に制限があるので、なかなか自分の行きたい場所に、好きなだけ滞在することができず、フラストレーションがたまります。今振り返っても、あのとき思い切って行って良かったなと思います。
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